Novaとは
※Novaは2020/3/26現在ベータ版であり、この記事はあくまでベータ版のNovaを触った感想です
Codaというエディターをご存知でしょうか。
HTMLコーダー界隈だと有名っぽく?(僕はITエンジニア界隈の人間なので、実際に有名かどうかはわかりません)、Macネイティブで動く、良さげな雰囲気をまとったエディターでした。
Codaはそこそこ古いエディターで、なおかつ数年前にPanicがCodaの名称をほかの会社に譲ってしまいました。そこで別のエディターを開発すると宣言したのが昨年ぐらい。その結果産まれたのがNovaです。
ベータテスターの募集が始まったときに応募していたのですが、昨日ようやくベータテスターになれました。(2020/3/25現在、ベータテスターの募集は閉めているようです)
どんな感じのエディターなのか
良さげな雰囲気をまとっている

前身?のCodaに続き、すごく良さげな雰囲気をまとっています。上のスクリーンショットで使っているのはNeonテーマというものなのですが、すごいです、文字が光ってます。

うわーネオンだ!文字がネオンだ!
…まぁ実際文字が光ることが生産性にどのくらい寄与するかは不明ですが、個人的に好きです。光り物大好き。
あとはとにかくMacネイティブであることを意識してると思うので、動作が軽いです。スクロールがスムーズです。
最低限の機能はある
軽く小一時間触った感じ、現代のエディターに求められる最低限の機能は備えているように感じます。
- ファイルブラウザ
- 色んなプログラミング言語に対応したシンタックスカラーリング
- 柔軟な検索
- プロジェクト機能
- ミニマップ
- 拡張機能作成
- アプリ内ターミナル
- コーダーさん向けのもろもろ
- サーバーへのアップロードとか
- プレビューとか
普段VSCodeを使っているので、正直やはり足りないと感じる機能は多いです(特にコード補完周りはまだまだかなと。もちろんまだベータなので今の時点で評価を下すべきではないです。)ただ、Coda2に比べると大幅に使いやすくなったなという感じはかなりありました。
拡張機能がJSで書ける
個人的にはこれが一番大きい発展ですね。Coda2のときは基本ネイティブで書かないといけなかったはずで(一部スクリプトで書くこともできたのかな?)、サンプルもObjCしかなくて辛いなぁという感じだったのですが、NovaはJSで拡張機能を書けます。やったね。
ただし、JSが動くランタイムはNode.jsではないらしく(なんでやねん)、Node.jsのAPIは使えません。じゃあNPMとか全滅や…と思ったんですが、下のドキュメントを読む限り、NPMのライブラリを拡張機能内に別途インストールして、それをプロセスとして叩くことで起動してください、ということのようです。
なるほどな…という気持ちです。ただ個人的にはNode.jsがそのまま動いて欲しかった。
全体的にはCodaの方向性と合わせてそう
あくまで想定しているユーザーはCodaでHTMLコーディングしていたユーザーなのかなという感じがします。ただ、拡張機能のエコシステムが成熟して、色んな言語を使えるようになれば僕のようなITエンジニアでも仕事で使えるかもしれません。何れにせよ、まだベータなので今後に期待です。
期待します
Codaは仕事で使うことはほぼなかったのですが、UIの作り込みが好きでプライベートではなんとかがんばって使おうとしていた時期もありました。ただ、拡張機能の作り方が難しく、そのエコシステムが広がりにくい→有用な拡張機能があまり出てこない→ユーザーがあまり増えないという状況になっていたかなと思います。(個人的な観測)
今度はJSで拡張機能が書けるので、拡張機能を作れるユーザーが増える→有用な拡張機能が増える→Novaユーザーが増える、という良い流れになっていくような気がしてます。
そうなれば、VSCode一強のここ最近のエディター界隈で、存在感を出せるのではないかなと、だいぶ上から目線で申し訳ないですが、思ったりします。
とりあえず、自分も何か拡張機能を作ってみたいと思います。それでは。