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NSLで回路を作ろう#00: はじめに

Last updated at Posted at 2023-12-19

はじめに

NSLについて勉強する機会があり、
そこで得た知見について今後まとめていく。
ハードウェアに関しては初学者なので、
多少至らぬ点があるだろうが、ご理解いただきたい。

NSLとは

正式名称: Next Synthesis Language

  • つまり、次世代を担うHDL

特徴

  • C言語みたいに書ける
    • 関数を組合わせた構造化プログラミングが簡単に回路になる!
  • 可読性が高い
    • 信号ベースじゃなくて機能ベースに書ける
  • 記述量が少ない
    • alwaysRSTに追われる日々から脱却
  • 単相クロック同期回路に強い
    • クロック・リセットはインフラという考えで、言語側で用意してくれる

今後の流れ

今後の流れとして以下の点を説明していく

  • 参考テキスト
  • 作成環境
  • 作る予定の回路
  • 作成する記事の内容

参考テキスト

【改訂2版】FPGAボードで学ぶ 組込みシステム開発入門[Intel FPGA編]を参考に回路等を色々と作っていく。

  • この本の中では、Verilog HDLを使った回路の設計から、Platform Designer(旧 QSyS)を使ったCPU組込み回路の作り方まで紹介されている。

作成環境

以下で示す環境で回路を作っていく

  • FPGAボード: Terasic社 DE1-SoC
  • コーディング: Visual Studio Code
  • NSLのコンパイル: NSL CORE
  • CPUの組込み、FPGAに実装等: Quartus Prime 18.1
  • 回路のシミュレーション: ModelSim - INTEL FPGA STARTER EDITION 10.5b

作る予定の回路

作る予定の回路としては以下のようになっている。

  • 24時間時計
    • 1秒を計ってカウントアップしていき、時分秒を7セグメントLEDで表示、ボタン入力で時刻調整も実装する
  • CPUを組合わせた回路
    • 上記と同様に24時間時計を作っていくのだがPlatform Designerを使ってCPUを組込み、ハードウェア側では7セグメントLEDの表示、ソフトウェア側では表示する回路の制御等と、ソフトとハードを両方を組み合わせていく。
  • マウスやキーボード入力を受取る回路
    • マウスやキーボードを接続して、入力を7セグメントLED等に表示する。
  • ディスプレイに文字を表示してみる
    • ディスプレイを接続して画面上に文字を表示する
  • 外部メモリを使ったグラフィック表示
    • FPGAボード上にあるにあるRAMを使って画像データをディスプレイに表示する
  • CMOSカメラを使った画像キャプチャ
    • カメラでキャプチャした映像をRAMに保存する回路を作ってディスプレイに表示する

記事の中では以下の順で実装を進めていく

  • どんな回路を作るのか機能分割
  • 分割していった各機能をNSLで作ってみる
  • 作った回路でシミュレーションをしてみる

まとめ

初回ということでこれからやることについて説明した。

次回は24時間時計を作っていく。

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