学校や会社など、自分以外の人も使用するPCでGitHubを利用する場合、
PC内に名前、メールアドレス、GitHubの認証情報などの個人情報を残したくないので
そのための設定方法をまとめてみました。
#名前・メールアドレス
$ git config --global user.name "John Smith"
$ git config --global user.email "john.smith@example.com"
--global
というオプションが付いている。
このコマンドで名前とメールアドレスを設定してしまうと
C:\Users\ユーザー名\.gitconfig
というファイルに設定が保存され、そのユーザー以下の全てのリポジトリに適用されてしまう。
##ローカル設定
ユーザー名フォルダ直下に情報が残るのは嫌なので
--local
というオプションに変更する。
$ git config --local user.name "John Smith"
$ git config --local user.email "john.smith@example.com"
こうすることで設定は各リポジトリの
.git\config
ファイルに保存され、そのリポジトリ内にしか適用されない。
そして作業終了時にリポジトリごと削除してしまえば情報は残らない。
#GitHubの認証情報
GitHubにPushしようとするときに入力を求められるGitHubのユーザー名とパスワードのこと。
この情報をPCに残さないようにするにはcredential.helper
という設定項目をcache
にする。
こうすると認証情報は一定の時間だけメモリに記憶されるが、ハードディスクに保存されることはない。
ちなみに私の環境では初期状態で
credential.helper = manager
になっており、一度入力した認証情報がずっと残るようになっていました。
#オプション
##--system
システム全体に適用される設定。全てのユーザー、全てのリポジトリが対象。
設定はC:\Program Files\Git\mingw64\etc\gitconfig
ファイルに保存される。
(※Windows 64bit 環境)
(※Git 64bit 版)
##--global
そのユーザーにのみ適用される設定。ユーザー以下、全てのリポジトリが対象。
設定はC:\Users\ユーザー名\.gitconfig
ファイルに保存される。
##--local
そのリポジトリにのみ適用される設定。
設定は.git\config
ファイルに保存される。
オプションを何も指定しなかった場合、デフォルトでこの設定になる。