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【初心者】Gulpでベンダープレフィックス自動付与(Autoprefixer)メモ【備忘録】

Last updated at Posted at 2023-04-12

はじめに

投稿時点で、筆者は知識ゼロの状態から勉強を初めて2ヶ月程度の実力です。
そのため、理解不足や説明不足、誤った内容や呼び方をしている可能性があります。
万が一参考にする場合は上記の点を考慮した上でご一読ください。
説明文の内容はChatGPT先生からの引用も多いです。

目的

こちらは、前回からの続きになります。
前回:【初心者】gulpfile.js内の記述をECMAScript Modules(ESM)構文へ移行メモ【備忘録】

GulpのSassコンパイル後に、ベンダープレフィックスを自動で付与させてからスタイルシートを生成するのが目的です。

1.インストール

今回はPostCSSのプラグインの1つであるAutoprefixerを使用したいと思います。
これを使用するにはPostCSSとAutoprefixerの両方をインストールする必要があります。
下記を入力して実行してインストールします。

npm i -D gulp-postcss autoprefixer

2.Autoprefixer単体で動かしてみる

gulpfileにAutoprefixerを使うための記述をします。
前回からファイル内はすべてESM構文で記述していますので、今回もESM構文で記述します。
ひとまず、Sassコンパイルには組み込まずにAutoprefixer単体で動かしてみたいと思います。

gulpfile.mjs
// Autoprefixer(ベンダープレフィックス自動付与)関連---------------------------------------------
import postcss from 'gulp-postcss'; // gulp-postcssパッケージをインポートする
import autoprefixer from 'autoprefixer'; // Autoprefixerのパッケージをインポートする

const prefixer = (done) => { // prefixerというgulpタスクを定義する

  gulp.src('./dist/style.css') // ベンダープレフィックス付与するファイルを指定
    .pipe(postcss([ // PostCSSを実行する
      autoprefixer({ // PostCSSのAutoprefixerプラグインを実行する

        // Autoprefixerのオプションを設定する
        browsers: [
          "last 2 versions", // 最新の2つのバージョン
          "ie >= 11", // Internet Explorer 11以上
          "Android >= 4" // Android 4以上
        ],

      cascade: false // CSSのプロパティを整形しない(false)で設定
      })
    ]))
    .pipe(gulp.dest("preTest")); // 出力先ディレクトリを指定する
    done();
};

export { prefixer };

今回お試しとして、preTestという新しいフォルダ内にベンダープレフィックスを付与したファイルを生成することにします。
他の細かい説明は省きます、知りたいかたは最後にある参考リンクからお調べください。
では、下記を入力して実行してみます。

npx gulp prefixer    

実行した際に、このように赤いメッセージが表示され、最後にタスクが完了したことがわかります。
image.png

では、赤いメッセージは後回しにして、実際にベンダープレフィックスが付与されているか確認したいと思います。

ベンダープレフィックス付与前

style.css
div {
  background-color: paleturquoise;
  padding: 1rem;
}
div h1 {
  color: red;
  backdrop-filter: grayscale(100%);
  height: 5rem;
  width: auto;
  transition: background-color 0.3s, color 0.3s;
}
div h1:hover {
  background-color: #008CBA;
  color: white;
}
div p {
  color: blue;
}

ベンダープレフィックス付与後

style.css
div {
  background-color: paleturquoise;
  padding: 1rem;
}
div h1 {
  color: red;
  -webkit-backdrop-filter: grayscale(100%);
          backdrop-filter: grayscale(100%);
  height: 5rem;
  width: auto;
  -webkit-transition: background-color 0.3s, color 0.3s;
  transition: background-color 0.3s, color 0.3s;
}
div h1:hover {
  background-color: #008CBA;
  color: white;
}
div p {
  color: blue;
}

無事、成功していました。
では、赤いメッセージについてですが、ChatGPT先生に翻訳してもらいました。

このコマンドの実行結果は、gulpタスクを実行した際にAutoprefixerのブラウザオプションの設定方法に関する警告メッセージが表示されたことを示しています。
メッセージの内容は、Autoprefixerのブラウザオプションを使用することはエラーを引き起こす可能性があるため、代わりにBrowserslist設定を使用するように推奨されていることです。具体的には、プロジェクトのpackage.jsonファイルまたは.browserslistrcファイル内にbrowserslistキーを定義することで、Browserslist設定を使用できます。
もし本当にオプションを使用する必要がある場合は、overrideBrowserslistという名前に変更することが推奨されています。
メッセージには、Browserslistに関する詳細な情報が含まれており、さらに学習するためのリンクも提供されています。

とあり、タスク内にブラウザオプションを記載せずに、ブラウザオプションは別のところに記載してほしいそうです。

これを解決するには2パターンあります。

1.package.jsonに記述する
2..browserslistrcというファイルを作成し、プロジェクトルートに配置して、そのファイル内に記述する。

まずは前者のやり方を行ってみます。
package.jsonにさきほどのタスク内にあった記述を引っ越します。
package.json内に下記を記述しました。

package.json
"browserslist": [
    "last 2 versions", 
    "ie >= 11", 
    "Android >= 4"
  ]

package.json内の全体はこうなりました。

package.json
{
  "name": "project_react",
  "version": "1.0.0",
  "description": "",
  "main": "index.js",
  "scripts": {
    "build": "webpack",
    "test": "echo \"Error: no test specified\" && exit 1"
  },
  "keywords": [],
  "author": "",
  "license": "ISC",
  "devDependencies": {
    "@babel/core": "^7.21.4",
    "@babel/preset-env": "^7.21.4",
    "@babel/preset-react": "^7.18.6",
    "autoprefixer": "^10.4.14",
    "babel-loader": "^9.1.2",
    "browser-sync": "^2.29.1",
    "gulp": "^4.0.2",
    "gulp-imagemin": "^8.0.0",
    "gulp-postcss": "^9.0.1",
    "gulp-sass": "^5.1.0",
    "sass": "^1.61.0",
    "webpack": "^5.78.0",
    "webpack-cli": "^5.0.1",
    "webpack-stream": "^7.0.0"
  },
  "dependencies": {
    "react": "^18.2.0",
    "react-dom": "^18.2.0"
  },
  "browserslist": [
    "last 2 versions", 
    "ie >= 11", 
    "Android >= 4"
  ]
}

gulpfile内の記述から、引っ越したブラウザオプションの記述を削除します。。

gulpfile.mjs
// Autoprefixer(ベンダープレフィックス自動付与)関連---------------------------------------------
import postcss from 'gulp-postcss'; // gulp-postcssパッケージをインポートする
import autoprefixer from 'autoprefixer'; // Autoprefixerのパッケージをインポートする

const prefixer = (done) => { // prefixerというgulpタスクを定義する

  gulp.src('./dist/style.css') // ベンダープレフィックス付与するファイルを指定
    .pipe(postcss([ // PostCSSを実行する
      autoprefixer({ // PostCSSのAutoprefixerプラグインを実行する

        // Autoprefixerのオプションを設定する
        browsers: [
          "last 2 versions", // 最新の2つのバージョン
          "ie >= 11", // Internet Explorer 11以上
          "Android >= 4" // Android 4以上
        ],

        cascade: false // CSSのプロパティを整形しない(false)で設定
      })
    ]))
    .pipe(gulp.dest("preTest")); // 出力先ディレクトリを指定する
    done();
};

export { prefixer };

この状態で実行した結果、先程の赤いメッセージが表示されなくなりました。
image.png

ではもう一つのパターンを試します、今から行うのは下記のやり方です。
.browserslistrcというファイルを作成し、プロジェクトルートに配置して、そのファイル内に記述する。

まず、先程追記したpackage.json内の記述を削除し、package.json内を元の状態に戻します。
package.jsonと同じディレクトリに.browserslistrcというファイルを作成し、ファイル内に下記を記述。

.browserslistrc
last 1 versions
> 5%
iOS >= 9.0
Android >= 4.1

これでもう一度実行してみます。
image.png
先ほどと同じようにタスクが完了しました。
問題なさそうですね、どちらの手段をとるかはお好みでどうぞ。
私は.browserslistrcファイルに記述するやり方を選びました。
理由としては、役割分担をするほうが管理しやすそうで好きだからです。

3.Sassコンパイルに組み込んで動かしてみる

単体で動かすやり方はわかりましたが、今度はSassコンパイルのタスクに組み込んでみます。
先程までのprefixerタスクは不要ですので削除してかまいません。

Sassタスクに組み込んだ結果が下記になります。

gulpfile.mjs
// Sass関連---------------------------------------------
import gulpSass from "gulp-sass";
import sassCompiler from "sass";
const sass = gulpSass(sassCompiler);

// Autoprefixer(ベンダープレフィックス自動付与)関連
import postcss from 'gulp-postcss'; // gulp-postcssパッケージをインポートする
import autoprefixer from 'autoprefixer'; // Autoprefixerのパッケージをインポートする

const compileSass = (done) => {

  const option = [autoprefixer()]; // 定数optionにautoprefixerを指定して定義
  gulp.src("src/sass/style.scss")
    .pipe(
      sass({
        outputStyle: "expanded"
      })
    )
    .pipe(postcss(option)) // PostCSSのAutoprefixerプラグインを実行(ベンダープレフィックス自動付与)
    .pipe(gulp.dest("./dist"))
    done();
};

export { compileSass };

コメントアウトの説明がある部分が、追加した行になります。
注意点としては、Autoprefixerの実行は、Sassコンパイル後に実行するようにすることです。
では、Sassコンパイルを実行してみます。
image.png

Sassコンパイルされ、生成されたstyle.cssを確認したところ、きちんとベンダープレフィックスが付与されていました。

以上です。

次回:【初心者】Gulpで構文チェック(gulp-htmlhint、stylelint、ESLint)メモ【備忘録】

参考サイト

【CSS】そうだ Autoprefixerで 自動ベンプレ付けよう(Gulpで動かす)
GULPでautoprefixerを使う方法(エラーの対応方法)
初心者向けのgulpの導入②ベンダープレフィックスを付ける
.browserslistrcで対象ブラウザを指定する

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