先日GCP Associate Cloud Engineer試験に合格したので、その振り返りをします。
前置き
- AWS SAAは2年くらい前に取得
- 普段のお仕事はReact Nativeを使ったアプリの開発、AWSのLambdaを使ったAPI開発
- なので、GCPを業務で使った経験はゼロです
- 試験準備期間はだいたい2ヶ月程だと思います(勉強時間は、平均して平日は1時間ほど、休日は土日合わせて6時間ぐらいかな)
やった教材&それぞれの評価
僕がやった教材を紹介します。
QwikLabs
- 最初の段階で1ヶ月だけ契約してやりました(6000円ほど)
- 基本的なクエストをいくつかこなしつつ、他になかなか個人ではやりづらいロードバランサやGKEを中心にいくつか選んでやりました
評価
- 僕はGCPを業務で全くやったことがないので、それなりに役に立ったような気がします
- ただ、QwikLabsはあくまでGCPの操作になれるのとサービスの動きを理解するためのもので、個々のサービスの深い知識を付けるにはあまり役に立たないかな…と感じました
Official Google Cloud Certified Associate Cloud Engineer Study Guide (English Edition)
- 2021年初頭において、日本語のGCP ACE用教本というのは存在しません。そのため、英語の本を読むしかないのですが、自分はこの本を選択しました
- GCPの公式ドキュメントより平易に書かれてあって、GCPのさまざまなサービスをざっくり知るのに便利でした
評価
- 全編英語ですが、かなり平易な文で書いてある気がするのでそこまで読み辛くはないと思います(とはいえ僕の場合日本語に比べると脳みそに入ってくるスピードが2倍くらい遅くなりますが)
- 最初物理本で買った後、コピペで翻訳できないかなとApple Booksで買ってみたのですがコピー不可でした(返品しました)。最新はどうなってるかわからないですが、買う人は気をつけてください
- 各章ごとに演習問題が付いているのですが、その章の内容の理解度確認みたいな感じなので試験用としてはあまり役に立たないかと思います
Udemy講座: 【GCP認定資格】Google Cloud Platform Associate Cloud Engineer模擬問題集
- 模擬試験もAWSに比べてGCPはほぼないのですが、このUdemyの模擬試験は120問と結構大目の問題が入っていて、合計6周ぐらい問題集を回しました
評価
- 各問題に解説とGCPドキュメントのリンクが備わっており、大変使いやすい問題集です
- 4周目くらいでかなり問題も覚えてきてしまったので問題集としてはあまり役に立たなくなってきていたのですが、この問題集を日々の勉強を開始する前にやることで脳みそをGCP学習モードに持っていけるようになっていたのは便利でした
公式模擬試験
- 公式の模擬試験。20問ぐらいだったと思います。2周ぐらいしました
評価
- Udemyの問題集とはまたカバー範囲が違うので知識の穴を確認するのに便利です
- 模擬試験やるたびに毎回個人情報を聞いてくるのが嫌です
イラストでわかるDockerとKubernetes Software Design plus
- Docker&Kubernetesについてイラスト大目で説明してくれている本です
評価
- Kubernetesがマジで全然わからなかったので買いました。非常に読みやすくて助かりました
- Kubernetes何もわからん勢にはオススメです。ただGKEの話は全く出てこないので、試験にすごい役立つかというと微妙です
公式ドキュメント
- 公式ドキュメント
評価
- これを読まずしてGCPは理解できないので評価もクソもないんですが、読みやすいドキュメントではないかなーという気がします
- 自分の場合、サービスのざっくりとした理解はStudy Guideで行いベストプラクティスや細かい部分の理解を公式ドキュメントを使ってやる、という感じでした
GCPUGのブログ
- GCP User Groupが書いてくれているブログです
評価
- 発展的な内容ばかりなのでACEの試験に役立つか、という視点だと微妙です
- 息抜きやもうちょい深く理解したい部分の記事を読むと良いのかも
- 2、3記事読んだと思います
受験してみて
勉強範囲的にはAWS SAAよりも広いかな、という気がしました。(Kubernetesやコマンドの知識も求められるので) ただ知識をちゃんと付けていれば合格できる試験だとは思います。
試験方法はオンライン受験を選択し、自社の会議室を使って受験しました。(このために数ヶ月ぶりに出社) オンライン受験の場合、周りの環境確認が結構な時間取られるのは想定外でしたが、一度受験してしまえば後は特にストレス無く受験を完了することが出来ました。
余談:もし今から再度受験の勉強スケジュールを立てるとしたら…
- GCPの知識・実務経験はないが、何かしらのクラウドサービスを利用してある程度クラウドについての概念は掴めている、という状態からのスタート
1. QwiklabsでGCPに慣れる(1ヶ月のサブスクを1ヶ月分のみ契約)
下記の基本3セットをきっちりやる。(できればGCP公式ドキュメントを斜め読みしつつ)
- https://www.qwiklabs.com/quests/23
- https://www.qwiklabs.com/quests/33
- https://www.qwiklabs.com/quests/66
上の3つをやった後は、サブスクの期間内であれば適宜トレーニングを受ける。(以降の学習も進めつつ)
2. Study Guideを1周さらっとやる
きっちり読み込むと非常に時間がかかるので、つまみぐいしつつ、各章のSummary/Exam Essentialを重点的に読み込む。
3. Udemyの模擬試験を一周する
Udemyの模擬試験は回答と一緒に読むべきGCPのドキュメントへのリンクがあるので、それをさらっと読みつつ理解を深める。
4. Study Guideを1周深くやる
ここが一番時間と根気がいる。英語をちゃんと読みつつ、章末問題を1周解く。
5. Udemy模擬試験・公式模擬試験をひたすら回しつつ、公式ドキュメントを読みつつ、Study Guideを読む
この試験ガイドを読みつつ、今までの学習内容を反芻し、出来るだけ広くまんべんなく理解するようにする。