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医学生がなぜプログラミングをやるべきなのか

Last updated at Posted at 2024-09-20

はじめに

こんにちは、現在医学生をしている者です。この記事では、医学生がプログラミングを学ぶべき理由について、私自身の体験を交えながらお話ししたいと思います。医療とプログラミング、一見全く異なる分野に思えますが、実は非常に密接な関係があります。

プログラミングを始めたきっかけ:班決めの自動化

私がプログラミングに初めて触れたのは、配属先実習の班を決める責任を任されたときでした。膨大なデータ量に加え、考慮すべきさまざまな制約条件があり、手作業では非効率でミスも起こりやすいと感じました。そこで「この作業をプログラミングで自動化できたら」と思ったのが最初のきっかけです。

当初は何から始めればよいのか全く分かりませんでしたが、インターネットで検索しているうちに、Pythonが初心者にも優しく、医療分野でも多く活用されていることを知りました。私はGoogle Colabというオンライン環境を使って、Pythonの基礎学習に取り組むことにしました。

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最初はエラーだらけの道のり

最初に書いたのはお馴染みの「Hello World」でしたが、簡単そうに見えたそのコードですら、エラーが頻発。文字列を正しく表示するだけでも壁にぶつかりました。それでも諦めずに、ひたすら写経しながら基礎を積み重ねていきました。

エラーに直面したときには、ChatGPTに助けを求めました。質問を投げかけ、原因を一緒に探りながら、プログラミングに少しずつ自信がついていきました。このプロセスは一見地味に思えるかもしれませんが、ひたすら試行錯誤を繰り返し、少しずつ成果が出る経験は非常に大切です。

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数学好きが役に立った

もともと私は数学が好きで、大学への数学という雑誌の数学コンテスト(学コン)にも挑戦して表彰されたりしていました。そのおかげで、数式を扱うことや論理的な思考には慣れていました。プログラミングのロジックも一種の「数学的思考」の延長であり、コードを読むのは比較的スムーズにできました。特に条件分岐やループ処理などは、数学の証明問題に似ている部分があるので、理解が早かったです。

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Deep learningへの興味

次に興味を持ったのは、医療分野でも注目されているDeep Learning(深層学習)です。ディープラーニングは画像解析や予後予測など、さまざまな医療現場での応用が期待されている分野です。そこで私は、教授に直接相談し、ディープラーニングを研究している研究室を紹介してもらうことができました。

現在は複数の研究に携わりながら、プログラミングのスキルを活かして、データ分析やモデル構築に挑戦しています。医療の未来を形作る新しい技術に触れることができるのは、非常に刺激的であり、プログラミングを学んで本当に良かったと感じています。

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医学生がプログラミングを学ぶべき5つの理由

ここからは、私の個人的な経験を踏まえて、医学生がなぜプログラミングを学ぶべきかを5つの理由にまとめてお話しします。

1. 医師+αのスキルが求められる時代

現代は、医師の数が増加し、競争も激化しています。単なる「医師」ではなく、他のスキルを持った「医師+α」の人材が求められる時代に突入しつつあります。プログラミングは、診療サポートツールの開発臨床データの解析AIの活用といった分野で活躍する可能性が高く、強力な武器となります。

特に、これからの医療ではAIやビッグデータ解析の導入が進むため、プログラミングを理解している医師はその導入・運用において重要な役割を果たすことができます。

2. 統計学の知識が身につく

プログラミングを通して、自然と統計学の知識も身につきます。研究や臨床試験を行う際には、統計的なデータ解析や検定が欠かせません。医学生として、これらのスキルを身につけておくことで、将来の研究や論文作成に大いに役立ちます。

また、医学生はもともと数理的な思考力を持っていることが多く、統計学とプログラミングの習得は決して難しいものではありません。特にPythonはデータ解析に特化したライブラリ(pandasscikit-learnなど)が豊富で、統計処理が非常に効率的に行えます。

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3. 学際領域での活躍

プログラミングを学ぶことで、学際的な研究に取り組む際に有利になります。例えば、医療分野では、バイオインフォマティクスや医療AI、ヘルスケアITなど、様々な分野との協働が求められます。こういった分野では、医学的な知識に加えて、プログラミングスキルが不可欠です。

医師としてのドメイン知識とプログラミングのスキルを兼ね備えることで、チーム内で橋渡し役として活躍できる場面が増え、研究やプロジェクトがスムーズに進むことでしょう。

4. 実利的なスキルの習得

医学生の生活の中で、部活や趣味ももちろん大事です。しかし、将来直接的に役に立つかどうかは分かりません。一方で、プログラミングスキルは実利的なスキルであり、学べば学ぶほど即戦力になります。技術を身につけることで、研究活動や将来のキャリア形成に大きく貢献できます。

私自身、実利主義的な考えを持っているため、こうした有用なスキルを習得することが大切だと感じています。

5. 医学生の時間的余裕

医学生は、一般の大学生よりも長期間にわたって学び続けることができる、モラトリアムの期間が長い環境にあります。この時間をうまく活用すれば、他の学問やスキルにじっくりと取り組むことができます。医師免許を取る前のこの期間に、少しでもプログラミングに触れることで、将来の選択肢が広がるでしょう。


終わりに

この記事では、私の経験を通して、医学生がプログラミングを学ぶメリットについてお伝えしました。医療分野は今後もテクノロジーの進化に伴い、大きく変化していくことでしょう。その変化に対応するためにも、プログラミングスキルを習得しておくことは非常に重要です。

医学生の皆さん、ぜひ一度プログラミングに挑戦してみてください。新しい世界が広がり、医療の未来に貢献する道が開けるかもしれません。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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