おはようございます。
今日は2023年10月2日月曜日です。
ですが
もしあらゆるコンピュータが今日を日曜日だといえば、
本当に今日は日曜日になってしまうのではないか。
そう本気で思ってしまう昨今です。
秋風を感じて年の瀬を考える時間が増えてきたので、
少し気が早いですが、2025年を見据えて
今回は昭和100年問題と2000年問題についてまとめたいと思います。
2000年問題
2000年問題とは、西暦が2000年1月1日にコンピュータに何らかの異常が起こるのではないかと取り沙汰された問題です。
2000年当時、メモリ容量やディスプレイの大きさの関係で、
年号を下2桁で1987年を「87年」のように管理しているプログラムが多くあったようです。
そんな中で2000年を迎えると、コンピュータが一斉に機能停止や誤作動を起こすのではないかと懸念されていました。
特にライフラインに関するシステムや飛行機、銀行に関しては手厚い管理体制が敷かれていたようです。
こちらは厚生労働省の文書ですが、2000年問題は当時大きく取り上げられたのだなぁということが伺えます。
コンピュータ・プログラムが2000年以降の日付に対応していない場合にシステムが正常に機能しないという西暦2000年問題(以下「2000年問題」という。)については、平成10年9月11日付けで高度情報通信社会推進本部(本部長:小渕恵三内閣総理大臣)にて決定された「コンピュータ西暦2000年問題に関する行動計画」により、対応が必要な各領域において官民を挙げた具体的な行動の徹底が求められており、厚生省においては、これを受けて平成10年10月22日に「厚生省コンピュータ西暦2000年問題対策実施要領」を定め、その対応を進めているところである。
水道分野は、ライフラインとして国民生活に不可欠の分野であり、万一2000年問題により給水に障害が発生した場合の影響は極めて大きいことから、金融、エネルギー、情報通信、交通及び医療の民間重要5分野等の一つとしての認識が高まっている。
厚生省が平成10年12月に行った水道事業者等の2000年問題への対応状況の抽出調査の結果では、コンピュータが停止した場合の給水への支障については、一時的に停止をしても手作業で復旧可能であり、給水が停止することはないとの結果であったが、2000年問題の有無について未だ4%の水道事業者は未確認であり、模擬テストを実施しているものが20%弱、危機管理計画を策定しているものは3%と低率であった。
水道の給水に支障を生じた場合の国民生活及び経済社会への影響の重大性にかんがみ、2000年問題に関し、万一の事態を想定した、徹底した対応を講じることが求められている。
結局大規模なトラブルは起こらなかったようですが、未経験の事態に緊張感は高かったことでしょう。
私は当時幼かったので、全く記憶の欠片にもありませんが、社会の温度感がどんなものだったのか、どんな報道がされて、どんなリアクションがとられたのか見てみたかったなぁ。
昭和100年問題
似たようなコンピュータシステムの年問題が、2025年に日本で起こります。
それが昭和100年問題です。
UI上令和5年となっていても、システム上昭和が現在まで継続しているものとして扱った際、2025年に昭和100年を迎え、2桁を超えてしまいます。
2000年問題の懸念と同じように、システムの異常が起こるかもしれません。
2000年問題での経験があることや、日本という限られた範囲での問題であることなどから、
昭和100年問題は大きくは取り上げられないかもしれませんが、
あなたのシステムは大丈夫ですか?