概要
インフラエンジニアの仕事について、概要や知っておくべきことのまとめです。
インフラについて携わった事が無い方や、ITエンジニアなりたての方向けに出来るだけ簡単に説明しております。
1. ファシリティ
ファシリティには建物、施設、設備といった意味があり、
データセンター、ラック、空調、消火設備などが含まれる。
1.2. データセンター
各種のコンピュータ(メインフレーム、ミニコンピュータ、サーバ等)やデータ通信などの装置を設置・運用することに特化した施設の総称。
有名どころだとアット東京、IDCフロンティア、Equinixなどがある。
インターネット回線や空調などが管理されており、監視業務を依頼する事も可能。
1.3. ラック(サーバラック)
サーバやネットワーク機器などを保管しておく棚
EIA(米国電子工業会)により、サーバーラックの幅と高さの標準を19インチラック(幅482.6mm・高さ44.45mm)と規格化されており、どのサーバもこのラックの幅に合わせて製造されているため基本的には搭載が可能。
ラックの高さは「U(unit)」で表され、42段あれば42Uラックと呼称する。
1Uラックマウントサーバだけではなく、2Uラックマウントサーバや10Uブレードサーバなど、複数段使用する機器があるため、設計段階でラック図を作成して、ラックの何Uにどの機器を入れるかを事前に考慮する必要がある。
1.4. 空調
サーバは常に高温となるため、空調が非常に重要となる。
各機器の吸気、排気場所を考慮したラック構成が必要で、データセンターでは排気場所をホットアイル、吸気場所をコールドアイルと呼び場所にラックの場所に応じて空調を管理している。
ちなみにデータセンター作業時、ホットアイルで作業するときは汗だくとなり、コールドアイルで作業するときは寒くて手が動かなくなる。そのため、データセンター作業が多い人は真夏でも厚手のコートやダウンジャケットを持参する。
2. サーバ
サーバとは、コンピュータネットワークにおいて、他のコンピュータに対し、自身の持っている機能やサービス、データなどを提供するコンピュータのこと。また、そのような機能を持ったソフトウェア。
参考:https://e-words.jp/w/%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%90.html
通常のパソコンとは違い、24時間365日稼働することを前提に設計されており各パーツが冗長化されている。
例えばHDD、電源ケーブル、ファン、ネットワークカード等が複数搭載されており、1つが故障しても動作可能な構成が可能となっている。
冗長化されておらず1か所が壊れるとシステム全体が停止する箇所のことをSPOF(Single Point Of Failure/単一障害点)と言い、設計時点でいかにSPOFを無くせるが大事となる。
(なんでもかんでも冗長化すると、費用が膨れ上がるので費用に応じて妥協する事もある)
3. ストレージ
データを保存する場所のこと。サーバとFCやiSCSIなどで接続を行う。
小規模なシステムであれば、サーバに搭載されているHDDだけを使用するが、大規模でTBやPT単位のデータがある場合はサーバとは別にストレージ機器を用意する。
NetAPP、HPE 3PAR、DELL EMCなどがある。
4. ネットワーク
ネットワークはサーバなど複数の機器を接続した集合体のことで、ネットワーク機器とはそれらを集約して通信を交換する装置のこと。
ネットワーク機器にはルータ、L2スイッチ、L3スイッチ、L4スイッチ(LB)、L7スイッチ(LB)などがある。
Ciscoが有名