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職務経歴書の記載内容や枚数...ITエンジニアと一括りで議論が難しい永遠のテーマ

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ITと言っても職種によって必要とされる情報が結構バラバラな気がする

何かのコネ、ツテでなく自己志願かエージェント経由で転職する際に必要となる職務経歴書について思うところがあったのでまとめておきたいと思います。職務経歴書のフォーマット、どこまで深く書くべきか記載内容や枚数について多種多様なITの仕事をしてきた私にとってなかなか一括りにできないと思うことがあります。「次の仕事で何をしたいのか」を整理する上で、パターン化すると大まかに次のように分かれると思います。使用言語の羅列など細かければ細かいほど良いというものではないこともありますし、長ければ長いほどいいというものでもないことが多いです。

●必ずと言っていいほど客先・納入先ありきの人月商売、プロジェクトStart/Endの定義が明確にしやすい環境
 ◎コンサル系全般
 ◎受託開発PM
 ○プログラマー
 ○テスター
 ◇運用支援、インフラ系コンフィグ要員

■必ずしも人月商売ではないかStart/Endが明確なプロジェクトのみならずオペレーションサポートが関わるケース
 ○プログラマー・テスターの内製要員
 □いろんなことする社内PM、社内SE、DevOps系
 ◆セールスエンジニア / プリセールス(製品デモ、モックアップ作成など)
 ◇アフターセールス・ヘルプデスク等のサポート業務、インフラ系のコンフィグ要員

他にもいろいろある気がしますが、次、この職種に応募するとなった際に重視される職務経歴のハイレベルな記載内容の私の勝手な想像です。

○印の仕事(おそらくQiitaでディスカッションされている多くのケースがこちらの部類) → 期間、人月規模感・体制、アサインされた役割(チームマネジメント有無)、言語や開発ツール、より細かなレベルでのスキルセット(Pythonでいうところのscikit-learnがどうであるとか・・・)、ポートフォリオや資格という印籠が一番効くパターンのお仕事のはず(ピンポイントでこのスキルと個別具体的な指定がある場合は、汎用スキル証明になるので持っておいた方が良い)

◎印の仕事 → 身分(出身大学、他)、期間、受注金額・受注規模(人月と体制)、担当業界、ビジネス的なコネクション、適用したハイレベルでのITソリューション群(例:ERP, CRM, AI, EC, ...)やハイレベルでの言語群、チームマネジメント、ポートフォリオや資格で著しく有利になることってあまり聞かない。

◆印の仕事 → 可能であれば受注金額や受注規模、ビジネス的なコネクション、担当業界や担当製品全般、IT知識全般、ポートフォリオや資格で著しく有利になることってあまり聞かない。

◇印の仕事 → サポート人数や件数などの体制、役割、ハイレベルな全般的なスキルセット、ポートフォリオや資格は他者との比較検討で有利になるかも(ピンポイントでこのスキルと個別具体的な指定がある場合は、汎用スキル証明になるので持っておいた方が良い)。

□印の仕事 → 所属組織の人数、部門の人数、役割、業務全般、ハイレベルな全般的なスキルセット、能動的か受動的なプロジェクトか、ピープルマネジメントの有無、ポートフォリオや資格はあれば尚可レベルかと。

あまりQiitaで言及されていないようなのですが、職務経歴書の書類は人事や役員、必要に応じてITとは関係のない部門の方々が閲覧することになります。主軸となる事業がITプラットフォームで創設者もIT畑というパターンもありますが(Qiita参加者の所属企業はこちらが多い?)、日本の多くの企業(求人)において人事や役員クラスの方々がRubyだのPythonだの書類で散りばめたところで何それ?っていう人が多いことは理解しておいた方が良さそうです。

職歴の枚数は何枚がベストなのか?(Qiitaの他の方の投稿内容や過去の私の経験則から)

○印、◇印のお仕事 → 明確な制限はないと思うが企業ニーズを読んだ常識的な範囲内
(一方で多くのことをコンパクトにするスキルもスキルの一つかなあと思います。10枚は多すぎるはず、論文を求められているわけではない、相手先によっては10枚は気にしないというところもあるかもしれませんが、どう考えても20枚はNGかな・・・いや、20枚でも歓迎という企業があれば教えてください。ぜひ一度お話してみたいです!)

○印や◇印以外のお仕事 → 職務要約、自己PR、他の情報を入れたカバーシート1枚に加え、経歴をまとめた1枚(長くても2枚)がベスト、結果、全体で2〜3枚と思う。ITを知らない多くの人が目を通す場合はプログラミング言語など細かい話が長く続いて4枚を超えると厳しくなると思う。SIerならともかく大手の事業会社だと要注意なのがITと言っても「特別視」されることがないのが実情です。営業や人事、会計担当などの職務経歴書を想像してみてください。世の中の一般人が理解できないToo much感は避けた方が良い(避けられるのであれば)です。
 
結果、プログラマーからコンサルになるような人や事業会社のIT部門を渡り歩いている私は最大2枚か3枚のパターンかなと思います。特に今まで2枚パターンで問題は感じていません。むしろダウンサイズすることで主張したいポイントの整理ができました。年間で多い時で20を超えるITプロジェクトを私は回していましたが、1年で20個です。10年や20年でどれだけになるでしょうか。OSだの開発言語だの開発ツールだのデータベースが何かだの細かくかくと大変なことになります。プログラマーで1年〜2年特定のプロジェクトにはりつく場合とプリセールスや社内SEで年間10倍、20倍のプロジェクトの数を回す、さらに日々のオペレーションサポートもこなすのでは書き方が絶対に違うはずです。逆にいうと、もし受託開発しているプログラマーの方が事業会社のITスタッフやコンサルを目指される場合、その逆もしかりですがそうなると職歴の記載内容は変えた方が良いということになってきます。次何をしたいかで読む相手方が変わりますから、職歴の記述内容が変わるはずです。フリーランス業務の場合、従事する仕事の内容にもよりますが、オーソドックスな案件ではプログラマーより(○印)の職歴の書き方を希望されるのではないかと思います。
 

なぜ一般的に○印や◇印の仕事は枚数が多くても良いと思うか?

 
・納入予定やリリース予定が予め決まっている、支援要員が退職し直ちに補充したい場合(あれこれ余裕がない)が多く、落ち着いて面接する時間の余裕もない中、直ちに動ける人材を募集しているケースがあるから(この場合、書類を多く取り寄せて書類に書いてあることを全てで始めるしかないから、書いていなければ情報不足で短時間で決断せねばならず不採用)。業者間の人貸しビジネスが日本では横行していますが、その際も漠然としたキャリアシートより細かく書かれている方がバックグラウンドを書類ベースで判断できるので人貸しビジネスの視点でもなるべく詳細がわかった方が良いはずです。

・○印や◇印の仕事は大企業になればなるほど書類を閲覧する人が配属先の担当者か少し上までに限定されるケースが多いから

職務経歴書と外資系エージェントのフォーム

・もし外資系エージェントを活用する場合、エージェントが彼らのフォーマットにそのまま職務経歴書をコピペして先方の企業に提出、履歴書を扱わないケースが多い。よって、情報の中に企業側が必要とされる情報をなるべく網羅させておく必要があるが、長くなりすぎないよう、見やすくしておくよう体裁の確認が必要。彼らが提出するフォーマットを事前に確認して見やすく必要な修正を入れた方が良いというのが私の過去の経験則。
・職務経歴書の最初に職務概略、自己PR、主な業務関連の資格一覧、外国語レベル、学歴概略は入れておいても良いと思う。昨今「就社」をベースとしたJIS規格の履歴書は現場になればなるほど実際にはあまり見ない、ウェイトは低くなっているケースが増えてきているというのが私の実感。
・職務経歴書の経歴の順番は最新が上に、過去を下に持ってくるのが良さそう。
・職歴で雇用形態まで言及しなくても嘘を書いているわけではないので問題ないと思うが、あえて言及するのであれば、しておいた方が良いのであれば各企業毎に退職理由として職歴の中に書いてしまうのが良いと思う。現場のみならず人事も役員も社数や転職理由が気になる人が一般的には多いので、最もらしいポジティブ理由で書いておくことは悪くはないと思います。いずれ面接の際に聞かれますから。事前に整理して書いておいて気に入らなければ書類で跳ねてもらったほうがお互いの時間ロスになりません。
・履歴書の志望動機欄は必要か?Wordで編集できるのなら削除して提出するのはアリだと思います。志望動機って企業毎に作成するのも面倒だし職務内容がそもそも先方から明確に提示されていないケースが最近多いように見かけます。こんなイイカゲンな状態での求人である一方、動機の書き方次第ではこれ一つで面接に呼ばれなくなります。エージェントを活用できる場合は、提出がMUSTでないのなら、エージェントでこんな人がこんな動機で仕事を探していますよ的なやり取りしてもらった方が結果としては良い方向に流れやすいと思うところ。

ITの仕事経験はないが / 学校卒業・中退後に就労経験が乏しいが職務経歴書には何を書くのか?書けるのか?

ITに限ったことではなく、人事であろうが経理であろうが営業であろうか共通の悩みのはずです。契約社員やアルバイト経験でも書けるものなら書くしかないと思います。ボランティア経験でも良いと思います。書けるものを書くしかないです。書けるようにまずはアルバイトでも良いと思う。就職氷河期の私は大学卒業前に大学を休学して契約社員で安い給料でデータセンターの監視業務やシステム開発の支援をしていました。今、それを私の職歴に書くことはない(必要なら別途説明しますと1行で終わらせています)ですが、(海外)大学卒業後の正社員就労の1社目や2社目には大したコネがなかった私には必要な情報でした。

いろいろ書き留めてみましたが、何か参考になれば幸いです。

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