課金体系について相違があるのでWindowsやLinux機を立ち上げることを主にハイレベルで差がありそうな部分を中心に整理してみました。Azureに特に気を付けないといけない注意点がある反面、Azureの方が有利となるケースもありました。
#AWS
OSを停止するとstoppedになる。後述のterminatedに直接することもできる。
この状態であればインスタンス実行時間としては課金されない。
普通に考えると自然なケース。
terminatedは不要システム自体の廃止。当然課金されない。
1時間単位または1秒(1分)単位での課金でOSイメージ
(AMI)や契約形態により異なるが、
オンデマンドでWindowsを使うと1時間単位の模様。
システム停止や再起動をするとその時点で1時間使用したとみなされて課金される。
クライアントPCのような扱いで短時間、頻繁な停止・未利用時間や
再起動が伴う作業には不向き。
固定IP利用の場合、インスタンス実行中は追加請求がないが停止して割り当て解除しないと費用がかかる。
(出所)https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/ec2-instance-lifecycle.html
*EC2のハイレベル価格体系(詳細はAWS公式情報を参考のこと)*
●オンデマンド:使った分だけ支払い。一番わかりやすくてオーソドックス。
●(2019年11月導入)Savings Plan:長期契約、年額コミットメントに対する割引で時間当たり単価ないしはリージョン毎に指定された特定インスタンスを使用するコミット。プランによってはEC2以外もまとめることができる対象となるサービスがある。
●スポット:問答無用で2分警告で停止される恐れがあるがリソースに空きがある場合に事前承認されれば割安利用可。
●リザーブド:キャンセル不可が前提。確定スペック、確定(予約)時間で長期契約(プランによって上位タイプへ変更可能(convertible)とするプランとできないプランがある)。
#Azure
OSからシャットダウンコマンドで停止しても課金が継続される(stopped / 停止済み)。
AWSになれていると勘違いしてとんでもないコスト発生危険あり。
割り当て解除という処理を踏まないといけない。
1秒単位の課金で請求時合算で1分に満たないものは切り捨て。
Azure Portalから停止した場合にのみ割り当て解除になる
(Stopoped (Deallocated) 停止済み(割り当て解除済))。
固定IP利用の場合、(現代のリソースマネージャーを経由したインスタンスの作り方では)AWSと異なりインスタンスが実行されていても費用がかかる違いがある。
(出所)
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/windows/states-lifecycle
*Virtual Machinesのハイレベル価格体系(詳細はAzure公式情報を参考のこと)*
●従量:使った分だけ支払い。一番わかりやすくてオーソドックス。
●(2019年11月から?)「Azureの予約」:年額コミットメントに対する割引。Virtual Machinesと他にいくつかまとめることができる対象となるリソースがある。
●スポット:問答無用で30秒警告で停止される恐れがあるがリソースに空きがある場合に事前承認されれば割安利用可。
●リザーブド:確定スペック、確定(予約)時間で長期契約。中途解約料支払いで中途解約ができることがある。
●Dev/Test:開発/テストでの使用に限定で個人向け、チーム向けのパッケージがある。
Windows ServerかSQL ServerでSA付ライセンスを保有している場合はハイブリッド価格というもので一般向け料金より安くなることがある。