口で言うより行うことがErlang習得への近道と信じています。
標準入出力関連の関数
標準入出力関連の関数は、io モジュールにあります。いくつか取り上げてみます。
キーボード入力された文字列を取得
io:get_line/1 で標準入力にキーボード入力された文字列を取得できます。
> Input = io:get_line("名前を入力してください: ").
名前を入力してください: Inoki
"Inoki\n"
string:chomp/1 で文字列の末尾に改行文字を改行文字を削除します。
> string:chomp(Input).
"Inoki"
標準出力へ印字
いろんな技があるようです。
io:put_chars/1を使うと文字列を印字できます。文字列じゃないとエラーになるので注意が必要です。
> io:put_chars(["hello", $\n]).
hello
ok
> io:put_chars("闘魂\n").
闘魂
ok
% 文字列じゃないのでエラー
> io:put_chars({1, 2}).
** exception error: bad argument
in function io:put_chars/1
called as io:put_chars({1,2})
*** argument 1: not valid character data (an iodata term)
io:format/2を使うといろんな型のデータに対してフォーマットを整えて印字できます。
文字列を直接渡すことができます。Erlangの文字列はリストです。
> io:format("Hello, world\n").
Hello, world
ok
> io:format("闘魂, world\n").
闘魂, world
> io:format([[["闘", "魂"], ", ", "world"], $\n]).
闘魂, world
ok
sで文字列を整えることができます。
% 文字列の最初の５文字だけ印字
> io:format("~5s~n", ["hello world"]).
hello
ok
% 文字列を５文字分の範囲で右よせ
> io:format("|~5s|~n", ["123"]).
| 123|
ok
% 文字列を５文字分の範囲で左よせ
> io:format("|~-5s|~n", ["123"]).
|123 |
ok
sで多バイトの文字に対応するためにはUnicode translation modifier（t）を指定する必要があります。
% 何もしないと多バイトの文字がエラーを引き起こす
> io:format("~s~n", ["闘魂"]).
** exception error: bad argument
in function io:format/2
called as io:format("~s~n",[[38360,39746]])
*** argument 1: failed to format string
% Unicode translation modifierをつけて一件落着
> io:format("~ts~n", ["闘魂"]).
闘魂
ok
fで浮動小数点数を整えることができます。初期設定では小数点以下６桁が印字されます。
> io:format("~f seconds~n", [30.99]).
30.990000 seconds
ok
> io:format("~.3f seconds~n", [30.99]).
30.990 seconds
ok
pで何でも印字。ただしコードが印字されるイメージなので注意。文字列については専用のsを使ったほうがよさそうです。
% タプル
> io:format("~p~n", [{1, 2, 3}]).
{1,2,3}
ok
% マップ
> io:format("~p~n", [#{id => 123, name => "Inoki"}]).
#{id => 123,name => "Inoki"}
ok
% 数字
> io:format("~p~n", [123]).
123
ok
> io:format("~p~n", [123.45]).
123.45
ok
% 文字列
> io:format("~p~n", ["hello"]).
"hello"
ok
> io:format("~p~n", ["闘魂"]).
[38360,39746]
ok
標準出力に印字せず、フォーマットされた文字列を生成したいだけの場合は、io モジュールの代わりにio_libモジュールを使うといいかもしれません。
> io_lib:format("My number is ~p", [123]).
[77,121,32,110,117,109,98,101,114,32,105,115,32,"123"]
文字列操作のための関数はstringモジュールにあります。
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