はじめに
この記事では、Watson OpenScaleのモニタリングの構成手順を解説していきます。
Watson OpenScaleの構成ステップ
データ概要
今回モニタリングするモデルは、以下の"Telco_Customer_Churn"のデータを対象としています。このデータセットをもとに特徴量を加工してモデルを作成しています。
構成手順
大きく5つのステップに分けられます。
①システムのセットアップ
②モデルのモニタリング構成
③公平性の構成
④品質の構成
⑤ドリフトの構成
①システムのセットアップ
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データベース・タイプの選択
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機械学習プロバイダーの構成
- 「機械学習プロバイダー」を選択します。
- 「機械学習プロバイダーの追加」をクリックします。
- 薄い字で書かれた「機械学習プロバイダー」右にある編集マークを選択します。
- 名前を変更し、「適用」をクリックします。機械学習プロバイダーの名前が変更されます。
- 「接続」の編集マークを選択します。
- 「サービス・プロバイダー」のドロップダウンメニューから「Watson Machine Learning(V2)」を選択します。
- 「デプロイメント・スペース」のドロップダウンメニューから、使用するデプロイメントスペースを選択します。
- 「環境タイプ」:実働を選択します。
- 「保存」をクリックします。以上で機械学習プロバイダーの構成は完了です。
- 作成した機械学習プロバイダーが追加されていることを確認します。
②モデルのモニタリング構成
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ダッシュボードへの追加
今回のモデルは、顧客が解約したか否かを判別する二値分類モデルであることから、
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訓練データの登録
- 「訓練データ」の編集マークをクリックします。
- 今回は訓練データをCloud Object Storage上に配置しているため、「ストレージ・タイプ」のドロップダウンメニューから「データベースまたはクラウド・ストレージ」を選択します。
- 「場所」のドロップダウンメニューから「Cloud Object Storage」を選択します。
- 「リソース・インスタンスID」「APIキー」にはIBM Cloud Object Storageの資格情報を貼り付けます。
- 「接続」をクリックします。
- 「バケット」のドロップダウンメニューから、使用するバケットを選択します。
- 「データ・セット」のドロップダウンメニューから、登録する訓練データを選択します。
- 「次へ」をクリックします。
- モデル出力の検査
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モデル出力の詳細を指定
③公平性の構成
「モニタリング対象のフィールドを選択」:GENDER_Male(OpenScaleが自動で選択)とPARTNER_Yesを設定し、「次へ」をクリックします。
「[GENDER_Male] のモニタリング対象グループを指定する」:0-0=Femaleをモニタリング、1-1=Maleを参照と設定し、「次へ」をクリックします。
「[PARTNER_Yes] のモニタリング対象グループを指定する」:0-0=Noをモニタリング、1-1=Yesを参照と設定し、「保存」をクリックします。
④品質の構成
⑤ドリフトの構成
-以上で「ドリフト」の構成は完了です。以下のような画面が表示されます。
Watson OpenScaleのモニタリングの構成手順は以上となります。