はじめに
はじめまして。つみきです。
今少しずつTPI NEXT🄬についての勉強を進めているので、TPI NEXTについて簡単な紹介と、私なりの理解についてお話します。
一言でいうとこの本を読んでね、になるのですが、まずは一般的なお話をします。
想定読者
TPI NEXT🄬って何?
**TPI NEXT🄬について何も知らない!**という方向けです。
TPI NEXT🄬とは
TPI NEXT は、BDTPI(Business Driven TPI:ビジネス主導の TPI)を基本モデルとし て利用することでテストプロセスの成熟度を判断するための標準であり、テストプロセス成 熟度の評価とそれに基づく改善の2つの枠組みを定めている。
引用元:https://www.ipa.go.jp/files/000057625.pdf
Googleで検索すると、IPAの情報が出てきたので引用しました。
具体的には、Sogeti社のチェックフォーマットとマニュアルがあるので、それでチェックをしてみるとイメージが付きやすいかなと思います。
sogeti社のサイト
フォーマットを入手したら、「All Checkpoints」シートのチェックポイントにY/Nで回答すると、テストプロセスの可視化が行えます。
可視化した結果をもとにした、改善の優先度がわかります
なお、以下の16のキーエリアについて、4段階で結果を判定出来ます。
キーエリア
- 利害関係者のコミットメント
- 関与の度合い
- テスト戦略
- テスト組織
- コミュニケーション
- 報告
- テストプロセス管理
- 見積もりと計画
- メトリクス
- 欠陥管理
- テストウェア管理
- 手法の実践
- テスト担当者のプロ意識
- テストケース設計
- テストツール
- テスト環境
キーエリア
- 初期レベル
- コントロールレベル
- 効率化レベル
- 最適化レベル
TPI NEXT🄬はテストプロセスの健康診断
このあたりを私が最初に勉強した時に思った感想が「健康診断みたいだな」でした。
健康診断っておおよそどの会社でも以下のような流れで行われると思います。
- 問診
- 身長体重測定、各種検査
- 結果連絡
- 不健康なら治療やら体質改善やら(メタボならダイエットとかね…)
- 必要に応じて再検査
この検査の部分がまさにチェックの工程だなと。そしてその結果を受けてテストプロセスを見直し、改善する。健康診断ぽくないですか?
健康診断でも、アスリートとシステムエンジニアでは求める基準が異なります。
全組織に対して一律の診断を行うのではなく、初めにヒアリングを行い組織の求める方向性に応じてキーエリアの重みを変更することで、より適切な改善策を導きだせるようにしものが、TPI NEXT🄬です。
そして、肝臓の数値が悪いという事実が結果として現れたとして、再診断をするか、生活面を改善するかなどは結局当人次第です。
誰かにやらされる改善ではなく、自分がやりたい、やらなくてはということに意志を持ち行動計画を立てて、実践できるのがTPI NEXT🄬の強みかなと思いました。
終わりに
とりとめもなく話しましたが、TPI NEXT🄬っていうなんだか馴染みのないもの、と思うとちょっと警戒してしまいますが、健康診断だと思うと年に1回は受けなきゃ、という気になりませんか?
チェックリストを付けるだけなら難しくないですし、弊社でも「テストプロセス改善ネクスト」というサービスを扱っています。
よろしければページを見てみてください。