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【忙しい人のための】Azureの基礎第1部【クラウドとAzureの利点】

Last updated at Posted at 2021-09-02

AzureについてMS Learnで勉強される場合、第1部は1時間39分のラーニングパスになっています。
ここでは、自身の勉強の復習も兼ねて、MS Learn Azureの基礎第1部の要点をまとめておきますので、Azureの情報を素早く知りたいという方の参考になれば幸いです。
自身の勉強の力点を踏まえて記述するので、詳細な情報を得たい方はMS Learnにアクセスください。

本家様

次章はこちら

Azureの基礎の概要

クラウドコンピューティングとは

Azureを始めとしたクラウドコンピューティングは、他のデータセンターからコンピューティング機能とストレージをレンタルすることができる、従量課金制のシステム。
従量課金制とは、使った分だけ料金を支払う仕組み。
クラウドコンピューティングのメリットは、

  • オンプレミス型よりもサービスの運用コストを削減可能(固定費が下がり運用費中心の支出となる)
  • インフラストラクチャの効率的実行が可能
  • ビジネスニーズに合わせて簡単にスケーリング可能

という点。

クラウドではいくつかの種類のオンデマンドアクセスが提供されています。オンデマンドアクセスとは、需要に応じてすぐにサービスにアクセスできるということ。
クラウドで提供されるオンデマンドアクセスとして、

  • コンピューティング、ストレージ、ネットワークコンポーネントに関する実質的に無制限のプール
  • アプリケーションのための音声認識やコグニティブサービス
  • ソフトウェア、デバイスからテレメトリデータを配信する分析サービス

がある。

Azure Portal

AzureにはAzure Portalという、Webベースの統合コンソールが存在。
障害に対する回復性と高可用性を実現するよう設計され、ここではAzureサブスクリプションの管理が行われる。

Azureの基本的な概念について説明

クラウドの種類

パブリッククラウド

サービスがインターネット経由で提供され、サービスの購入希望者は誰でもサービスを利用できるもの。

プライベートクラウド

1企業や組織に属する特定のユーザのみが利用できるコンピュータリソースで構成されているもの。

ハイブリッドクラウド

パブリックとプライベートを組み合わせて運用し、クラウド間でデータとアプリを共有しているもの。

クラウドの利点

高可用性(High Availability)

いかなるときもサービスを使うことができる。

スケーラビリティ(Scalability)

コンピューティング性能を、性能や規模の調節で、自在に操ることができる。

弾力性(Elasticity)

サービス利用者が突発的に増えても、コンピューティング性能をスケーリングしてサーバ負荷に対応できる。

機敏性(Agility)

サーバの構成が自在なため、あらゆる事象に迅速に対応できる。

Geoディストリビューション(Geo Distribution)

世界中のリージョンに存在するデータセンターにデプロイできる。
デプロイとは、開発したアプリケーション(機能やサービス)をサーバ上に展開・配置して利用できるようにすること。

災害復旧(Disaster Recovery)

可用性ゾーンの利用、異なる地域間でデータを複製、バックアップの作成で災害に対しても迅速に回復できる。

Azureアーキテクチャのコアコンポーネントを説明

Azureリソースの階層構造

Azureの構造は[管理グループ]>[サブスクリプション]>[リソースグループ]>[リソース]の順で階層になっている。

管理グループ

複数のサブスクリプションについてアクセス、ポリシー、コンプライアンスを管理するのに役立つもの。
管理グループで設定された条件はグループ内の各サブスクリプションに継承される。

サブスクリプション

Azureアカウントによって作成されたリソースをグループ化するもの。
1つのアカウントに対して1つ以上のサブスクリプションを設けることが可能。
Azureの契約単位であるので、サブスクリプションを作成することにより各Azureサービスへのアクセスが認証・承認される。
サブスクリプションはAzure Active Directory (Azure AD) 内またはAzure ADによって信頼されるディレクトリ内のIDであり、また、課金やアクセス制御に関して境界を設けることが可能。
各サブスクリプションごとにユーザが作成して使用できるリソースについて制限・容量が存在。

リソースグループ

Azureリソースをデプロイして管理するための論理コンテナ。
リソースを順序付けして整理し、リソースグループに与えた権限は内包するリソースに継承され、リソースグループを削除するとリソースも削除される。

リソース

作成するサービスのインスタンス。

Azureリージョン

Azureリージョンは、Azureでリソースを作成できる場所。
1つ以上のデータセンターを含む地理的領域。
いくつかのリージョン内には可用性ゾーンが存在。

可用性ゾーン(Azure Availability Zone)

Azureリージョン内で、物理的に分離された3つ以上のデータセンター群。
サービスとデータを冗長化して障害発生時にこれらを保護することが可能。

Azureリージョンのペア

各リージョンには、同じ地域内で300マイル以上離れたところでペアとなるリージョンが設定される。
災害や障害時のリスクを軽減するために、ペア同士は直接接続されて、リソースが複製される。

Azure Resource Manager

Azure Resource Managerは、Azureのデプロイおよび管理サービス。
Azureアカウント内のリソースを作成・更新・削除できる管理レイヤーを提供。
ユーザーがAzureツール、API、SDKのいずれかから要求を送信すると、Resource Managerが要求を受信、要求されたアクションを行うAzureサービスに要求を送信して、その要求の認証と承認を行う。

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