はじめに
この投稿は、RPAツール「UiPath」で 2022年10月にリリースされた、バージョン「2022.10」について「個人的に」 まとめたものです。
沢山あるので、何回かに分けて紹介します。今回は第2回として「Robot/Assistant」系のリリースを説明します。
前回までの記事はこちら
情報ソース
紹介する情報は、以下の「UiPath公式リリース」を元にしています。
目次
今回紹介する内容は下記になります。
Robot/Assistant 編 (カッコ内の文字はCommunityEditionでリリースされたバージョン)
# 1)[Robot] プロセス間の例外渡し(v22.7)
# 2)[Robot] Basic認証サポート(v22.7)
# 3)[Assistant] パーソナル ワークスペースへのプロセス移行(v22.7)
# 4)[Assistant] クイックツアー(使い方ガイド)(v22.7)
# 5)[Assistant] カスタムウィジェットでのAngularサポート終了(v22.7)
# 6)[Assistant] AutomationOpsでのポリシー設定(v22.8)
# 7)[Assistant] 診断ツールの実行と結果のZip出力(v22.8)
# 8)[Assistant] UX改善(v22.8)
# 9) [Robot] 仮想デスクトップ(v22.10)
# 10)[Assistant] アクションセンターの件数表示(v22.10)
# 11)[Assistant] テナント切り替え(v22.10)
1)[Robot] プロセス間の例外渡し(v22.7)
「プロセスを呼び出し」アクティビティ、または「ワークフローを呼び出し」アクティビティを「分離」オプション指定で呼び出した時(つまり別プロセスで処理している時)は、例外エラー時の型は一律で「SystemException」に丸められていましたが、今回のリリースで、正しい例外型=呼び出し先で指定した型 で返されるようになりました。
2)[Robot] Basic認証サポート(v22.7)
ネット接続で、ロボットまたはアシスタントが「Basic認証」が必要な場合、ユーザー名とパスワードを入力するダイアログが表示されます。(ちょっと検証ができていませんが)
3)[Assistant] パーソナル ワークスペースへのプロセス移行(v22.7)
ローカルにパブリッシュされたプロセスは、アシスタントからOrchestratorに接続したときに、OCの個人用ワークスペースへ移行するか?を聞かれるようになりました。移行しなくてもOKです。やっぱり移行したい場合は、[設定] の [ツール] セクションから、移行ダイアログを表示できます。
4)[Assistant] クイックツアー(使い方ガイド)(v22.7)
UiPathアシスタントの使い方を説明してくれる、クイックツアーが追加されました。
5)[Assistant] カスタムウィジェットでのAngularサポート終了(v22.7)
UiPathアシスタントには、カスタムウィジェットを追加することで機能追加が出来ますが、Angularでのウィジェット作成がサポート対象外になりました。
詳細は こっち(github) を見てねとなっています。(ウィジェットの作り方が少し書いてあります)
6)[Assistant] AutomationOpsでのポリシー設定(v22.8)
AutomationOps で以下のアシスタント機能を許容するかを設定できるようになりました。
7)[Assistant] 診断ツールの実行と結果のZip出力(v22.8)
診断ツール(diagonastic tool)をアシスタントから直接起動できるようになりました。
8)[Assistant] UX改善(v22.8)
細かく紹介されていませんが、いくつかの UX が改善されたようです。
例えば「Stay offline」オプションが、Orchestrator設定セクションに移動されました。
9) [Robot] 仮想デスクトップ(v22.10)
ピクチャインピクチャにあたらしいモード/種類として「デスクトップ」が追加されました。以前からあったものは「セッション」という名前になり、プロジェクト設定の「PiPの種類」で「デスクトップ or セッション」を選べます。
まだ、じっくり検証できていませんが、それぞれ、以下の特徴があります。
種類 | 技術 | PiP画面 での再認証 |
マシン1台で複数ユーザー利用 |
---|---|---|---|
セッション型 | ChildSession の機能を使用 | 必要 | X(マシン1台で1PiP) |
デスクトップ型 | Desktops の機能を使用 | 不要 | ◯(マシン1台で複数PiP) |
10)[Assistant] アクションセンターの件数表示(v22.10)
アクション数の確認が、アシスタント上で出来るようになりました。
11)[Assistant] テナント切り替え(v22.10)
接続しているUiPathアカウントに紐づくテナント間の切り替えが、アシスタント上で出来るようになりました。
終わりに
以上、バージョン「22.10」Community Stable リリースの「Robot/Assistant」編の紹介でした。
次回は「Activity」編の紹介です。
この記事が参考になったら、 いいね をお願いします。閲覧ありがとうございました。