はじめに
本記事はリンクアンドモチベーション Advent Calendar 2023の1日目になります。
自分は少しずつプロジェクトをリードする機会が増え、「リーダー」や「マネージャー」の振る舞いを意識することが増えました。
そんな中で技術顧問の方と1on1で話したことが印象的だったので共有します。
※公開するにあたって分かりやすさを重視して脚色しています。
マネージャーへの厳しい視線は自分に返ってくる
技術顧問「何か疲れてる?w」
ぼく「え、そうですかw」
技術顧問「なんとなく。」
ぼく「プロジェクトの責任者になって気負っているのかもしれません。ちゃんとやらなきゃって。」
技術顧問「別にちゃんとやらなくてもいいいんだよ。弱みを見せて支えてもらう方がやりやすかったりするよ。」
ぼく「周りの自分より若いメンバーはしっかりしているので、それでも全然良いと思うんですけど、何か気負っちゃうんですよね。。」
技術顧問「自分自身が過去にマネージャーに色々求めてきたんじゃない?これくらいやれよって思ってたでしょ?」
ぼく「...」
ぼく「めっちゃ思ってました。」
技術顧問「コードも書いて、次のプロジェクトの計画も立てて、メンバーの育成もして当然て思ってたんじゃない?」
ぼく「思っていた気がします。。」
技術顧問「それが自分に返ってきてるんだよ。過去の自分が現在の自分のハードルを上げているの。自分が自分にかけた呪いだよ。」
ぼく「なるほど。。」
教訓
当然だけどマネージャーやリーダーは完璧な人ではない。
他人に完璧を求めると回り回って自分に返ってくる。
マネージャーも不完全な人間であることを理解しよう。
マネージャーの仕事とは?
技術顧問「自身はマネージャーの仕事についてどう思っているのかな?」
ぼく「コミュニケーションパスが多くて色々大変だと思ってます。」
技術顧問「ネガティブかポジティブだったらネガティブ寄りっぽいね。」
ぼく「そうですね。どちかというと良いイメージ持ててないです。大変そうだなという印象が強いです。」
技術顧問「色々な人と話して調整して、メンバーのモチベーションにも気を配って、やり損だと思ってるでしょ?」
ぼく「...(エスパーかよ)」
技術顧問「マネージャーってね、ある部署の大きな権限を持って目標達成できる人のことなのよ。問題解決の大きさと、使えるリソースが増えるってことなの。」
技術顧問「例えば1on1でメンバーの話を聞くだけってそりゃつまらないよ。受け身でやると何でもつまらないの。」
技術顧問「問題解決のために今までは1人の力でプログラムを書いていたのを、より大きなリソースを使ってできるって思うと楽しくない?」
ぼく「...!」
技術顧問「自分はICとしての仕事は一通りやり終えてしまったので、それからはいかにして自分以外のリソースを使うかにシフトしているよ。」
技術顧問「問題解決は能動的にやると楽しいよ。なんかリーダーっぽいポジションになったから一応1on1しとくかじゃモチベーションが上がらないのは当たり前。」
技術顧問「君のチームの目標は何ですか?」
技術顧問「その目標のためにどう自分と自分以外のリソースを使うかって考えようよ。そうすると楽しくなるから。」
ぼく「はい!!!」
教訓
マネージャーの仕事は「物事をうまく取り扱うこと」「やりくりすること」。
マネージャーになると自分以外のリソースを使える権限が生まれる。
能動的に仕事をしないと楽しくなくなってしまう。
問題解決と選択
技術顧問「これは万人に話す内容ではないんだけど、マネージャーとかリーダーになっていくと、理詰めで解けない問題にぶちあたるのね。」
技術顧問「例えばあるあるだと、品質を求めながらスピードも上げたいとか、個人のWillを大事にしつつ組織や事業の目的も大事にしないといけないとか。」
ぼく「ありそうです。」
技術顧問「そういったコンフリクトを両立して問題解決できるようにできると良いね。例えば残業なしと仕事の成果のどちらかを選択するのではなくて、一見相反することを両立して解決できると良いよね。」
技術顧問「そのためには、今までやった経験済みの作業で何とかするんじゃなくて、頭を使ったり、今までやったことないアプローチにチャレンジできると良いよね。」
ぼく「がんばります!!!」
教訓
「問題解決」とは葛藤とか、矛盾とか、一見両立しないことを解決すること。
トレードオフのどちらかをとるのは「選択」。
おわりに
自分は熱血漢な感じのタイプじゃないのですが、上記の話はなかなかに心が動きました。
変に鵜呑みにしてしまうとマッチョ過ぎて辛くなってしまいそうですが、能動性を失うと仕事がおもしろくなくなるというのは自分にとっては真理だと思います。
生成AIが出てきたり色々と「物事をうまく取り扱うこと」が増えていますが、能動的に楽しく頑張っていこうと思います。