実現したいと考えたこと
Hyper-Vホストサーバーにて通信用途別に利用するNICを分割したいと考えた。
想定したNIC割り当て、通信用途は以下の通り。
NIC | 通信用途 | 備考 |
---|---|---|
eth1 | Hyper-Vホスト管理用 | Default Gateway設定有り |
eth2 | Hyper-Vゲストマシン用 | - |
eth3 | Hyper-Vレプリカ用 | - |
結果
Hyper-VホストサーバーにてHyper-Vレプリカ用として利用するNICを意図的に割り当てる事は出来ない模様。
どうやらHyper-Vレプリカはレプリケーションに利用可能なネットワークを自動的に検出し、利用している。
Hyper-Vホスト管理用にeth1、Hyper-Vゲストマシン用にeth2のNICを割り当てた構成の場合、Hyper-Vレプリカの通信としてはHyper-Vホスト管理用のeth1のNICが利用される。
※上記動作はHyper-Vレプリカが他サイトへのレプリケーションを想定されている点、Default Gatewayが1つしか設定出来ない点に関連していると考えられる。
ちなみにHyper-Vホスト管理用とHyper-Vゲストマシン用のNICの分割については仮想ネットワークスイッチ作成時に以下のチェックボックスにてHyper-Vホスト管理用に利用するか、ゲストマシンに該当のネットワークスイッチをバインドするか考慮し、設定する事で実現可能。
- 管理オペレーティングシステムにこのネットワークアダプターの共有を許可する
① Hyper-Vホスト管理用
チェックを入れ、各ゲストマシンに該当の仮想ネットワークスイッチをバインドしない
② Hyper-Vゲストマシン用
チェックを入れず、各ゲストマシンに該当の仮想ネットワークスイッチをバインドする
参考
Technet Library (https://technet.microsoft.com/en-us/library/dn550728.aspx)
※上記参考ページの一部を抜粋し、引用
Hyper-V Replica automatically discovers and uses available network interfaces to transmit replication traffic.
利用環境
Windows Server 2012 R2
Hyper-V