はじめに
この投稿は、RPAツール「UiPath」のデザインシステム「アポロデザイン」についての記事です。
デザインシステムとは?
独自のデザインルールを整備し、統一されたユーザーエクスペリエンスを提供する企業が増えています。有名なものでは、Google の「マテリアルデザイン」や、Microsoft の「フルーエントデザイン」等があります。
UiPath も「アポロデザイン」と呼ばれる独自のガイドラインを2020年頃から整備していて、既に幾つかの製品で採用されています。
アポロデザインとは
アポロデザインは、アポロ11号の月面着陸50周年近くの2020年に「マテリアルデザイン」をベースに作成されました。当時「完全に自動化されたエンタープライズに」を目指して急速に製品ラインナップを増やしていたUiPathにとって、統一感のある一貫したエクスペリエンスを提供できるナビゲーションを提供するために、明確なデザインシステムが必要でした。
自動化ツールを提供するUiPathらしく
1)お客様の声に耳を傾ける、謙虚でよく研究されたアプローチで、使いやすさを向上させる
2)美しく、使用する喜びを持ちながら、未来をサポートし続けるモダンなデザインシステム
3)自動化ツールを目立たないように簡単に使用でき、作業を完了できるようにする
というテーマで作成されたアポロデザインは、その後、UiPath の製品に展開されていきます。
アポロデザインについての具体的な中身は公開されていませんが、「アイコン・文字組み、色、ボタンの配置、テーマ背景」などの定義がされているようです。
AutomationCloud/Orchestrator にみるアポロデザイン
アポロデザインで刷新されたSaaS版 Orchestrator を見ると、その製品ラインナップの統一感を感じられます。
目に付く左側の「製品パネル」ですが、AutomationCloud と同じものが、Orchestrator の画面にも追加されたようです。
AutomationCloudを「Home」として定義しながら「製品ラインナップ」を表し「製品間の行き来」も出来るようなデザイン配置です。
また、Studioで好評だったダークテーマもサポートされました。
右上のプルダウンでテナント切り替えも出来るようになり、テナントを複数管理している場合は非常に便利です。
TwitterやUiPathForumの反応を見ても「とてもいい」「簡素化されているのが好き」「眼鏡をかけているからダークテーマ嬉しい」「テナント変更で時間を大幅に節約できる」「本当にクール」と、新デザインは絶賛されています。
Style Guidelines
UiPathのホームページに「UiPath-brand-guidelines.pdf」というファイルがあり、デザインについての使用注意とともに、色やフォント等について記載されています。ここからも「アポロデザイン」の意向を読み取ることが出来ます。
ロゴはOrange・Black・LightGrayから構成されています。
色は「Orange」が Primaryで「Blue」が Secondaryです。
フォントは「Helvetica Neue(ヘルベチカ・ノイエ)」と「Source Sans Pro(ソース・サンズ・プロ)」です。Helvetica は欧文フォントの一つで、数多くの有名企業のロゴで利用されています。Windows にはデフォルトでインストールされていませんが、MacOS には標準搭載されています。ロゴに使用している日本企業では、Panasonic などが有名です。
背景画像は「UiPath」の「Ui」から「U」「I」「.」の3文字を切り出して使用されています。
Robot
UiPath のキャラクターロボット達です。見てみると、それぞれ名前がありました。これもなかなかいいデザインですよね。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
UiPathは「製品のUi デザインがキレイ」というのも強みの一つですが、アポロデザインで更に進化しています。今後の展開にも期待できます。
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