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Ranorex:痒い所に手が届く、オートメーションヘルパー 機能

Last updated at Posted at 2025-03-14

UIテスト自動化ツールのRanorexには、オートメーションヘルパーという機能があり、コードベースのメソッドやモジュールのコレクションをパッケージ化したものが提供されています。

このコレクションでは、特殊なアプリ画面操作や、その他テスト自動化をアシストするためのモジュールなどが提供されています。これらのコレクションを使用することで、通常はコーディングスキルが必要な処理をノーコードでテストに使用することができます。

主なコレクション

  • DragAndDrop
    ドラッグアンドドロップ操作をおこなうためのメソッド

  • PopupWatcher
    画面操作時における予期せぬポップアップ(確認や警告ダイアログなど)を操作するためのメソッド

  • ValidateFilesBinaryEqual
    バイナリファイル(PDFファイルなど)を比較するためメソッド

  • EmailModule
    テスト結果レポートをメール送信するためのモジュール

※他のコレクションについてはコチラを参照ください。

■ 利用方法

オートメーションヘルパーのパッケージは、Microsoft社のNuGetで管理されており、NuGetからパッケージを追加することで使用できるようになります。


具体的な手順は以下の通りです。

オートメーションヘルパーの設定

設定手順
  1. Ranorex Studioにてソリューションを開きます。

  2. プロジェクトビューにある、テストスイート名の右クリックメニューから「オートメーションヘルパー」-「オートメーションヘルパーの追加」を選択します。


  3. 表示されるオートメーションヘルパーの追加画面にて、「オートメーションヘルパーの追加」をクリックします。


  4. 画面上にオートメーションヘルパーの追加に成功しましたが表示されことを確認後、「閉じる」をクリックします。


  5. プロジェクトビューにオートメーションヘルパーのパッケージ(プロジェクト)が追加されます。


オートメーションヘルパーのメソッドの使用

設定手順
  1. Ranorex Studioにてレコーディングモジュールを開きます。

  2. 新しいアクションの追加」-「ユーザーコード(User code)」-「ライブラリから選択」を選択します。


  3. 表示されるライブラリの選択画面にて、使用したいオートメーションヘルパーのメソッドを選択し、「選択項目の追加」をクリックします。


  4. レコーディングモジュール内にメソッドが追加されます。メソッドのアクションに対して必要なパラメーターを設定することで利用できます。


オートメーションヘルパーのモジュールの使用

設定手順
  1. Ranorex Studioにてテストスイートを開きます。

  2. モジュールブラウザービューに、オートメーションヘルパーのモジュールが表示されるため、使用したいモジュールをテストスイート配下に配置します。(モジュールをドラッグ アンド ドロップすることで配置できます)


  3. 配置したモジュールの右クリックメニューから「データバインディング」を選択します。


  4. 表示されプロパティ画面の「グローバルパラメーター」タブにて、「自動生成」、「自動バインド」の順にクリックします。


  5. 生成されたパラメーター("Value"項目)に対して、必要な情報を設定後、「適用」、「OK」の順にクリックします。

※オートメーションヘルパーのメソッド、モジュールで設定するパラメーターは、Ranorexのユーザーガイドまたは、国内向けRanorexのBlog記事からダウンロードできる一覧表で確認できます。

■ 国内向けのオートメーションヘルパー

販売元のテクマトリックス社から、国内のRanorexユーザー様のリクエストを元にしたユーザーコードをオートメーションヘルパーがリリースされています。詳細はテクマトリックス社が運用しているRanorexのBlog記事で公開されています。

Blog記事:Ranorex オートメーションヘルパーの新たな機能をリリース!

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