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【忙しい人のための】Azureの基礎第6部【AzureのコストとSLAについて】

Last updated at Posted at 2021-09-14

AzureについてMS Learnで勉強される場合、第5部は1時間10分のラーニングパスになっています。
ここでは、自身の勉強の復習も兼ねて、MS Learn Azureの基礎第6部の要点をまとめておきますので、Azureの情報を素早く知りたいという方の参考になれば幸いです。
自身の勉強の力点を踏まえて記述するので、詳細な情報を得たい方はMS Learnにアクセスください。

本家様

第5部はこちら

Azureのコスト計画と管理

TCO計算ツール

TCO計算ツールを使うと、オンプレミス環境から移行してAzureソリューションを運用した場合の時間経過に伴うコストの削減を見積もり可能。
使用する際は、

  1. ワークロードの定義:サーバ・データベース・ストレージ・ネットワーク etcの選択
  2. 前提条件の調整:電気料金・賃金・メンテコスト etcの設定
  3. レポートの表示

の手順

Azureサービスの購入手段

エンタープライズアグリーメント(EA)

主に大企業向けで、Microsoftと直接契約。
3年間Azureサービスに対して所定の金額を支払い、年間での最低使用量を約束するが、利用料金の割引サービスも存在。

Webダイレクト

従量課金制に従って利用料金を支払う。

クラウドソリューションプロバイダ(CSP)

主に中小企業向けで、Azure上でのソリューション構築を支援するMicrosoftのパートナー(=CSP)を経由して購入。
支払いや割引もCSPに依存。

コストに影響を与える要因

  • リソースの種類:サービスの種類・パフォーマンスレベル・アクセス層
  • 使用状況
  • Azureサブスクリプションの種類:無料使用版 or 従量課金制プラン or メンバープラン
  • リソースをデプロイ・プロビジョニングするリージョン
  • ネットワークトラフィックの課金ゾーン

Azureのコスト削減

コスト削減の方法として、

  • 使用率の低いVMのサイズを変更
  • 業務時間外でVMの割り当てを解除:この時間VMには課金されないが仮想ディスクには課金発生
  • 使用されていないリソースを削除
  • IaaSサービスをPaaSサービスに移行
  • ライセンスコストを節約:効率のいいOSを使用・Azureハイブリッド特典(Microsoft製品に紐づくライセンス)

などが存在。
これを実現する上で有用なツールとして

  • Azure Advisor:使用率の低いリソースを明らかにする and 削除可能な未使用リソースを推奨
  • Azureサブスクリプションに対して使用制限を課す
  • Azure Reservations:利用料金を1年または3年分前払いすることで、従量課金料金を最大72%削減するサービス
  • Azure Cost Management:Azureの利用コストの計画・分析・最適化を行うツール

が存在。

AzureのSLAとサービスライフサイクル

SLA(サービスレベルアグリメント)

SLAとは、サービス提供者と利用者の間の合意事項であり、Azureにおいては稼働時間や接続などに関するサービスを保証するものでMicrosoftと利用者間の契約。
特に、月間稼働率は最も一般的なSLAであり、Azureにおいては

  • 2つ以上の可用性ゾーンに複数台のVMを配置 →99.99%
  • 同じ可用性セットに複数台のVMを配置 →99.95%

を保証。
アプリケーション設計の際には、その安定性を保証するためSLAを考慮する必要。
複数のSLAから複合SLAを算出する時は、各SLAを掛け合わせる。

サービスライフサイクル

Azureサービスのリリースは、
開発→パブリックプレビュー→一般提供(GA)
のフローに従う。
パブリックプレビューは、全てのユーザに対してサービスや機能に対する評価や改善要求を得るため、無料もしくは安価で新機能を提供する。
パブリックプレビューはAzure Portalから利用可能だが、SLAが設定されていない為、運用環境でパブリックプレビュー中の機能を利用することは非推奨。

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