気象庁震度データベースから、地震の発生状況を可視化する方法を紹介します。
完成版はTableau public参照。
データのダウンロード
気象庁震度データベースで、右下の検索条件を設定してから「地震を検索」ボタンを押すと画面に地震の発生状況が表示されます。データをダウンロードするには、右上の三本線のアイコンを押して表示される地震一覧の最下部の「CSVダウンロード」ボタンを押します。ただし、1000件までしかダウンロードできないので、注意。
緯度経度を10進に変換
ダウンロードしたデータには震源地の緯度経度が含まれているので、これを使って地図に落としていきます。普通であればTableauで簡単に地図化できるのですが、緯度経度表記が度分秒なのですぐにはできません。これを計算フィールドを使って、10進表記に変換します。
度分秒表記(34°12.5′N)の分の部分(12.5′)は60進数です。なので、度の部分(34°)に分を60で割ったものを足せば10進表記に変換できます。
int(split([緯度],"°",1))+FLOAT(replace(split([緯度],"°",2),"′N",""))/60
int(split([経度],"°",1))+FLOAT(replace(split([経度],"°",2),"′E",""))/60
splitを使って、「°」の前後の文字列を取り出しています。文字列のままでは数値計算に使えないので、intやfloat関数で数値に変換しています。
ダッシュボードの作成
ダッシュボードには、震央の位置、深さと発生日、一覧の3つのビューを用意しました。円のサイズを震度、色をマグニチュードとしています。一覧の網掛けも含め、色はマグニチュードの大きさで統一しています。表示年のフィルターやアクションフィルターを設定して完成です。