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この記事はGLOBIS Advent Calendar 2020の2日目の記事です。

マーク(@mkwrd)です。最近テックブログがスクラム界隈・QA界隈にヒットし、広く読んでいただくことができました。有名人ではありませんが、少しずつ手応えをつかんでいます。ありがたいことです。みんなで未来を見据えようぜ!

さてさて、皆さん、採用の調子はいかがですか? 皆さんのチームではカジュアル面談をしていますか? 当社グロービスはバスに乗せる方を厳選すべく職種を問わず採用に極めて力を入れる企業ですが、中でもぼくが所属するQAチームでは現在、カジュアル面談を絶賛実施中です! コロナ禍にも負けず採用枠をキープし、この半年間で30人以上、実に毎週1人以上の方との場を持ちました。多い週には最大3人とのカジュアル面談が設定されました(それ以上多いと、少数精鋭のQAチームにかかる負荷が高すぎるので、うまい具合に日程調整をかけています)。おかげさまで文字通りご好評いただいており、中には当日の午前中に別の企業に内定されたにもかかわらず、予定通り当社QAチームのカジュアル面談に来たいと言ってくださり、実施させていただいた方もいらっしゃいます。
そんなわけで、この記事では、ぼくたちが全集中で取り組むカジュアル面談の特徴を描き出してみます。エンジニア採用に苦労されている方のご参考になりましたら幸いです。それでは短い文章ですが、お楽しみください。

壱ノ型 包み隠さず

カジュアル面談は、特に売り手市場であるエンジニア採用を成功させるための手法として、最近かなり広まっています。ただ、その実態は企業により様々です。「昨日うちの人事から、条件が合う人から反応があったからカジュアル面談をやってくれって言われて……」という役員級の方が担当になる会社もあれば、定型的な会社紹介・チーム紹介を主眼とする「応募前インプット面談」を30分で行う組織もあります。様々な考え方がありますし、そこに割くことができる熱量も各社異なるわけですが、当社QAチームに関していえば「検討材料をご提供すること」をカジュアル面談の目的として据え、普段の仕事と同列に扱い、できる限りのエネルギーを注いでいます。
なぜそこまでするかというと、当社や当社QAチームに興味を持っていただいた方が、応募するか否かを判断するためにカジュアル面談が重要な意味を持つと考えているからです。ここで間違った情報が伝わってしまうと、それをもとに意思決定されることになり、結果として採用させていただいたとしても認識の不一致が起こってしまう(場合によっては早期退職につながってしまう!)わけで、それではお互いに不幸だ、という価値観があります。
ぼくたちのスタンスは、したがって、応募の検討に必要な情報を包み隠さず全部提供することです。給与・昇給の仕組み・残業時間・有給の取りやすさなど「聞きにくいなぁ」と思われることも全てお話ししますし、正しい情報・実態をお伝えすることに全力を振り向けています。運良くタイミングが合えば、QAチームの他に複数チームを束ねている統括も参加し、グロービスという一風変わった会社や理念を掲げてひた走るQAチームについて、これまでの取り組みや想いを直接お伝えしています。

弐ノ型 非公式主義

社外の方と会話するときは自社の人間を呼び捨てにするのが一般的なビジネスマナーです。しかし当社QAチームのカジュアル面談では、**普段通り全員を「さん付け」**で呼んでいます。たかが呼び方、されど呼び方。当社QAチームの「ありのまま」を正しくお伝えするには、普段と違う呼び方をすることで生じるぎこちなさは邪魔になるとぼくたちは捉えています。むしろ非公式な、形式張らない場で活発に意見交換する方がお互いに有益ではないでしょうか。
「応募・採用などを一切度外視したカジュアル面談」を標榜している点も、カジュアルさの担保のために必要だと考えているためです。フラットな状態でコミュニケーションしないと会社説明も嘘っぽく・白々しくなりますし、自分たちを良く見せたくなります。それではわざわざお時間を頂戴して場を持つ意味が薄くなってしまうのではないかと思うのです。チームの雰囲気を「試食」していただくのも、大事なことなのです。
物理対面でもオンラインでも同様です。皆さまも、ぜひ普段通りの感じでカジュアル面談ではお話しくださいね。

参ノ型 約二時間

「長すぎませんか?」とよく言われる当社QAチームのカジュアル面談は90〜120分で実施することが多いです。これだけ時間をかける企業は、あまり無いかもしれません。そんな長時間、一体何を話すのかと思われるかもしれませんが、
1. 会社紹介
2. QAチーム紹介
3. 雑談タイム
の3本立てです。まぁ、そんなに奇抜な構成ではないと思います。

この中で一番おもしろいのは、もちろん「雑談タイム」です。当社やQAチームの紹介をもとに話が広がっていくこともあれば、カジュアル面談に来ていただいた方の仕事のお悩みを伺ってみんなで対策を考えたり、QAチームの「ビジョナリー・QA」の記事を読んでくださった方からの「そんな大きなビジョンを掲げて、実務は回るんですか?」みたいな質問にお答えしたりと、毎回大きく内容が異なります。パーソナライズドされたカジュアル面談、とっても盛り上がります。
QAチームのメンバーは全員が話好きで、放っておいたらいつまでも喋り続けます。QAのあり方や仕事の話を延々喋ろうとするメンバーを制して話を戻すことが一番大変です。熱量が高いQAチームだなと、むしろぼくが改めて思うのです。
ちなみに、時間を短くすることは可能です。そのあたりはご希望に合わせて柔軟に対応しています。

肆ノ型 ネットワーク構築

ぼくたちのQAチームは社内でも後発の組織ですが、社外に目を向けると、QA界隈においても新参者のチームです。それなのに身の丈に合わない理念を掲げて少しずつ目立ちはじめているわけですが、まだまだ知名度が低く、浸透していないのが現状です。ぼくたちはQAチームのことをもっと広く知っていただきたいと思っています。人事ではなく自分たち自身でカジュアル面談を実施しているのは、ネットワークの構築を狙っているからと言えるかもしれません。

伍ノ型 無制限の誘い

そんな裏の狙いを素直に暴露してしまった後ですが……当社QAチームではカジュアル面談に参加したい方を募集しています! 教育事業会社で「ビジョナリー・QA」をうたうQAチームには果たしてどんなメンバーがいて、どんな考え方を持っていて、どんな風に実務を進めているのか……興味をお持ちいただいている方であれば、転職する気がある方も一切皆無な方も、中堅・若手の方もベテラン・界隈の有名人すらも、大歓迎です!

  • QAチームの動き方など、現職でも参考にしたい話が聞けた
  • 知的好奇心が刺激された
  • せっかくのご縁だから今後も情報交換したい

など、これまでカジュアル面談にお越しくださった皆さまからは嬉しいフィードバックをいただいています。

ご希望の方はマーク(@mkwrd)までご連絡ください!
そうそう、これは秘密ですが、カジュアル面談に来ていただいた方のみを招待するクローズドQA勉強会を企画しています。いつごろになるか明言はできませんが、カジュアル面談に来てくださった方・行ってみようかなと思ってくださっている方、どうぞご期待ください!

明日は当社のアメリカ人PO・Alex Scharfによる英文記事『Japanese NLP with SudachiPy, spaCy, and GiNZA』です。お楽しみに!

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