背景と目的
開発環境を整えるのはプログラマーだけじゃなく、インフラエンジニアにも DevOps、IaC、CI/CD、Terraform、CLI、VSCode などの開発環境を案件ごとに整える事が珍しくありません。せっかくインフラをコード化してあっても、そのコードを実行する条件が同じでないと実行エラーが発生し、チームでインフラ基盤を構築したり改良したりすることが難しくなります。ということで、パブリックプレビューになった Microsoft Dev Box がプログラマー向けなのかどうかとか、作って触ってみてわかることもあるので、やってみました。なお、Dev Box 自体の作り方は他のブログ記事などをご参照ください。
Dev Box 定義を作成するとエラーが発生
上記ドキュメントの通りに実行すると下記エラーが発生しました。
たまたま下記のように表示言語を English にしたら、正常に Dev Box 定義を作成することができました。
Azure Virtual Desktop の Web クライアントにも表示
https://client.wvd.microsoft.com/arm/webclient/index.html
私の場合は AVD が既にあって、もう一つ Dev Box リソースが表示されました。
Dev Box の実際の利用料金
Dev Box を作成した初日は、初回作成に 30 分から 90 分かかるというので、ほったらかしにしておきました。何時間起動しっぱなしだったかは定かではありませんが、8/16 は $11.34 の利用料金でした。翌日には Dev Box を停止したので、初日ほど課金されていません。ちゃんと時間課金のようです。
Dev Box を使わない時は「停止」を忘れずに
ここの「停止」を忘れていると、使っていなくても Dev Box Compute が課金され続けるのでご注意を!なお、「停止」しても Dev Box Storage は課金され続けます。
作って触って感じたこと
- Dev Box の仕組みを用意するのは AVD と比べると超絶簡単
- AVD には無い「停止」の仕組みが用意されていた
- Windows 365 とほぼ同じ仕組みらしいが、Windows 365 と違って Azure のクレジットが使えて時間課金なのが良い
- Azure Compute Gallery に開発用途別のカスタムイメージを用意しておく必要がある(今回はやっていない)
- Microsoft が用意している Windows イメージ内には Visual Studio 2022 とかツール類があらかじめ入っているかと思いきや何もなかった
- インフラエンジニアには、4 vCPU、16 GiB Memory は少々贅沢なスペックに思えた
- AVD を構築して運用できるなら Dev Box と比較して VM の種類が豊富で利用料金も抑えられそうなので AVD が優位
参考