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SNMP対応スイッチのポートトラフィックをZabbixで監視する

Last updated at Posted at 2014-03-05

今回のお題は

SNMP対応スイッチのポートを指定して、Zabbixでトラフィック監視を行います。ポート毎にトラフィック流量を可視化することで、ネットワーク問題のボトルネックを特定することを期待しています。

設定手順

スイッチのMIB情報を参照する

とあるスイッチのMIB情報を参照します。net-snmpとnet-snmp-utilsがインストールされたマシンで、スイッチのIPアドレスとSNMPエージェントのポート番号を指定してsnmpwalkコマンドを投入します。

snmpwalk -v 2c -c public xxx.xxx.xxx.xxx:161

今回の対象機種は初期設定でコミュニティ名publicでMIB情報を参照できました。スイッチによってはSNMPエージェントの設定をする必要があります。

スイッチのトラフィック情報に該当するOIDを探す

出力されたMIB情報を見ながら、トラフィック情報に該当するOIDを探します。どうも下記の2種類が該当しそうです。ここで、xxはスイッチのポート番号っぽいです。

  • IF-MIB::ifInOctets.101xx
  • IF-MIB::ifOutOctets.101xx

別のスイッチではこのようになっており、メーカーは同じでも機種によってMIBツリーが異なるので要注意です。

  • IF-MIB::ifInOctets.xx
  • IF-MIB::ifOutOctets.xx

スイッチの監視設定をZabbixに投入する

ここでは、ポート番号を99番として、前述のIF-MIB::ifInOctets.101xxをターゲットとして設定します。スイッチのIPアドレスはxxx.xxx.xxx.xxxとします。Zabbixは2.2.2、日本語は文字化けするので、英語設定で使用しています。

ホストを登録する

Zabbixにadmin権限でログインし、ConfigurationメニューのHostsを選択して、Create hostボタンを押下します。
menu.jpg

ホスト登録画面が表示されるので、SNMP interfaces欄のAddリンクを押下します。
createhost.jpg

ここでの入力内容は下記の通りです。

  • Host name: 任意のホスト名(Zabbixで一意)を指定します。
  • Visible name: Zabbix画面上の表示名を指定します。
  • Groups: ホストを所属させるグループを指定します。適切なグループがなければ、New group欄に新しいグループ名を指定しましょう。
  • SNMP interfaces 監視対象スイッチのIPアドレスをIP address欄に入力して、ポートはデフォルトの161のまま、Addリンクを押下します。

ここまで入力できたら、画面左下のSaveボタンを押下して保存します。

hogeというグループにA switchを登録するとこのようになります。まだアイテムを登録していないので、SNMP監視アイコンはグレーアウトされたままです。
createhost.jpg

アイテムを登録する

Hosts一覧画面から目的のスイッチのItemsリンクを押下するとアイテム登録画面になりますので、画面右上のCreate Itemボタンを押下してCONFIGURATION OF ITEMS画面を表示します。
createhost.jpg

ここでの登録情報は下記の通りです。他の項目はデフォルトでOKです。

  • Name: Zabbixでの表示名を指定します。
  • Type: SNMPv2 agentを選択します。
  • Key: Zabbix内で一意になるようにキーを指定します。面倒なので私はOIDから禁止文字の:を削除して設定しました。
  • SNMP OID: 監視目的のOIDを指定します。(たとえば、IF-MIB::ifInOctets.101xx)
  • Use custom multiplier: チェックして8を入力します。
  • Store value: Delta(speed per second)を選択します。

入力ができたら、画面左下のSaveボタンを押下して保存します。
下図のようにアイテムのStatusがEnabledと表示されればOKです。
createhost.jpg

同様に必要な監視対象を登録していきます。

グラフの登録

登録したアイテムを確認しやすくするため、グラフを登録します。Hosts画面で当該アイテムのGraphsリンクを押下してCONFIGURATION OF GRAPHS画面を表示します。
createhost.jpg

画面右上のCreate graphボタンを押下してCONFIGURATION OF GRAPHS画面を表示します。

ここでの登録情報は、下記の通りです。

  • Name: 任意のグラフ名を指定します。
  • Items: Addリンクを押下してアイテムを選択します。

登録が成功すると、下図の画面が表示されます。
createhost.jpg

MoniteringメニューのGraphsから、登録したグラフが参照できることを確認します。
createhost.jpg

まとめ

以上の設定を繰り返し、スクリーンで複数のグラフをまとめて表示するとこのようになります。
createhost.jpg

ネットワークの監視は厄介なものですが、こうしてポートレベルまで見られるとかなり役立ちますね。ただ、手間がかかりますが。。。地道にコツコツ主要なスイッチを登録していくしかないですね。。。
あ、ローレベルディスバリってのが使えるのかな。時間ができたら調べてみます。

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