はじめに
◆この記事は何?
技術書の選び方・読み方を紹介する記事です
私は年間50冊以上の技術書を読みます。
その経験をお伝えできればと思います。
◆対象
エンジニア
特に技術書の読み方を確立できていないエンジニア
先に結論
- 初学者は「1冊目の技術書」が重要
- 「1冊目の技術書」を選ぶときには基礎の観点を気をつける
- 「何が基礎なのか」が分かる本
- 「基礎を理解できそう」と内容を読まずに感じられる本
- 事前にリサーチしてロードマップを探す
「1冊目の技術書」が重要
初学者は「1冊目の技術書」が重要です。
ある技術領域を学びたいとき、たとえ名著であっても初学者にとっては難しいことがあります。
まずは適切な難度の「1冊目の技術書」を読む方が、学習効率は良くなる場合があります。
初学者の段階では、次のような本をおすすめします。
- 「何が基礎なのか」が分かる本
- 「基礎を理解できそう」と感じられる本
- ロードマップ等で入門向けに推奨されている本
初学者は基礎を積み上げていくと効率が上がります。
分からない単語を減らし、分かることを増やしていきます。
結果、学習するモチベーションの維持にもつながります。
ゆえに、基礎の観点で「1冊目の技術書」を選ぶのが有効です。
初めて技術書を選ぶ新人の方は、感触がよく分からないかもしれません。
webで検索すると、書籍のロードマップが作成されていることがあります。
購入前にロードマップを探すのも有効です。
参考
私のセキュリティの1冊目
例えば、私がセキュリティ分野を学んだときの1冊目は「教育系YouTuberまさるの情報処理安全確保支援士1冊目の教科書」でした。
この本の特徴は次のとおりです。
- 本当に重要な基礎を取捨選択していること
- 解説が平易であること
- 図解がわかりやすいこと
- 学ぶ順番が練られており、章立てが良く、学習効率が良いこと
- Youtubeにも解説があり、「分かりそう」と感じられること
批判的に読めば、「難しい内容を掲載していない」とも言えます。
しかし「1冊目の技術書」としては、基礎を効率よく学べるため、「難しい内容を掲載していないこと」が有効に働きます。
本書の「おわりに」では次のように書かれています。
本書では、情報処理安全確保支援士の基礎知識を取り扱っています。これからさらに、専門的な参考書を読んで、過去問を反復して、試験対策をしていく必要があります。
セキュリティ初学者にとって適切な1冊でした。
さらに効率を上げる2冊目
さらに学習効率を高めるために、2冊目を意識しながら、1冊目を読むのも有効です。
例えば、セキュリティを勉強するときの私の2冊目は「報処理安全確保支援士「専門知識+午後問題」の重点対策」でした。
次の観点を先に把握しました。
- 2冊目の難易度
- 今の自分に何が足りないか?
- 2冊目で書かれている基礎
「2冊目の内容を理解すること」を念頭に1冊目を読むことで、理解のハードルが下がり、結果的に早く読み終えることができたと思います。
おわりに
この記事では、「1冊目の技術書」の重要性、選ぶときのコツ、活用方法を紹介しました。
基礎の観点を意識しながら技術書を活用することで、学習効率を高めることができます。
参考になれば幸いです。