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Microsoft の量子コンピューティング向けプログラミング言語 Q# のサンプルを動かしてみる

Last updated at Posted at 2017-12-14

環境構築

前提条件

  • AVX 対応のCPU

Microsoft の量子シミュレータは Advance Vector Extensions(AVX)を利用しているため、 AVX 対応の CPU が必要です。
現在では Sandy Bridge 以降の intel CPU でサポートが確認できているようです。

  • 64 bit Windows

  • Visual Studio 2017

インストール済みの前提で進めます。
未インストールの方は Visual Studio のダウンロードページよりダウンロードしてインストールしてください。
その際、最低でも**[ユニバーサル
Windows プラットフォーム開発]と[.NET デスクトップ開発]にチェック**を入れましょう。
インストール済みの方もそれらがインストール済みかは確認しておくと良いでしょう。
image.png

Microsoft Quantum Depelopment Kit をインストール

Microsoft Quantum Depelopment Kitのページから[Download now]をクリック
image.png
いくつかの個人情報を入力してダウンロードします。
image.png
vsix ファイルがダウンロードされますので、これをダブルクリックしてインストールします。
image.png
2017-12-14.png

環境の検証

サンプルをダウンロードして動かします。
Visual Studio を開いて、チームエクスプローラーを使って公式の GitHubリポジトリを複製します。
image.png

QsharpLibraries.sln ソリューションをダブルクリックして開きます。
TeleportationSample プロジェクトを右クリックし、[スタートアッププロジェクトとして設定]をクリックします。
image.png
[F5]キーを押して実行します。
image.png
このように8回テレポーテーションが成功した場合、Q# 開発をサポートしています。

コメント

最後の実行直前、エディターウィンドウには何も表示されていなくても、F5 を押せば実行されます。
コードは TeleportationSample プロジェクト内にある Program.cs で、ここで呼び出している TeleportClassicalMessage は同ディレクトリにある TeleportationSample.qs で定義されているようです。
Q# のソースコードは C# の経験がある私からしてかなり読みやすい印象を受けました。
たぶん、F# の経験があるかたも同様の印象を受けるのでしょう。
.NET 上でシミュレーションできるので、量子コンピューティングがかなり身近になった気がしますね!
今回はGitHub上のコードを実行しただけなので、ソースコードを見たい方はそちらを見てください。
今回実行した TeleportationSample 以外にもサンプルがいくつか用意されており、

  1. Introductory Samples
  2. Algorithm Samples
  3. Characterization and Testing Samples
  4. Hamiltonian Simulation Samples

と順番にサンプルが用意されている(それぞれのテーマ毎にいくつかのサンプルが用意されている)ので、Q# をもっと読み解いていきたいですね。

参考

Quantum Development Kit | Microsoft
Setting up the Q# development environment | Microsoft Docs

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