Office365（Microsoft365）で、ユーザーオペやスケジュールをトリガーに自動起動する連携処理を実装するのに便利なPowerAutomateですが、実際に業務の中で使おうとするといろいろな制約があります。
そのような制約を克服するため思いついたり調べたりした内容をご紹介していこうと考えています。
Problem
前回のTIPSでは、SharePointが公開するRESTfulAPIを利用してリスト項目を更新する例を示しましたが、そこでは以下のようにHTTP要求本文に項目の型名を指定する必要がありました：
ところで、この型名はいつでも簡単に調べられるものとは限りません。
予め決まった名前であったり、予め決まったルールに基づいて付与されているものであっても、そもそもSharePointのRESTfulAPIやそれに関連する仕様の詳細を示す資料が見つからないので困ってしまいます。。
Solution
あれこれ調べ回って見つけた調査方法はRESTfulAPIそのものを使って調べる方法でした（参考にしたWebページはこちら）。
Webブラウザのロケーションバーに以下のようなURLを入力してEnterを押下します：
https://<site-domain>/<site-path>/_api/web/lists/<list-name>?$select=ListItemEntityTypeFullName
Teamsチームサイトの「サイトのページ」のように内部名と表示名（タイトル）が異なっているリストの場合は、以下のようにします：
https://<site-domain>/<site-path>/_api/web/lists/getbytitle(<list-title>)?$select=ListItemEntityTypeFullName
すると、以下のような応答が得られます。このXMLの d:ListItemEntityTypeFullName 要素で囲われた値が型名です：
