Windowsアプリ用アイコンと favicon.ico の違い
アプリやウェブサイトを作るときに必ず出てくる「アイコン」
「Windowsアプリ用のアイコンファイル(.ico)」と「favicon.ico」何が違うのかを調べた
-
.icoファイルの基本 - Windowsアプリ用アイコンと favicon.ico の違い
- 作成方法と設定手順
.ico ファイルとは?
.ico ファイルは、Windowsで使用される アイコン画像専用の形式 で、以下の特徴があります:
- 複数のサイズの画像を1つにまとめて持てる
- 透明背景(アルファチャンネル)対応
- 主に Windowsアプリ や ウェブブラウザのファビコン などで使われる
Windowsアプリ用アイコンと favicon.ico の違い
| 項目 | Windowsアプリ用アイコン | favicon.ico |
|---|---|---|
| 使用先 | 実行ファイル(.exe)などのアプリケーション | Webサイトのタブやブックマーク、スマホのホーム画面 |
| 必須サイズ | 最低 16×16 ~ 最大 256×256 | 主に 16×16, 32×32(modern browsersでは PNG も対応) |
| 配置場所 | Visual Studioでプロジェクトに埋め込む | Webサーバー上の /favicon.ico または <link rel="icon">
|
| 表示対象 | デスクトップ、エクスプローラー、タスクバーなど | ブラウザのタブやアドレスバー、ブックマークなど |
| 作成方法 | 多サイズ対応の .ico ファイルが必須 |
.ico もしくは .png(現代的) |
✔ 主な違い:
Windowsアプリ用は「多サイズ埋め込みが必須」なのに対し、faviconは16〜32px程度の軽量ファイルが求められます。
.ico ファイルの作り方(両方に対応)
1. アイコン画像をデザイン
PNG形式(透過推奨)で以下のツールを使って作成します:
- Illustrator / Photoshop
- Figma
- Iconfinder / Flaticon などのアイコン素材サイト
などPNG出力できるならなんでもOK
2. .ico に変換する
オンラインツール
オフラインアプリ
Windowsアプリ向けには以下のサイズを含めると安心:
- 16×16
- 32×32
- 48×48
- 64×64
- 128×128
- 256×256
Windowsアプリでアイコンを設定する手順(Visual Studio)
-
.icoファイルを作成 - Visual Studio でプロジェクトを開く
- プロパティ → 「アプリケーション」タブを開く
- 「アイコンとマニフェスト」欄の「アイコン」で
.icoを指定 - ビルドして
.exeファイルのアイコンを確認
Webサイト用 favicon の設定方法
1. サイトのルートに favicon.ico を配置(旧方式)
2. htmlのheadタグに埋める
icoの場合
<link rel="icon" href="favicon.ico" type="image/x-icon">
PNGの場合
<link rel="icon" type="image/png" sizes="32x32" href="images/favicon-32x32.png">
<link rel="icon" type="image/png" sizes="16x16" href="images/favicon-16x16.png">
<link rel="icon" href="/icons/favicon.png" type="image/png">
3. Appleデバイス対応(iOSホーム画面アイコンなど)
<link rel="apple-touch-icon" sizes="180x180" href="/apple-touch-icon.png">
| 用途 | 推奨形式 | サイズ | 配置方法 |
|---|---|---|---|
| Windowsアプリのアイコン |
.ico(多サイズ) |
16〜256px | EXEに埋め込み |
| Webサイトのファビコン |
.ico または .png
|
16〜64px |
<link rel="icon"> タグなどで指定 |