はじめに
先日、要件定義を学びました。学んだことを業務で実践することで、以前よりも良い要件定義ができるようになったと感じています。
要件定義の抜け漏れが減り、クオリティが上がりました。周囲からも良い評価をいただけるようになりました。
この記事では、要件定義を学ぶとき、参考になった記事や書籍を紹介します。
要件定義を学ぶ際のお役に立てれば幸いです。
要件定義のポイント(学びの要点)
◆要件定義とは
- 開発範囲を決めること
- 納品時に「これでOK」という事前約束
- 開発可否を決めること
- 不確実性を減らすこと
- システム開発の中で、不確実性を減らせるのが要件定義
- それでも一部の不確実性は必ず残る
◆要件定義のコツ
- UXから逆算する
- 完璧な要件定義は幻想
- Why・What・Howでまとめる
- ハイペースを心がける(要件定義が1日遅れると、後工程の遅れはそれ以上になる)
- 全ての要求がテスト可能かを考える
参考になった書籍
圧倒的におすすめです。安くて、すぐに読めるのですが、本質が書かれています。
平易でわかりやすい書籍でした。
要件定義がなぜ難しいのかを、わかりやすい図とイラストで説明しています。
要件定義にベストプラクティスがない、ということが参考になりました。
「ハイペースを心がける」というも本書からの学びです。
全ての要求がテスト可能であることを確認する、ということが学びになりました。
また、要求が漏れたときに次にどのように考えるか、というプロセスも参考になりました。
「エンジニアリング組織論への招待 ~不確実性に向き合う思考と組織のリファクタリング」
「エンジニアリングの本質が、不確実性の削減であることに気づかないと、フラストレーションを溜めてしまう」というのが本書からの学びです。不安が軽減されました。
参考になった記事
(1)「牛乳卵問題に学ぶ、要望
と 要件定義
と 設計
と 実装
の違い」
「要望」と「要件」の違いがよくわかりました。
また「要件定義1」と「要件定義2」に分けるのが、自分にはなかった視点で、参考になりました。
(2)「要望、要求、要件の違いとか、基本設計、詳細設計の違いで迷わないようにするためのまとめ」
用語を整理できました。序盤に整理できたので、後の勉強の効率が上がりました。
(3)「要件定義~システム設計ができる人材になれる記事」
「Why・What・Howで整理すると、綺麗にまとまる」という点が参考になりました。
この記事でも、「要望」「要求」「要件」の違いが触れられています。
(4)「完璧な要件定義など幻想である。個ではなく、チームで作る要件定義」
「完璧な要件定義は幻想」ということがよくわかりました。
完璧ではないことを受け入れる、アジャイルでは完璧な要件定義は求められていない、など丁寧に解説されており、参考になりました。
「UXから逆算」もわかりやすい例で説明されていました。参考文献も豊富でした。
(5)「要求分析と要件定義の目的について個人的に納得した考え」
開発可否を決める、という表現が参考になりました。
(6)「はじめての要件定義で読むべきIPAドキュメント」
紹介されているドキュメントが参考になりました。
(7)IPA「家づくりで理解する要求明確化の勘どころ~システム構築を成功させる要件定義のポイント~」
「はじめての要件定義で読むべきIPAドキュメント」で紹介されていたドキュメントです。
家づくりとITシステム開発がよく似ていること、家づくりで考えると、要件定義の理解が深まることを学びました。
そして、UXから逆算する重要性を学びました。
(8)IPA「ユーザのための要件定義ガイド 第2版 要件定義を成功に導く128の勘どころ」
長い資料です。要件定義の歴史がわかります。
(9)抜け漏れをなくすための工夫
データライフサイクルを書き出すのが参考になりました。
おわりに
要件定義を学んだことで、自信につながりました。
以前までは、「これでいいのだろうか?」と不安に感じることが多かったです。
勉強後は、「完璧な要件定義はない」という前提のもと、ベストを尽くせるようになったと思います。要件定義書のクオリティも格段に向上しました。
要件定義を勉強される方に、本記事がお役に立てれば幸いです。
更新履歴
2024年2月4日
書籍を追加しました。