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VMware ESXi へのパッチ適用手順

Last updated at Posted at 2024-06-14

ESXi のパッチ適用作業の手順メモです。

パッチ入手

VMware社がBROADCOM社に買収されてからのパッチ入手方法はよくわからないので、こうすればダウンロードできたというメモになります。

なお、私はもともVMwareに無償アカウントを作成して無償版ESXiを利用していました。2024年5月にBROADCOM社よりアカウント移行の案内があったため行い、そのアカウントでBROADCOMサポートポータルにログインすることでパッチをダウンロードしました。

ESXi無償版の提供は既に終了しているため新規インストーラは入手できず、既存ユーザ向けのパッチ提供のみが行われていると考えています。

BROADCOMサポートポータルにログインする。

Search Support という検索窓が表示されていると思うのでそこに [esxi update] と入力して検索します。

すると検索結果と詳細な検索条件入力が可能な画面が表示されていると思います。

Source に[Solutions]、Product に [VMware vSphere ESXi] をチェックしました。

すると最近リリースされたパッチが表示されたので、そこから「VMware-ESXi-8.0U2c-23825572-depot」を選択表示すると、パッチをダウンロードすることができました。

スクリーンショット.png

スクリーンショット2.png

ダウンロードが完了したら、パッチをESXiサーバ上の任意の場所にアップロードします。
以降の手順では以下にアップロードしたものとして説明します。

/vmfs/volumes/datastore1/VMware-ESXi-8.0U2c-23825572-depot.zip

パッチ適用

以降はどこにでもある手順ですが、備忘録のため。

仮想マシン停止とメンテナンスモード

Webブラウザから ESXi Host Client にログインする。

https://<ESXiサーバ>/ui

ログインしたら、ESXiサーバをメンテナンスモードに変更する。

左側に表示されたナビゲータの「ホスト」を右クリックすると「メンテナンスモードへの切り替え」が表示されるのでクリックします。

メンテナンスモードに切り替えたら、起動中の仮想マシンを全て停止しておきます。

ESXiサーバにSSHログイン

バージョンアップはESXiサーバにSSHでログインして実行します。
TeraTermなどでESXiサーバにSSHログインしてください。

SSH接続するためには、SSHサービスが有効化されている必要があります。
ESXi Host Clientにログイン後、ナビゲータ「ホスト」を右クリック > サービス > SSHの有効化 でサービスを有効にすることができます。

パッチに含まれるプロファイル確認

アップデートモジュールには通常複数のプロファイルが含まれており、アップデート実行時にはどのプロファイルを適用するのかを選択する必要があります。

アップデートモジュールに含まれるプロファイルは次のコマンドで確認できます。

# esxcli software sources profile list -d /vmfs/volumes/datastore1/VMware-ESXi-8.0U2c-23825572-depot.zip
Name                           Vendor        Acceptance Level  Creation Time        Modification Time
-----------------------------  ------------  ----------------  -------------------  -----------------
ESXi-8.0U2c-23825572-standard  VMware, Inc.  PartnerSupported  2024-05-21T00:00:00  2024-05-21T00:00:00
ESXi-8.0U2c-23825572-no-tools  VMware, Inc.  PartnerSupported  2024-05-21T00:00:00  2024-05-08T09:48:03

この場合は「standard」と「no-tools」の2つのプロファイルが含まれています。

自環境のプロファイル確認

どのプロファイルを適用するべきかは、現在のESXiサーバのプロファイルを確認することで決めることができます。
次のコマンドを実行します。

# esxcli software profile get

ずらりと出てくる結果の最初の方に「ESXi-8.0U2b-23305546-standard」などと表示されていれば「standard」プロファイルを選択するばよいことになります。

アップデート実行

次のコマンドを実行します。

# esxcli software profile update -d /vmfs/volumes/datastore1/VMware-ESXi-8.0U2c-23825572-depot.zip -p ESXi-8.0U2c-23825572-standard

うまくいくと次のように表示されます。

Update Result
   Message: The update completed successfully, but the system needs to be rebooted for the changes to be effective.
   Reboot Required: true
(後略)

「successfully」の表示があれば成功です。
また、ESXiサーバの再起動が必要かどうかの表示もされますので、必要となっている場合は実行します。

# reboot

メンテナンスモード解除

最後にWebブラウザから ESXi Host Client にログインして「メンテナンスモードの終了」を実行したら作業は完了です。

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