0
0

テーブルデータの探索的データ分析(EDA)とは?

Posted at

はじめに

データ分析の第一歩として欠かせないのが探索的データ分析です。特にテーブルデータにおいては、データの性質やパターンを理解することが、その後の分析やモデリングに大きく影響します。この記事では、テーブルデータのEDAで行うべき主要なステップや手法について解説します。

EDAの目的

EDAの主な目的は、データの理解を深め、潜在的な問題を発見することです。これにより、データのクレンジングや特徴量エンジニアリング、さらにはモデル選定にも役立ちます。

EDAの主要なステップ

  1. データの読み込みと基本情報の確認

    • データを適切なライブラリ(例: Pandas)を使用して読み込みます。
    • 基本的な情報を確認することで、データの構造を理解します。
      import pandas as pd
      df = pd.read_csv('data.csv')
      print(df.info())
      print(df.head())
      
  2. データの概要統計量の確認

    • 数値データの基本統計量(平均、中央値、分散など)を確認します。
    • カテゴリカルデータのユニークな値や出現頻度を確認します。
      print(df.describe())
      print(df['category_column'].value_counts())
      
  3. 欠損値のチェック

    • 欠損値が存在するかを確認し、その割合や分布を把握します。
    • 欠損値の処理方法を検討します。
      print(df.isnull().sum())
      
  4. データの分布の可視化

    • ヒストグラムやボックスプロットを使って、数値データの分布を視覚化します。
    • カテゴリカルデータの分布も棒グラフなどで確認します。
      import matplotlib.pyplot as plt
      df['numeric_column'].hist(bins=30)
      plt.show()
      
  5. 相関分析

    • 数値データ同士の相関を確認し、強い相関関係がある特徴量を探します。
    • ヒートマップを用いて視覚化すると分かりやすいです。
      import seaborn as sns
      sns.heatmap(df.corr(), annot=True)
      plt.show()
      
  6. 外れ値の検出

    • ボックスプロットや散布図を使って、外れ値を視覚化し、調査します。
    • 外れ値がデータ分析に与える影響を考慮します。
  7. 特徴量のエンジニアリング

    • 新しい特徴量を作成したり、既存の特徴量を変換したりして、モデルのパフォーマンスを向上させます。
    • 例えば、日付データから年、月、曜日を抽出するなどの処理を行います。

まとめ

探索的データ分析(EDA)は、データの理解を深めるための重要なステップです。テーブルデータのEDAでは、基本的な統計量の確認、欠損値のチェック、データの分布の可視化、相関分析、外れ値の検出などを行います。これにより、データのクレンジングや特徴量エンジニアリングを行い、より良いモデルを構築するための基盤を作ります。

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0