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あなたの3分、わたしの3日

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はじめに

これは社内LTのプレゼンテーション資料です。
ちなみに、当日はビール5缶飲んだ後だったのでうまく発表できなかったです。


先日、QAエンジニアのKさんにソフトウェアテスト講義を受けたので、"テストって大事だなぁ"と思って作ったスライドです。


今回は、私の過去の職場などの体験を参考に、フィクションでお送りいたします。


あなたは、とあるプロダクト開発にジョインしました。

キックオフミーティングでは、次のようなマスタースケジュールが提示されました。


マスタースケジュール

とてもキレイなウォーターフォールです。
条件として、"リリース日は繁忙期前だからマストで!”とのこと。


さて、要件定義が始まりました。


現場で起きてしまったこと

要件定義が伸びに伸びてしまいました。

このままでは、リリース日に間に合いません。


そこで、あなたは名案を思いつきました。


「安心してください。入ってますよ。」

あなたは、完璧なスケジューリング能力を発揮してしまいました。
テストを重ねることで、約束のリリース日に間に合わせることができたのです!


さて、その結果、何が起きるでしょうか...?


リリースを合図に、アレが作動します

(アレね。アレ。優勝のことじゃないよ)
(不具合の時限爆弾ね...)


その後、不具合が案の定、見つかりました。

いったい、あなたはどこで間違えたのか?
考えてみました...


不具合はいつ見つかると良いのか?

A: テストフェーズで見つかる不具合
B: リリース後に見つかる不具合

このAとBでは、何が違うのでしょうか?


テストしない方がリリースは早まる?

  • テストフェーズで不具合が見つかったあ場合、テスト期間や修正期間が伸びて、リリース日も伸びてしまいました
  • 一方、テストをおろそかにした場合、修正も発生しないのでリリースを早めることができました
  • けれど...

リリース後に見つかる不具合は影響範囲が大きくなる

そう、リリース後に見つかった不具合では、お客様からの営業への問い合わせ、社内の連絡、プログラムの調査・修正、その後始末だったり、影響範囲がとても広くなってしまいます。


後始末が終わった後、いつも温厚な上司に呼び出されます。


上司「あなたが3分かけてテストをしていたら、私たちは3日を失わなかった!!」

(タイトルの伏線回収www)
(人のせいにするのは良くないよね、仕組みを変えないと...)


とはいえ、失ったものが3日ですまないケースもありますよね?


3日ですまないケース

  • ABテストの誤った計測が、誤った経営判断に繋がる
  • 本番アクセス量に耐えきれずシステムダウン
  • システムに脆弱性を埋め込み個人情報が流出する

(失ったものは何か?)

さて...


どうしていたら良かったか

  • リリース日が決まっていた場合、Q(品質)、C(コスト)、D(納期)、S(スコープ)で一番調整ができるのはスコープ
  • スコープを小さくして、小さくリリース、早いフィードバックを得る
  • テストをおろそかにしない

テストをおろそかにしない

(大事なことなので2回言いました)


とはいえ、人間はミスする生き物。
不具合は必ず発生するので、ポストモーテムを使って振り返りと対策をやっていきましょう。


ご清聴ありがとうございました。

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