8
4

More than 1 year has passed since last update.

【UiPath】バージョン「2022.4」Previewリリースまとめ(前編)

Last updated at Posted at 2022-04-04

はじめに

この投稿は、RPAツール「UiPath」で 2022年3月にリリースされた 「バージョン2022.4 Previewリリース」について「個人的に」まとめたものです。
沢山あるので、前編後編に分けて紹介します。今回は前編として「Studio系」のリリースを説明します。

公式リリース

紹介する情報は、以下の「UiPath 公式リリース」を元にしています。

2022年4月現在では「バージョン22.4」は、まだ「Preview」版なので、試してみたい場合は以下の「更新チャネル」でプレビューを選択する必要があります。
image.png

目次

今回紹介する内容は以下になります。

Studio
 # 1)プロジェクトのタグ付け
  # 2)ファイルをインポートで依存関係の確認
  # 3)「ジョブを開始」アクティビティでジョブ引数をサポート
  # 4)「繰り返し」アクティビティで引数型を自動検出
StudioX
  # 5)スタートページのテンプレート表示
  # 6)「後のために保存」が「変数の値を設定」に名称変更
UIAutomation
  # 7)新しいアクティビティ:「繰り返し(各Ui要素)」
 # 8)Chrome拡張が新しくなった(Manifest V3対応)
 # 9)SalesforceLightningのFirefox対応
 # 10)Salesforceコンボボックス対応
 # 11)Embedded Edgeのサポート(WebView2ネイティブ)
 # 12)Java16/17のサポート
  # 13)Windows11のサポート
 # 14)すべての要素をキャプチャのエラーレポート
SAP自動化
 # 15)SAPWinGUIにハードタイムアウトを適用
アクティビティ
 # 16)Mail系アクティビティの改善

1)[Studio] プロジェクトのタグ付け

プロジェクトにタグを付けられるようになりました。image.png
Orchestratorに登録済みのタグから選択することもできます。
入力したタグの情報は、プロジェクト配下の「.project」フォルダにある「design.json」ファイルに記載されます。(project.json)には保存されません。
image.png

2)[Studio] ファイルをインポートで依存関係の確認

ワークフローファイルが 既存のプロジェクトにインポートされたときに、現在のプロジェクトと依存関係が違う場合、不足しているパッケージまたはバージョンの競合について、ウィンドウで通知されます。
別途、自分で参照を追加する必要がなくなりました。
uianime74.gif

3)[Studio] 「ジョブを開始」アクティビティでジョブ引数をサポート

「ジョブを開始」アクティビティで「入力引数」を送信できるようになりました。また、ジョブの優先度(JobPriority)と、同じアカウント/マシンでの実行維持(ResumeOnSameContext)の引数も追加されました。
image.png

4)[Studio] 「繰り返し」アクティビティで型を自動検出

IEnumerable(リスト、配列など)がFor Eachに提供されると、TypeArgumentが自動的に検出され、引数の型(TypeArgument)が設定されます。
uianime75.gif

5)[StudioX] スタートページのテンプレート表示

テンプレートを活用できるように、StudioXスタートページで「テンプレート」が右に一面表示されるようになりました。

以前のバージョン 2021.4以降のバージョン
image.png image.png

6)[StudioX] 「後のために保存」が「変数の値を設定」に名称変更

アクティビティの名前が「後のために保存 (Save for Later)」から「変数の値を設定(Set Variable Value)」に変わりました。選択メニューでも「保存された値」ではなく「変数」という表記に変わっています。

以前のバージョン 2021.4以降のバージョン
image.png image.png

7)新しいアクティビティ:「繰り返し(各Ui要素)」

要望の多かったこの機能(のようです)は、2022.4でようやくリリースされました。
画面上に複数あるUi要素をループをしながら、クリック、入力、テキストの取得などの処理させることができます。実行したくない要素がある場合、フィルターを設定して選別することもできます。
image.png

8)Chrome拡張が新しくなった(Manifest V3対応)

Chrome拡張の仕様移行(V2 -> V3)が始まり、2023年以降は現行V2の拡張機能はChromeで動かなくなりますが、対応する形でUiPathのChrome拡張もV3に更新されました。
以前のリリースと互換性があるらしく、なる早のインストールが推奨されています。
image.png

9)SalesforceLightningのFirefox対応

SalesforceUI固有の属性に基づくセレクターがFirefoxでも利用できるようになりました。これらの属性により、セレクターの信頼性とUIの変更に対する復元力が向上します。(公式リリースの原文のまま)

10)Salesforceコンボボックス対応

「項目を選択(SelectItem)」アクティビティは、Salesforceコンボボックスおよびグループ化されたコンボボックスで使用できるようになりました。(公式リリースの原文のまま)

11)Embedded Edgeのサポート(WebView2ネイティブ)

Microsoft Edgeで提供される、Web コンテンツ表示コンポーネントの「WebView2」で、標準のHTMLセレクターを介して自動化できるようになりました。
例えば、SAP Business ClientをV7.70に移行して、Embedded Edgeで使用する場合に、UIオートメーションが引き続き動作するようになります。

12)Java16/17のサポート

Java16/17で実行されるアプリケーションのUI自動化サポートが追加されました。(公式リリースの原文のまま)

13)Windows11のサポート

UIAutomationでWindows11のUi操作がのアクティビティが正式にサポートされるようになりました。(公式リリースの原文のまま)

14)すべての要素をキャプチャのエラーレポート

CV(ComputerVision)の「すべての要素をキャプチャ」で要素が欠落しているもの表示する機能が追加されました(詳細不明)

15)SAPWinGUIにハードタイムアウトを適用

SAP WinGUIで、操作のフリーズやハングが発生した場合に、タイムアウト=SAP実行の強制終了をさせることができます。設定は、UIAutomationClassicの[プロジェクト設定]からできます。
image.png

16)Mail系アクティビティの改善

「Outlook 365 を使用」「Gmail を使用」アクティビティで、IntegrationServiceで作成された接続も選択できるようになりました。
image.png

「SMTP メール メッセージを送信」「IMAP メール メッセージを取得/移動」アクティビティで「CRLを無視」プロパティが追加され、証明書失効リストの検証手順がスキップできます。
image.png

MicrosoftGraphのバージョンが4.5.0にアップグレードされました。パッケージ依存の競合が発生する場合、すべてのパッケージを最新バージョンにアップグレードしてください。

終わりに

以上、Community 2022.4 プレビューリリースの紹介でした。

Studio以外のアップデートは、後編で紹介します。

この記事が参考になったら、 LGTMをお願いします。閲覧ありがとうございました。

8
4
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
8
4