はじめに
Salesforce 主催の WEB セミナー「Spring '23 リリース 注目の新機能 〜Marketing Cloud〜」にて説明があった新機能について記載したいと思います。
(全体説明のセミナーは3/14にありましたが、バージョンアップは2/12に行われています)
今回のアップデートでは大きく分けると以下7つになります。
・Journey Builder
・Package Manager
・Automation Studio
・Einstein
・Contact Builder
・Web Studio
・Personalization
Journey Builder
履歴タブにグラフが追加
以下のようにジャーニーの成功率、処理された連絡先やイベントが起きた時間がグラフで表示されます。
期間は最大で過去30日、ジャーニーごと、アクティビティ種別やステータスでフィルタリングも可能です。
ジャーニー検証時にWarningが追加
ジャーニーを作成し「検証」ボタン押下後、パフォーマンスに影響が出る可能性があるものに対してWarningが出ます。
Warningなので、解消しなくてもアクティブ化は可能です。
ジャーニーの操作説明ヘルプページへのリンク追加
こちらは今後追加予定の機能になります。
以下のように説明リンクが出力されるらしいです。
ジャーニーの折りたたみ機能
各アクティビティにドラッグをすると両矢印が出てきます。
そちらをクリックすることで、折りたたむ事ができます。
WhatsAppを直接連携できる機能
元々WhatsAppには繋ぐ事は可能だったらしいですが、中間システムを通さないといけなかったが、直接WhatsAppに繋げることが可能になりました。
Package Manager
Journey Builderテンプレートも対象に追加
テンプレートはPackage Manager対象外であったが、今回のアップデートで追加になりました。
In-App Messageも対象に追加
同じくIn-App Message(アプリ)も対象になりました。
共有Data Extension UIも対象に追加
同じく共有Data Extensionも対象になりました。
Syncronized Data Extension移行時のバグ解消
元々対象機能だったものに対してバグ解消を行なったとのことです。
プログレスバーの追加
移行完了までのステップを見やすくするようにプログレスバーが表示されるようになりました。
AMPScriptのContentBlockByName関数で使用されるコンテンツも移行対象に追加
AMPScriptで別のコンテンツを呼び出す際に使う「ContentBlockByName」関数を使っていた場合、呼び出し先のコンテンツも移行対象になるように修正されました。
Automation Studio
AmazonS3、AZURE BLOB、Google Cloud Storageから直接ファイルImport, Export
以前はファイル取り込みの際、FTPサーバから取り込む必要があったが、AmazonS3、AZURE BLOB、Google Cloud Storageから直接取り込む事が可能になりました。
またImportだけではなく、Exportも可能になりました。
Einstein
グローバルモデルのon/offが選択可能になりました。
この辺りは詳しくないので、もしかしたら理解が間違ってる可能性があるのですが、簡単に言うと自社のデータのみ使うのか、グローバルデータも使うのかの選択可能になったという事みたいです。
Contact Builder
使用しているData Extensionの利用状況の可視化(ベータ版)
こちらの機能を使うにはベータ版なので、ベータ版サインアップが必要らしいです。
(詳しくは営業担当かサポートにご確認いただいた方が良いかと思います)
現状Data Extensionをどれくらい使っているかが、以下のように可視化されるとのことです。
Analytics Builder
ビジュアル・ピボット・テーブルにグラフ追加
数字しか出力されなかったが、グラフが追加されました。
またExcelとほぼ同様のUIに変更になりました。
Emailリンクの別名フィールド
任意でつけたリンク名も取得できるようになりました。
Web Studio
CloudPagesのページステータスページにコピーボタン追加
元々コピー自体は可能でしたが、ページステータスページにもコピーボタンが追加されました。
CloudPagesのモバイルプッシュページの終了
CloudPagesでページを作成する際に選択可能だった「モバイルプッシュページ」が非対応になりました。
Personalization
Sales&Service CloudからPersonalizationにリアルタイム連携
Sales Cloud、Service Cloudから顧客データをリアルタイムに連携が可能になりました。
こちらはAppExchangeの「Personalization Managed Package v3.0.0」をダウンロードする必要があリます。
感想
今回のアップデートは以上となります。
個人的には「AmazonS3、AZURE BLOB、Google Cloud Storageから直接ファイルImport, Export」機能は、データの受け渡しが簡単に行えそうなので使ってみたいと思いました。
またPackage Managerの対象追加になったのは良かったのですが、CloudPagesのsmart captureが対象外だったり、使い勝手が悪い部分もあるので、もう少し改良されることを願ってます。