2
4

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

Data.comクリーンアップを使った取引先地理コードの自動取得

Last updated at Posted at 2016-07-11

従来、Data.comのライセンスを購入し、D&B社の持つ企業情報をData.comを通じて、Salesforce上のデータをより精緻化する、という使い方が知られていました。

Summer'16から、ライセンス未購入でも、Data.comのクリーンアップルールを使って、Salesforce上の取引先や取引先責任者、リードの地理情報(地理コード)を自動的にセットすることができるようになりました。

住所の地理コード情報の自動取得 (正式リリース) - Summer'16
http://releasenotes.docs.salesforce.com/ja-jp/summer16/release-notes/rn_general_geocodes_aloha.htm?edition=&impact=

1. クリーンアップルールの有効化

まずは、Data.comのクリーンアップルールの処理の有効化を行います。実際の案件では、トリガやワークフローなど、様々なレコードへの関連処理が紐付いています。この一覧画面で有効化しても良いのですが、詳細ページにまず移動し、オプションのチェック有無を検討してから、有効化をおすすめします。(ただ、Chromeだと詳細ページの有効化ボタンがうまく動かないかもしれないので、編集ボタンのみ使ってオプション編集し、有効化は一覧で。)

選択可能なオブジェクト・ルールは、
・ 取引先の請求先住所
・ 取引先の納入先住所
・ 取引先責任者の郵送先住所
・ リードの住所
の4つになります。

image
image

2. ページレイアウトにクリーンアップの関連リストを追加

ページレイアウトに、Data.comのクリーンアップ状況表示用の関連リストを追加します。
ここでは、テスト用に、通常ページレイアウトに追加できない、緯度経度の項目を確認するため、数式項目を作って配置しています。
image

3. 登録してみる

確認用に取引先を追加してみます。
image
この段階では、インラインに地図は表示されていますが、確認セクションの地理情報はまだ格納されていません。(Developer Editionでは地図が表示できませんので、ご注意)

クリーンアップアクションをクリックしてみます。正常にクリーンアップされました、というメッセージが表示されます。
image

緯度と経度が更新されています。
image

また、正確性という箇所には、"Address"と表示されています。どの程度の精度で、緯度と経度が求められたかを選択リスト値で結果を示しています。詳しくは、下記ヘルプを御覧ください。

地理コード項目
https://help.salesforce.com/HTViewHelpDoc?id=data_dot_com_clean_geocode_information_fields.htm&language=ja

留意事項

  • 詳細レコードが更新される毎に評価されます。例えば上記の例では、「丸の内2-7-2」を「丸の内2」に変えた段階で、Data.comのデータとマッチしなくなるため、正確性・緯度・経度の部分はブランクになります。
  • 国の項目には、「Japan」と入れた方が良さそうです。「日本」と入れると、マッチしません。
  • Data.comのデータに依存するため、入力の仕方(例えば2-7-2を全て全角にするとか)によってすぐにマッチしなくなります。
  • 同じく、オフィスが移転した場合、新規ビルのオフィス毎に割り振られた郵便番号を指定したり、事業所郵便番号を指定したりした場合に、Data.comにまだ存在しない場合はマッチしません。

そのため、上記のようなマッチしないという仕様を割り切るか、手動で上書きするような仕組みを用意するか、の検討が必要です。ただ、これでGoogle Mapライセンスを購入することなく、チェックインした場所の近くの取引先を、Salesforce1で表示する、といった仕組みがより作りやすくなったと言えます。

2
4
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
2
4

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?