LoginSignup
2
4

はじめに

◆この記事は何?
技術書の選び方・読み方を紹介する記事です

私は年間50冊以上の技術書を読みます。
その経験をお伝えできればと思います。

◆対象
エンジニア
特に技術書の読み方を確立できていないエンジニア

先に結論

  • 初学者は「1冊目の技術書」が重要
  • 「1冊目の技術書」を選ぶときには基礎の観点を気をつける
    • 「何が基礎なのか」が分かる本
    • 「基礎を理解できそう」と内容を読まずに感じられる本
    • 事前にリサーチしてロードマップを探す

「1冊目の技術書」が重要

初学者は「1冊目の技術書」が重要です。

ある技術領域を学びたいとき、たとえ名著であっても初学者にとっては難しいことがあります。

まずは適切な難度の「1冊目の技術書」を読む方が、学習効率は良くなる場合があります。

初学者の段階では、次のような本をおすすめします。

  • 「何が基礎なのか」が分かる本
  • 「基礎を理解できそう」と感じられる本
  • ロードマップ等で入門向けに推奨されている本

初学者は基礎を積み上げていくと効率が上がります。

分からない単語を減らし、分かることを増やしていきます。
結果、学習するモチベーションの維持にもつながります。

ゆえに、基礎の観点で「1冊目の技術書」を選ぶのが有効です。

初めて技術書を選ぶ新人の方は、感触がよく分からないかもしれません。
webで検索すると、書籍のロードマップが作成されていることがあります。
購入前にロードマップを探すのも有効です。

参考

私のセキュリティの1冊目

例えば、私がセキュリティ分野を学んだときの1冊目は「教育系YouTuberまさるの情報処理安全確保支援士1冊目の教科書」でした。

この本の特徴は次のとおりです。

  • 本当に重要な基礎を取捨選択していること
  • 解説が平易であること
  • 図解がわかりやすいこと
  • 学ぶ順番が練られており、章立てが良く、学習効率が良いこと
  • Youtubeにも解説があり、「分かりそう」と感じられること

批判的に読めば、「難しい内容を掲載していない」とも言えます。
しかし「1冊目の技術書」としては、基礎を効率よく学べるため、「難しい内容を掲載していないこと」が有効に働きます。

本書の「おわりに」では次のように書かれています。

本書では、情報処理安全確保支援士の基礎知識を取り扱っています。これからさらに、専門的な参考書を読んで、過去問を反復して、試験対策をしていく必要があります。

セキュリティ初学者にとって適切な1冊でした。

さらに効率を上げる2冊目

さらに学習効率を高めるために、2冊目を意識しながら、1冊目を読むのも有効です。

例えば、セキュリティを勉強するときの私の2冊目は「報処理安全確保支援士「専門知識+午後問題」の重点対策」でした。

次の観点を先に把握しました。

  • 2冊目の難易度
  • 今の自分に何が足りないか?
  • 2冊目で書かれている基礎

「2冊目の内容を理解すること」を念頭に1冊目を読むことで、理解のハードルが下がり、結果的に早く読み終えることができたと思います。

おわりに

この記事では、「1冊目の技術書」の重要性、選ぶときのコツ、活用方法を紹介しました。

基礎の観点を意識しながら技術書を活用することで、学習効率を高めることができます。

参考になれば幸いです。

2
4
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
2
4