はじめに
"BIツール"というワードを聞いたことはありますか?
BIツールを扱う業務を行なっている身から、どのようなものなのかご紹介いたします
BIツールってこんな感じなんだ!BIツール活用してみたい! と感じていただけたら幸いです。
BIツールとは
馴染みがない方もいらっしゃるかと思うので、どういうものかお伝えすると、
"データを可視化し、現状の把握と課題解決の手助けをしてくれるツール"
ざっくりとした説明ではありますが、なんとなくすごそうなツールだと思っていただけたのではないでしょうか。
補足ですが、BIは"Business Intelligence"の略です。
利用目的としてイメージしやすいのは、
- 会社の売上利益などの経営管理
- 社員の稼働時間などの労務管理
といったところでしょうか。
蓄積されているデータをグラフ化し、データ分析しやすくしてくれる優れものです。
以下は、元となるデータから実際に"Power BI"というBIツールを使用してグラフを作成したイメージ図です。
※わかりやすいように、少量なデータと簡素なグラフであることはご了承ください。
どのような用途で使用するのか
上記で経営管理を例に挙げましたが、まさに"データを可視化し、現状の把握と課題解決の手助けをしてくれるツール"の出番です。
現時点での売上や好調なのか(あるいは低迷なのか)把握したいときに、素早くデータを確認することができます。
データをグラフ化することにより、傾向が見え次のアクションを考えやすくなります。
「商品Bが売上の5割弱を占めているんだな。最近は欠品になりやすいし生産を増やそう!」
「どの日も商品Cの売れ行きが良くないけど一応売上の2割は占めているな。商品Cの改良が必要なのか、他商品に人気が傾いているだけなのか調査しよう。」
実際にBIツールを活用する際は、大量で複雑なデータかつ複雑な処理でグラフ化することが多いです。
データと向き合うにはデータ分析力が必要になってきますが、今まで見えていなかった実態が浮き彫りになると、データに対して興味や面白さが見出せますよ!
データを素早く確認するのに予めグラフ化しているテンプレートを用意しておくことがありますが、その場でちゃちゃっと作成してデータ可視化・分析することも可能です。
データを分析するまでには要件整理から始まりさまざまな工程があるので、工程ごとの詳細な内容は別記事でご紹介します。
BIツールの魅力
ここまで読んでくださった方の中には、こう思われた方もいらっしゃるかもしれません。
「そしたらExcelのグラフ作成機能で良くない?」
おっしゃる通りです。
Excelならすでに導入している会社も多いでしょうし、BIツールを導入するにはもちろんお金がかかります。
※製品によっては無料版もありますが、機能が限られており個人向けのため会社に導入するとなると有料版になるかと思います。
ではなぜお金をかけてでも導入する人がいるのか、私なりの視点となりますが魅力を挙げます。
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さまざまなデータベースからデータを取得できる
データを保管している場所がOracleとExcelである場合など、ひとつにまとまっていないケースもあります。
導入するBIツールがサポート対象であれば複数のデータベースからデータを抽出でき、見たいデータを可視化できます。 -
分析結果をレポーティングできる
例えば会議で配布する資料として出力し、全員で共有することが可能です。
製品によってサーバーやクラウドも用意されており、BIツールと併せて導入するとブラウザ上で閲覧できるようになります。 -
グラフ遷移など機能の種類が豊富
データ分析に特化しているツールなので、分析しやすいように多くの機能が備わっています。
例:レポート①の商品Aをクリックすると、レポート②に遷移し商品Aの売上詳細が表示される
かなり簡潔に言ってしまうと、凝ったことをしたいならBIツール、最低限で十分ならExcelとなります。
BIツール導入を検討するにあたって
BIツールについてつらつらと語っていますが、安易に手を出して無駄になってしまうケースも存在します。
導入する際は、"あるデータを可視化して課題解決に繋げたい"という目的が明確化できていることが前提となります。
"BIツールを導入する"ことが目的となってしまうと、どのように活用したら良いかわからない。。ということに陥ってしまう可能性があります。
あくまで"手段"ですので、最終的にどうありたいかを明確にすることでBIツールを導入した方が良いか、Excelなど他の手段で十分か、最適な手段が見出せるかと思います。
最後に
今回は、BIツールとはどういうものなのかについてご紹介いたしました。
グラフ作成など実際に触ってみると操作性が良いものの意外と奥深く、知識が必要になってくる場面も多々あるので、次回以降記事にしようと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました