サービス連携のノーコードツールである Make で LINE WORKS API を実行してみました。
やりたいこと
MakeでLINE WORKSのメンバー情報を取得してみます。
使用するAPIはこちら
ユーザーのプロフィール取得 - LINE WORKS API
LINE WORKS APIの実行には「アクセストークン」が必要です。2つの方式がありますが、今回はUser Account認証を用いて取得します。
このUser Account認証は OAuth2.0 に準拠しています。
また、MakeにはOAuth2.0に対応したHTTPモジュールが存在します。
今回はこのモジュールを用いてLINE WORKS APIのアクセストークン取得とメンバー情報の取得をやってみます。
やってみた
1. OAuth2.0のための情報作成
まずLINE WORKSのDeveloper Consoleにアクセスし、トークン取得のために必要な情報を作成します。
Developer Console - LINE WORKS
「API > ClientApp > アプリの新規追加」からアプリを作成します。
「アプリ名」と「アプリの説明」には任意のものを入力します。
「Redirect URL」には https://www.integromat.com/oauth/cb/oauth2
を入れて追加します。
「OAuth Scopes」には user.profile.read
を指定します。
設定したら「保存」してアプリを作成します。
作成したアプリの情報のうち「Client ID」と「Client Secret」を利用してアクセストークンを発行します。
2. MakeでOAuth2.0を設定
Makeの画面を開き Senario を作成します。
今回は「HTTP」Moduleを使ってLINE WORKS APIを実行します。
「HTTP > Make an OAuth 2.0 request」を選択します。
設定の「Create a connection」からOAuth2.0のコネクションを追加します。
それぞれの入力項目に以下を入力します。
-
Authorize URI:
https://auth.worksmobile.com/oauth2/v2.0/authorize
-
Token URI:
https://auth.worksmobile.com/oauth2/v2.0/token
-
Scope:
user.profile.read
を追加します。 - Client ID: Developer Consoleで作成したアプリのClient ID
- Client Secret: Developer Consoleで作成したアプリのClient Secret
「Save」をすると、LINE WORKSのログイン画面ポップアップが表示されます。
任意のLINE WORKSアカウントでログインし、認証を完了させます。
ログインが成功するとMakeに戻り、Connectionの追加は完了です。
3. LINE WORKS APIのリクエストを作成
メンバー情報を取得するAPIのリクエストを作成します。
URLに https://www.worksapis.com/v1.0/users/me
を入力します。
このAPIを使うことで、先ほど認証したLINE WORKSアカウントのメンバー情報を取得することができます。
「OK」を押して設定は完了です。
4. APIを実行してみる
Senario画面の左下の「Run Once」からリクエストを実行してみます。
リクエストが成功すると、このように結果が表示され、「Output > Data」にメンバー情報が取得できていることがわかります。
今回はテスト的に実行しただけですが、モジュールをつなぎ合わせることで、取得したメンバー情報をもとに別のアクションを実行することができます。
例えば、このように組み合わせることで、そのメンバーの姓・名を抽出することもできます。
このシナリオは「HTTP」→「JSONにパース」→「値を抽出」と組んでいます。
まとめ
User Account認証がOAuth2.0に準拠しているため、トークン取得からAPI実行まですぐに実装できました。LINE WORKSの多彩なAPIと組み合わせたワークフローをMakeを使ってノーコードで実現できそうです。
こちらはBot APIを使った参考記事です。
そしてこちらは、Makeを使ってStripeやkintoneと連携してみたというおすすめ記事です。