前日の夜に、3~4時間くらい勉強したら受かったので、合格体験記を残そうと思います。勉強量と方法的にはITパスポートくらいの勉強量で受かると思います。
受験の経緯
トランスコスモス財団というところが、一部の大学向けに補助金を出している。
年に1つ資格を無料で受験できるので(確か書類選考はある)、AWSのCLF-C02(クラウドプラクティショナー)資格を受験した。
トランスコスモス財団について
ITアウトソーシングとかをやっているトランスコスモス社の創業者さんが始められた財団。今回は在籍先の中央大学がDX人材育成プログラムという事業の対象だったので、AWS クラウドプラクティショナー試験の受験費用(バウチャー)をいただいた。
中大の場合は、年に1資格がトランスコスモス財団負担で取れる。去年はWEB解析士(講座付き、見てないけど)を取った。
申し込みとかの流れ
夏頃にバウチャーが送られてくる。xvoucher.comで引き換えられる。
AWSのTrainingで自腹の場合同様に受験申し込みをする。Pearson Vueの支払い画面まで行き、Voucher/Promotion Codeの欄にXboucherでもらったコードを入れる。
試験勉強
お仕事先とかで多少AWSのサーバーレス系サービスやAI絡みのものは使っていたが、請求がらみや監視がらみ、セキュリティ絡みはあまり触れていないので勉強する。ちなみに、私は中学生くらいの頃、クラウドの概念だけ理解するためにAWS入門の本を読んでいたし、学割枠があった頃にちょっとだけ触ってたので、そこら辺の大学生よりはクラウドの概念的な部分の理解は素であるはず。
苦手領域の把握
参考問題が一通り乗っている。これを元に、自分がどのサービスについて勉強すべきかを確認する。倍速で見て、間違えた問題の選択肢に関する知識を一式暗記する。
勉強
あらゆる試験では何を勉強しないといけないかを理解する必要がある。シラバス表があるので対象サービスを把握した上で、過去問演習を1周回すのがセオリーになっている。わかってるところのノートを作らないといけないほど細かいことを問われる試験じゃないので、幅広く最低限の点数が取れるようになればいい。
知識
AWSの資格試験はその商品性を勉強する、電話会社で言うところのアドバイザー資格1みたいなものである。ということは、その情報はAWSのサイトに大体書いてある。
そもそも、この資格では
- そのサービスは何ができるのか(全般)
- フレームワーク理解(対象としてはWell Architected, 7R, CAFあたり)
- そのサービスは何に適用出来るのか(監視ツール、サポートとか)
- 権限絡み(IAM, IAMロール, 管理者権限)
がわかっていれば合格点は狙えそうな雰囲気がしたので、AWSのサイトを読んで勉強すれば十分だろう。
AWS語
AWSのサイトを読むメリットとして、「AWS語」の理解が進みやすいことも挙げられる。常々ネタになっているように、直訳というには若干意味がずれている、タイの運転免許試験の問題みたいな文章が使われる。
例えば、Lambdaの説明文であれば、
Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) は、業界随一のスケーラビリティ、データ可用性、セキュリティ、パフォーマンスを提供するオブジェクトストレージサービスです。あらゆる規模や業種のお客様が、データレイク、クラウドネイティブアプリケーション、モバイルアプリケーションなど、事実上あらゆるユースケースで、あらゆる量のデータを保存、保護することができます。コストパフォーマンスに優れたストレージクラスと使いやすい管理機能により、コストの最適化、データの整理、特定のビジネス、組織、コンプライアンスの要件を満たすきめ細かなアクセスコントロールの設定を行うことができます。
-- AWS S3
特徴として、直訳みのあるカタカナ語の多さ、Well-Architectedフレームワークの引用、わかるやつがわかればいいという思想を若干感じる。2ここら辺の読解に加え、英語との対訳ができると良い。試験では英語の問題文も読めるため、英語で意図をつかめるとなお便利。
Blackbelt
暗記に飽きて、該当サービスをもう少し理解したいな〜という気分になったら、Blackbeltの動画を見る。AWS Japanのソリューションアーキテクトの皆様が公式として、日本語で情報を書いてくれるので手っ取り早く、かつ確実である。周辺の概念とかの話もされている場合もある。
受験当日
当日のながれも書いておく(てかタイトルとしてはタイムアタックだから本編はこれか)。
Pearson VueはSHL系のWEBテストも請けているので、G-CAB(テストセンター型)などを受ける場合はこれと似た流れ・同じ会場である。これを受けたことがある人はわかるだろうが、会場準備が死ぬほどめんどくさい「onVueでの自宅受験」は自宅やマンション内に独居房か共用ルーム(会議室)がある人じゃなければ使わないほうがいいと思われる。
始まる前
南武線方面に住んでいるので、武蔵小杉テストセンターで受験。住信・浜銀の上にある。
当日は本人確認書類が2点必要となるので、パスポートと免許証なりマイナなりを持っていこう。
よくあるピアソンVueの試験同様、同意書にサイン、ペンタブでサイン、顔写真撮影という流れ。情報の取られる度はPrometric試験よりゆるいが、セキュリティ的にはPrometricの方が厳しい(金属探知機あり)。セキュリティの厳しさでは Prometric(TOEFL)
> IELTS CBT(指紋採取あり)
> Pearson Vue
> Prometric(SPI)
くらいだったと思う。
試験会場に入ったら(受験中)
試験監督がログインして、マウスを渡される。開始ボタンをクリックしたら開始。ペンとホワイトボード(ラミネート用紙)がもらえるが、試験システムで「見直し」フラグを立てられるので、メモを取るようなこともない。あえて言えばわからん問題の数を計算してどこまで攻めるかを計算する程度であるか。
右上に残り時間が出るので、ゆっくり解く場合はここと相談しながら解こう。
終わったら
画面に合否が表示される。AWS試験はスコアレポートが出ないので、ここでログアウトし、諸々の返却+終了時刻の記載をする。荷物を回収し、撤収。
試験結果の受領
画面には「試験結果: 合格」と出るので、合格したことはわかった。
9時間くらいして、オープンバッジのサイトの「Credly」からメールがくる。CertMetricsから合格通知を見ると、764点だった。一夜漬けにしては上出来だと思いたい。
まとめ
正直思ってたより勉強時間は必要だった。誰かが作った対策問題をやれば十分なので、KindleとかYouTubeを探して解くという戦略で問題なかったようだ。これまでちゃんと請求や監視周りを触っていなかったので、それなりに知識もついたのは良かったと思う。
中央大学と、試験代 2万円くらいを出してくれたトランスコスモス財団さんに感謝し、この記事を締めたいと思う。