【EDRとは?】
Endpoint Detection and Responseの略称。
直訳は「エンドポイント上の検知と対応」。
端末の動きを常に監視し、サイバー攻撃を発見次第対処するセキュリティツール。
☆従来のセキュリティ対策をすり抜けて侵入してくる脅威をいち早く発見・対処し、
感染の拡大を防ぐことが目的となる(侵入を前提としたセキュリティ対策)。
未知脅威への対策としてEDRの導入を検討する企業が増えている。
■ネットワークセキュリティビジネスの市場動向
ネットワークセキュリティビジネス市場は2019年度で5,319億円を突破、
2020年度は5,792億円程度になると見込まれている。
2025年度には7,864億円規模に市場が拡大すると予測されており、
CAGR(年平均成長率)は6.7%見込み。
ネットワークセキュリティの中でも様々なカテゴリーがある中で、
EDRが含まれる端末セキュリティ市場は大きく拡大する見込み。
■端末セキュリティ市場動向
端末セキュリティ市場は2019年に1,146憶円を突破、2025年には2,397憶円程度に拡大すると見込まれている。
上記の場合のCAGRは13%。
■EDR市場動向
①EDR製品
2019年に96億円を突破、2025年には740億円程度に市場が拡大すると見込まれている。
上記の場合のCAGRは40.5%。
②EDR運用支援サービス
2019年に15億円を突破、2025年には120億円程度に市場が拡大すると見込まれている。
上記の場合のCAGRは41.4%。
→他のセキュリティ製品と比べてEDRは運用が難しく自社で運用できる人材を確保できない場合が多いため、
EDR製品と一緒に運用支援サービスも併せて導入するケースが多い。
■EDRの市場が拡大している背景
①攻撃の拡大と高度化。
→今までのセキュリティ対策は侵入前に重点がおかれていたが、攻撃の高度化により完全に侵入を防ぐことが難しくなっている。
→侵入を前提としたセキュリティ対策が重要視されるようになっている。
②テレワークの普及や利用端末の多様化。
→社内のネットワークセキュリティよりも各端末におけるセキュリティ対策が必要となっている。