はじめに
ワンライナー(one-liner)とは、その名の通り「1行で完結するコマンドやスクリプト」のことを指します。特にエンジニアやシステム管理者にとって、ワンライナーを活用できると作業効率が大幅に向上します。
この記事では、便利なワンライナーをカテゴリ別に紹介し、日常業務で役立つ使い方を解説します。
1. ファイル操作系ワンライナー
ファイルの行数を数える
wc -l filename.txt
指定したファイルを末尾10行だけ表示
tail -n 10 filename.txt
ファイルを10行ずつ分割して保存
split -l 10 largefile.txt part_
空のファイルを作成
touch newfile.txt
ファイルの更新日時を変更
touch -m filename.txt
特定の拡張子のファイルを削除
rm -rf *.log
ディレクトリ内のすべてのファイルサイズを合計
du -sh *
2. テキスト処理系ワンライナー
特定の文字列を含む行を抽出
grep '検索文字列' filename.txt
カンマ区切りのCSVをタブ区切りに変換
sed 's/,/\t/g' input.csv > output.tsv
すべての小文字を大文字に変換
tr '[:lower:]' '[:upper:]' < input.txt > output.txt
重複行を削除
sort input.txt | uniq > output.txt
文字列を逆順に表示
tac input.txt
JSONファイルを整形して表示
jq . data.json
3. ネットワーク系ワンライナー
指定したURLにHTTPリクエストを送る
curl -X GET https://example.com/api
自分のグローバルIPアドレスを取得
curl -s ifconfig.me
特定のポートが開いているかチェック
nc -zv example.com 80
サーバーのレスポンスタイムを測定
time curl -o /dev/null -s -w '%{time_total}\n' https://example.com
ネットワークの接続状況を確認
ping -c 4 example.com
ネットワークの帯域幅を測定
iperf -c example.com
4. システム情報系ワンライナー
CPU使用率をリアルタイム表示
top
ディスク使用量を一覧表示
df -h
メモリの使用状況を確認
free -m
現在のプロセスを確認
ps aux
システムの稼働時間を確認
uptime
利用可能なメモリを監視
vmstat 1
5. Git操作系ワンライナー
直近のコミットログを表示
git log --oneline -5
変更したファイルを確認
git status -s
指定したコミットまでリセット
git reset --hard HEAD~3
最新のリモートリポジトリの変更を取得
git pull origin main
変更をステージングしてコミット
git add . && git commit -m 'Update files'
リモートリポジトリのURLを確認
git remote -v
まとめ
ワンライナーを活用することで、コマンド操作のスピードが格段に向上します。日々の業務やシステム管理で使えるものばかりなので、ぜひ試してみてください。
他にも便利なワンライナーがあれば、ぜひコメントで共有してください!