はじめに
GitHub Copilot Business / Enterprise をチーム利用する際、copilot-instructions.md
をレポジトリに置くことで、AI補完やチャットの初期コンテキスト品質が大幅に向上します。
ただしゼロから作成するのは大変です。
本記事では既存のプロジェクトから作成していくやり方で進めていきます。
前提
- GitHub Copilot Business のアカウントがあること
なぜ copilot-instructions.md
が必要なのか
- チームの規約や設計の意図を常時参照させる(都度プロンプトに入力しないですむ)
- 新しいエンドポイントや既存の画面も統一のルールで作成する
- 利用可/非推奨ライブラリを明示する
- コメントの書き方・粒度を決める
- テストコードを生成する際にカバレッジ方針を指示する
- ソースコードだけでなく、READMEなどのドキュメントも含めたディレクトリ構造を明示する
作成の流れ
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.github
の配下に(無ければ作成)copilot-instructions.md
ファイルを新規で作成する -
Agentモードで「このプロジェクトからcopilot-instructions.mdを作成して」と問い合わせる
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Copilotが既存プロジェクトから
copilot-instructions.md
を作成してくれます(10分以上掛かる場合もあります) -
複数のモデルで作成すると、お互いの補完になっていい気がします。
ChatGPT5とClaude Sonnet4組み合わせで作ったりしてます -
足りない部分は追加で記述していく。(三項演算子が嫌いなので追記したりします)
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copilot-instructions.md
からAgentモードで新規プロジェクトを作成してみる。思うように作ってくれない箇所はcopilot-instructions.md
に追記する
まとめ
作ってくれたテンプレから始め、指摘や誤補完が出るたびに追記で進化させる。(300行を超えても運用できています)
copilot-instructions.md
は “作って終わり” ではなくプロジェクトと共に育てていきましょう。
ぜひcopilot-instructions.md
を自チーム流へカスタマイズしてみてください。