5
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

y と z でターミナルのディレクトリ移動を効率化

Last updated at Posted at 2025-03-19

はじめに

ターミナルでのディレクトリ移動は、開発の生産性に直結する重要な操作です。
一般的には cd コマンドを使いますが、より効率的な代替手段もあります。

そこで紹介するのが yz ワークフロー です。
これを活用することで、ディレクトリ移動やファイル操作をよりスムーズに行えます。


yz ワークフロー

yz に特別な意味はありませんが、アルファベット順で cd のように連続しているため、cd の代替として直感的に覚えやすいです。

以下のツールを組み合わせて利用します。

  • zoxide: 頻繁に使うディレクトリを記憶し、柔軟な移動を可能にする cd の代替ツール
  • yazi: zoxide と統合可能な 高速 TUI ファイルマネージャ
  • fzf: 対話的にディレクトリを検索できる ファジーファインダー

zoxide を使ったディレクトリ移動

zoxideは、頻繁に使うディレクトリを自動的に記憶し、効率的なディレクトリ移動を可能にするツールです。
cd の代わりに z コマンドを使うことで、ディレクトリ移動をスムーズに行えます。

z コマンド

例えば、~/long/path/to/project に移動したい場合、cd ~/long/path/to/project と毎回入力するのは面倒です。
そこで z project を使えば、簡単に目的のディレクトリへ移動できます。

z project  # 「project」ディレクトリへ即移動

zi コマンド(zoxide + fzf

zi を使うと、zoxide で記憶されたディレクトリをfzf で対話的に選択して移動できます。
ディレクトリ名の一部を入力するだけで、瞬時に目的地のディレクトリを選べるのが便利です。

zi  # 記憶されたディレクトリをファジー検索して移動 (`Esc` または `Ctrl+C` でキャンセル)

yazi を使ったファイル操作とディレクトリ移動

yaziは、軽量・高速・カスタマイズ可能なTUIファイルマネージャです。
zoxideを統合することができます。

y コマンド

y コマンドで yazi を開いた後に z キーを押すと、zi コマンドと同様に zoxide の履歴からディレクトリを素早く選んで移動できます。
そのままyazi を閉じれば、TUI 内で移動したディレクトリにターミナルのカレントディレクトリも切り替わります。
ファイルを一覧しながら目的のディレクトリを探し、終了後にスムーズに作業を続けられるのが便利です。

y  # yazi を開く (終了するには `q` を押す)

y コマンドは、ファイルの閲覧や操作をしたいときに便利ですが、
単にディレクトリを移動するだけなら、ターミナルで直接zziを使う方が速い場合もあります。


まとめ

yz ワークフローを活用すると、ターミナルでのディレクトリ移動が効率化できます。

  • zzoxide)を使えば、頻繁に使うディレクトリへ素早く移動
  • zizoxide + fzf)なら、ディレクトリを対話的に検索して移動
  • yyazi)なら、視覚的にディレクトリを探索しながら管理可能

TUI ファイルマネージャが不要な場面では zzi を使い、ファイルの閲覧や操作が必要なときは y を活用すると便利です。

toukon-qiita-macbook_20230912_091808.jpg

5
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
5
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?