いつも記事を読んでいただきありがとうございます!
モブエンジニア(@mob-engineer)です!
今回は12/27(金)に参加したAWS re:Invent Recap コスト削減の神アップデート全部盛り!へ参加しましたので、アウトプットの一環としてイベントレポートを執筆いたしました。
初学者でも分かりやすいように執筆いたしますので、お気軽に読んでいただければ幸いです。
誤字脱字、分かりづらい表現に関しては極力排除していますが、リアルタイムで執筆しているため、誤字脱字があるかもしれません。その際、コメントを頂けますと幸いです。
イベントページ
株式会社DELTAさんホームページ
目次
- AWS re:Invent 2024のコスト削減+FinOps関連アップデートを総ざらい
- コスト最適化パネルディスカッション
- スポンサーLT
AWS re:Invent 2024のコスト削減+FinOps関連アップデートを総ざらい
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自己紹介
- DELTA社の代表
- 業務領域としてパブリッククラウドのコスト削減コンサルを行っている
- コスト削減大好きの方
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その1:Amazon CloudFront で、AWS WAF によってブロックされたリクエストが課金対象外に
- WAFでブロックされたパケットは課金されない(良いアップデート)
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その2:ディスク最適化ベクトルエンジンが Amazon OpenSearch Service で利用可能に
- 3分の1のコストで利用可能
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その3:RDS のブルー/グリーンデプロイでストレージボリュームの縮小をサポート
- 空き容量を無駄なく活用するイメージ
- 中身の縮小に応じて、ディスク容量も削減
- 空き容量を無駄なく活用するイメージ
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その4:EC2 Auto Scaling が応答性の高いスケーリングポリシーを導入
- 迅速なスケールイン・スケールアウトが出来る
- 要検証が必要
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その5:Amazon Aurora Serverless v2 がゼロキャパシティへのスケーリングをサポート
- 全く利用しない場合、容量を食わなくなった
- コネクション単位のため、プーリングで利用するのは難しい
- BI用のリーダーインスタンスで利用するといった方法、バッチ処理はある
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その6:東京、大阪リージョンで Aurora Serverless v2 (Aurora Standard) が 25%オフになりました
- 一日6時間の利用した場合、プロビジョンドインスタンスより安くなる
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その7:Amazon Aurora が Graviton4 ベースの R8g データベースインスタンスのサポートを開始
- コストパフォーマンスは約29%削減できそうだが...
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その8:Amazon ElastiCache for Valkey バージョン 8.0 でスケーリングがより高速になり、メモリ効率が向上
- Redisと比較してメモリを32バイト削減できる
- サクッと構築できるので試してみると吉
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その9:Amazon S3 Express One Zone で S3 ライフサイクルの有効期限のサポートを開始
- ライフサイクルでより効率的なストレージ管理ができる
- API呼び出しの方が割安になる
- Glueでデータを呼び出す運用の場合、One Zoneの方が呼び出しが早いため、Glue側のコストも削減できる
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その10:Amazon DynamoDB がオンデマンドスループットとグローバルテーブルの価格を引き下げ
- プロビジョンドスループットを利用するシーンの方が多いのでそこまで恩恵はないかも
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その11:Amazon VPC Lattice が Amazon Elastic Container Service (Amazon ECS) のサポートを開始
- ざっくり言えば、Amazon ECSを利用するときにInternal LBが不要になる(その分コスト削減)
- Amazon ECSとVPC Latticeを直つなぎできる
- セキュアなマイクロサービスを構築するならLatticeは推し
- ざっくり言えば、Amazon ECSを利用するときにInternal LBが不要になる(その分コスト削減)
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その12:Cloud FrontがVPCオリジンを発表
- プライベートなサブネットへ構築されているリソースへもVPCオリジンを利用できるようになった
- サービス間で接続している+コンテンツがインターネット経由で提供されている場合は吉
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その13:Amazon CloudFront がアクセスログの追加のログ形式と宛先のサポートを開始
- CloudWatch Logsへのアクセスログ配信を有効にしていれば750バイトのログを無料で受け取れる
- 必要な情報だけログに吐き出すことが出来るため、ログ出力コストが削減できる(地味に大きい)
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その14:AWS Glue データカタログが新しいテーブルの統計情報を自動生成できるようになりました
- スキャン量を削減でき、Glueの運用コストが削減できる
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その15:Amazon Bedrock で本日から利用可能な Amazon Nova 基盤モデルの発表
- AWSが開発した基盤モデルのため、クレジット・割引の可能性がある
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その16:AWS Compute Optimizer が 80 個の新しい EC2 インスタンスタイプに対応
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その17:AWS Compute Optimizer が Amazon RDS MySQL と RDS PostgreSQL の適切なサイズに関する推奨事項をサポート
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その18:AWSコスト管理にAmazon DynamoDBリザーブドキャパシティーの推奨事項を追加
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その19:AWS コスト管理が Amazon DynamoDB リザーブドキャパシティの購入おすすめ機能の提供を開始
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その20:AWS Compute Optimizer がアイドルリソースに関する推奨事項のサポートを開始
- エンプラ向け大規模開発チームであればコスト削減できるかも
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その21:Amazon Q Developer が自然言語によるコスト分析を提供
- 職人芸のコスト分析(Cost Explorer)が微経験者でもできるようになる
- エンジニアだけでなく、財務部門が出来るようになる
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その22:AAWS でコスト異常を把握するのに役立つ根本原因に関する詳細なインサイトを提供可能に
- リージョン、コスト配分タグなどの情報を統合してレポートしてくれるイメージ
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その23:AWS Billing and Cost Management Data Exports for FOCUS 1.0 の一般提供を開始
- FinOpSの標準に合わせてコスト分析ができる
- AWS以外のクラウドを利用している場合、統合的なコスト分析が出来る
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その24:AWS Billing and Cost Management が Savings Plans Purchase Analyzer を発表
- Saving Planで利用しているリソースもコスト分析できる
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面白かったセッション
- The Keys to AWS Optimization
- Optimization専門のシニアSAの方が発表している
- ホットキャストチャンネルがYoutubeで上がっている
- Well ArchitectedLadでも魔法のクエリが公開されている
- The Keys to AWS Optimization
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まとめ
- 分析・リコメンド系のアップデートが多かった
- サービスの値下げも多かったのは吉
- アーキテクチャレベルでの改善もできるアップデートもあったので良かった
- 設定の柔軟性を持たせることでコスト削減につながる
公式ブログ
https://dev.classmethod.jp/articles/aurora-serverless-v2-25-percent-off-tokyo-osaka
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2024/11/amazon-vpc-lattice-elastic-container-service
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2024/12/amazon-nova-foundation-models-bedrock
コスト最適化パネルディスカッション
- 自己紹介
- 大村さん(AWS SAの方)
- Cost Optimize関連のスペシャリストSAとして担当している
- 廣瀬(アルファスの方)
- 顧客別・環境別のコスト最適化サービスを提供している
- FOCUS策定に携わった方
- 経営側の立ち位置からコメント
- 大村さん(AWS SAの方)
- re:inventのアップデートから見て
- 大村さん:
- 今年はAWSのCEOが変わった
- コンピューティングなどのベーシックな内容を取り上げられていた
- Amazon Aurora DSQLのアップデートは大きなインパクト
- 廣瀬さん:
- FinOps周りのブースを見ていた
- 今後、どう改善していくかがキーワードとして出ていた
- 特化型や可視化型のFinOpsサービスが様々出てきている
- 保険料支払いを肩代わりにする代わりに手数料をもらうビジネスも
- 今後もRI(リザーブドインスタンス)/SP(Saving Plan)も中止したほうがいい
- 大村さん:
- グローバル分散のうま味って
- 国内拠点で展開している場合、グローバル分散はそこまでうま味がない
- 廣瀬さん:
- 国内拠点のみのユーザの場合、グローバル分散の強みは少ない
- ローカル拠点のデータベースをしっかり構築しましょうねといった視点が重要
- 単一データベースからのアクセスがRDSの設計思想...
- Amazon DSQLはSpannerの考えを用いたもの
- 参加者へお勧めしたいこと
- 大村さん:
- ルートユーザへのMFA設定がいらなくなる
- rootユーザでしかできない機能をマネジメントアカウントから実行可能
- ざっくり言えば、親Orgのマネジメントアカウントがrootアカウントに成り代わって操作
- メンバーアカウントに自由と責任を持ってもらうことが重要
- ルートユーザへのMFA設定がいらなくなる
- 大村さん:
- FinOps視点でエンプラ企業が困っていること
- 廣瀬さん:
- リセラー側でアカウント管理してしまうため、ユーザが操作する範囲が少ない
- RI/SPの観点でもあまりよくない
- リセラー側でアカウント管理してしまうため、ユーザが操作する範囲が少ない
- 大村さん:
- ユーザ側でOrganization権限を持ちつつ、自社運用していく流れは多くなっている
- 廣瀬さん:
- FinOpsの動き方
- 廣瀬さん:
- 最初はCTO(最高技術責任者)がインキュベーションしながら、徐々にCFO(最高財務責任者)へ権限移譲していく
- 全体最適を考えた動き方
- 国内での成功事例はあるにはあるが、内部でどこまで動いているかは何とも言えない
- 最初はCTO(最高技術責任者)がインキュベーションしながら、徐々にCFO(最高財務責任者)へ権限移譲していく
- 大村さん:
- 社内でどれくらい利用しているか要素分析することから始まっている
- 秋のOptimize祭りでは日産・Mixiなどで実践している
- サードパーティ・SaaS利用というより、自社で何とかしていることが多い
- 廣瀬さん:
- クラウド戦国時代
- 廣瀬さん:
- AWSの一強感はあるものの、マルチクラウド体制を組んでいる企業が多い
- コンソール画面の移動も煩雑だと感じる財務担当も
- AWSの一強感はあるものの、マルチクラウド体制を組んでいる企業が多い
- 大村さん:
- Amazon QuickSightを用いればコンソール画面を使わずともコスト分析もできる
- AWSでもFinOps関連のサービスにも力を入れている
- 将来的にはSage MakerシリーズのようにFinOpsシリーズのサービスが生まれるのでは
- 廣瀬さん:
参考サイト
https://cloud.google.com/spanner?hl=ja
https://note.com/dnx_vc/n/neab0215e70fe
スポンサーLT
- SEVENRICH GROUPの紹介
- 会計事務所が母体となって生まれた組織
- 財務、バックオフィスに関する支援に強みを持っている
- 最近では、不動産・人材紹介・マーケティングなど幅広く支援できる体制
- 株式会社Boxと連携しエンジニアのためキャリア相談室を始めた
- DELTAでも採用活動を行っている
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最後まで記事を読んでいただきありがとうございました👍