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AtlassianDay 11

JIRA Softwareでバーンダウンをいい感じに描く

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JIRA Softwareのバーンダウンチャート

JIRA Software(少し前までJIRA Agileと呼ばれていました)では、デフォルトで用意されているレポート機能でバーンダウンチャートを表示できます。ここでは、サンプルではなく私が関わっている実際のプロジェクトから出力したバーンダウンを晒して、JIRA Softwareのレポート機能(特にバーンダウン)を紹介したいと思います。

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アジャイルの解説書なんかでよく見かけるあの「バーンダウンチャート」です。進捗状況報告に使いますよね。ちなみにこれは今実施中のバーンダウンです(ついさっき報告に使ったもの)。

でも、"いい感じ"に右肩下がりのバーンダウンを描くのって、実は結構ハードルが高いんです。

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あれ、バーンダウンって上がっていいんだっけ?

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これ株価か何か?

残念ながら適当にJIRAにタスクを登録して消化するだけだと、たとえ実装がバリバリ進んでバックログを順調に消化できたとしても、バーンダウンが右肩下がりに描かれる保証はありません。

では、どのあたりに気をつければいい感じに描けるのか、私なりにいつも気をつけていることをシェアさせていただきます。(あ、もちろんバックログ自体はきちんと消化することが前提です。。)

ちなみに、JIRA Softwareのプロジェクトタイプは「Scrum software development」に設定した場合の例です(カンバンなどのタイプではまた違った観点が必要かもしれません)。


ストーリーは「事前に」計画しておく

バーンダウンのスタート地点は、"事前に"積み上げたストーリーの合計値で決まります。JIRAでバーンダウンチャートを右肩下がりに描く大前提として、スプリント開始前にストーリーをできるだけ全て出しておく必要があるということです。

スプリントが始まってから、あれもやらなきゃこれもやらなきゃと、思いつきでストーリーを追加すると、バーンダウンチャートの前半が右肩上がりになったりガタガタになったりします。

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よく、アジャイルだから事前に計画する必要ないんじゃないかと思われがちですが、(特にScrumにおいては)直近スプリントはきっちりストーリーを計画してから消化していくのが原則です。通常、スプリントは2週間くらいですから、せめてそれくらいは計画しましょうよということですね。


ストーリーポイントを登録する

せっかくストーリーを出してもストーリーポイントが設定されていない例を多くみます。ストーリーポイントが登録されていなければ予定数にも消化数にも反映されません。そしてバーンダウンには何も記録されません。

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JIRAのストーリーには、優先度や担当者などいろいろな属性がありますが、バーンダウンを描くために必要な属性は「ストーリーポイント」です。ちなみに課題タイプを「ストーリー」にすることも忘れずに(「タスク」にしているケースが多いので)。

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ストーリーは適度な大きさで

ストーリーの大きさにも注意が必要です。

ストーリーが大きすぎると、消化するのにスプリント期間のほぼ全てを使ってしまいます。そうなると、バーンダウンはだいたいこんな形になるでしょう(後半に急降下)。

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これでは、スプリント中に日々の進捗を把握することができません。実はこのパターンが非常に多く、スプリント後半でバタバタしてしまう要因にもなってしまいます。

1ストーリーをだいたい1日から3日くらいで終わるような大きさにするよう調整すると、このパターンは避けられるようになり、一定のリズムでスプリントを過ごせるようになります。

ストーリーの大きさが揃ってくると見積もり精度も上がるので、チームのベロシティが評価しやすくなっていくというメリットもありますね。


あとは消化するのみ

ここまで準備ができたら「スプリントの開始」を実行して、ストーリーを消化していくだけです。ふりかえりではきっと"いい感じ"のバーンダウンを見られることでしょう。

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JIRA Softwareのさまざまなレポート

バーンダウンの形が安定したチームでスプリントを何回かこなしていくと、JIRA Softwareにある他のレポートが勝手にどんどん育っていきます。

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ここまでレポートが充実してきたら、上司やPMOに自慢しましょう!

「何だ、アジャイル開発って結構ちゃんとしてるじゃないか」と言われて面倒な政治問題からめでたく解放されるかもしれません。