念願のVimConf 2018に参加してきた、その日記です。
当日のスライドは
https://vimconf.wordpress.com/2018/11/25/vimconf-2018/
で公開されています。
後日動画もアップロードされる予定のようです。
会場到着前
イケてるU.S.のエンジニアが使っていたという理由だけでVimを使い始めて早9ヶ月。
そんな様子なのでVimConfのことを知ったのも参加するのも今年が初めてです。
当日は高まるVim熱を抑えながら9時頃には現地に到着。
建物が大きかったので入り口に少し迷いつつ、時間を潰しつつしてたら開場の9時半。
気が付いたら既に長蛇の列ができていました。
Vimmerの朝は早いようです
入り口でTシャツとノベルティを受け取り、前から3列目右端の席にいざ着席!
結果的にこの席に座ってよかったーと思いました。
- (右後頭部ですが)Bramさん見放題
- 休憩時間にBram氏とmattn氏が立ち話してるのを聞ける
- スタッフの方々の雑談も聞ける
講演についてはどれも素晴らしいものでしたが、結構量が多くなりそうなので
私が印象に残ったことに関していくつかピックアップさせていただきました。
mattn氏
大きくはvim-jpについてと、来たるべき次の新機能についてでした。
vim-jpに関しては、Vim昔語2011やカラー絵文字の記事を読んだことがあったので
新参者ながら何故か感慨深い気持ちになってしまいました。
あと、微力ながらお手伝いしているhelpの翻訳についても取り上げてもらって嬉しかった
最近Node.jsのお勉強なんかも始めたので、Vim上でWebサーバを動かす話も興味深かったです。
そのうちWebサーバ立ち上げの環境にVimが使われるようになったりして (まさかね
Short break
いくつかノベルティが入っていないのに気が付いて、
最初「後でいいか」とも思ったのですが、「足りなくなって貰えなかったら絶対に嫌だ!」と思い、
スポンサー登壇前とも知らず、目の前にいたguyonさんを捕まえて直訴してしまいました。
登壇前で大変だったのに嫌な顔一つせず対応いただいて本当にありがとうございました。
鮭とば美味しくいただきました
Bram氏
とても優しくて気さくそうな方でした。もっと固い感じなのかと思っていた。。
Vimの歴史についてと、後半は意外?にもpluginについてのお話でした。
plugin高速化のtipsに関しては初心者にも分かりやすくてとても丁寧な説明がされていました。
Bramさんが来日してくださったことは本当にすごいことですよね。
私こんなにあっさりお見かけすることができてよかったのだろうか。。
Lunch break
Keynote Speakerの講演を終えたところで噂の今半すき焼弁当をいただきました。
常温のお弁当なのにお肉が驚くほど柔らかくて、
過去VimConfのレポでも大量に言及されているのにも納得の味でした。
加えてVimで何を書いているかのアンケートを発見。
すかさずOthersのところにVim scriptを追記させていただきました。
daisuzu氏
Vim本体の機能を掘り下げることにより、大量のpluginを使っていた状態からいかに脱却するかという内容でした。
自分はもともとplugin入れたい熱があまりないようなので、
(pluginの便利さを十分に理解できていないだけという噂もある)
個人的にはこれが一番勉強になったというか、ためになった発表でした。
行補完, packpath, :packadd, v:oldfilesなどなど。
Vim本体の機能を使っていろいろやるためにVim scriptなども書かれていて、
「これはもはやminimal pluginなのでは?」と思ったりもしました。
(念のためですが、批判的な意見ではありません。)
Ujihisa氏
Vimのmodeについてのお話でした。
そのうち見なきゃと思っていたVim本体のコードを、
デバッガを使いながら分かりやすく説明されていました。
あとは紹介されていた:Termdebug機能の存在についての反響が大きかったように思います。
私は翻訳のお手伝いの過程で存在を知ることができていました。
(俺知ってたぜアピールではなくて、翻訳ためになっていいよアピールです!)
私自身は業務上root権限が必要なアプリを触らないといけないので、
:Termdebug機能自身は使わずに、:terminal上でsudo gdb
やってます。
けど:Termdebug便利そうだ。。
(単にVimをroot権限で立ち上げればいいだけの気もする)
Alisue氏
Vim pluginの作り方について、初心者から(きっと)上級者の方まで幅広く、
とても丁寧な説明をされていました。
途中スライドに追いつけなくなってしまったのですが、じっくり復習すれば
間違いなく一人前のDark Vimmerになれそうな内容でした。
rhysd氏
以前ブラウザ上で動くVimを見て「すげー」って思ったのですが、
それの詳細について説明されていました。
"軽い" 話ということで気楽な感じで聞き始めたのですが、
"軽い" という言葉の解釈を自分が間違っていた可能性を考えてしまうほど壮大な話でした。
これをやり遂げてしまう情熱がすごい。。
Takata氏
LTの発表資料はまとめられていない?様子。
https://www.slideshare.net/mobile/k-takata/the-vimhistory-repository-vimconf-2018-lightning-talk
vim-historyという27年間のVimの歴史を見ることができるリポジトリの話でした。
早速試してみたのですが、git log
したときにずらーっと流れてくる文字列を見て、
改めてVimの歴史の深さを感じました。
After party
話を聞くのが楽しすぎて、本編は本当にあっという間に終わってしまいました。
Twitterでh-eastさんが来ていることは分かっていて普段のお礼を言いたかったのですが、なかなか会場を探して歩き回るわけにもいかず。。
本編終了後に見つけて声をかけてくださって、after partyにも参加されるとのことで一安心。
無事日頃の感謝の気持ちを伝えることができました。
k-takataさんとも同様にお話させていただきました。
極度の緊張から何を話しているのかよく分からない感じになってしまいました。。
「VimConfではアイドルに会える!」と言ってらっしゃる方もいて、
自分も過去本当のアイドルの握手会に行ったことがあるのですが、
思いがけずそのときと同じような雰囲気に
自分があんまり拘束してしまっても仕方がないと思ったのですが、
お二人とももっといろいろとお話伺ってみたかった。。
なのでもっとVimにContributionしたい!と思った次第でした。
他にもvim-quickhlでお世話になっているt9mdさんにお礼を言ったり、
aomoriringoさんからウイスキーをいただいたり、
Twitter上で拝見したことのある方々とVimについて話したりと夢のようなひと時でした。
全体その他
発表に関しては今回のレベルは結構高かったように感じたのですがどうでしょう?
vimconf.swpやafter partyで話した人の中には、vimrcも触ってないという方も何人かいたようなので、
もっと初心者向けの発表(LTとかでも)があっても良かったかなと思いました。
途中通訳音声を使用する場面もありましたが、クオリティが高くて聞きやすかったです。
訳すの結構大変なんじゃないかと思っていましたが、自然な訳で遅れもほとんどなかったです。
こういった分野に詳しい通訳者の方だったのかな?
全体としては参加できて本当に良かったと思う会でした。
アンケートで良くなかった点を書こうとして何も思いつかなかったくらい、
ここ数年で一番の高揚感に包まれたくらい、
自宅の最寄駅に着いて「あぁ、終わってしまったんだな」としみじみしてしまうくらい、
それくらい楽しかったです。
もし参加するのに迷ってる方がいたりしたら絶対に行ったほうがいいですよ!
あと翌日にはコアな開発者をあつめてvimthonなるのものが開かれていたようですね。
ここまで来るともはや畏怖です。
想像も付かないくらい大変な準備をしてくださったスタッフの方、貴重なお話を聞かせてくださったスピーカーの方、Vimconf 2018を支援してくださったスポンサーの方みなさんに感謝いたします。
来年もこのような素晴らしいカンファレンスにまた是非参加したいです。