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【UiPath】バージョン「23.4」Community版まとめ

Last updated at Posted at 2023-03-25

はじめに

この投稿は、RPAツール「UiPath」で 2023年3月にリリースされた、バージョン「23.4」Community版について「個人的に」 まとめたものです。

※ 今回追加された機能は次期製品版(v2023.4)のリリースに含まれるはず、です。

情報ソース

紹介する情報は、以下の「UiPath公式リリース」を元にしています。

目次

今回紹介する内容は下記になります。

# 1)Studioパフォーマンス向上
# 2)アクティビティのプロパティパネル
# 3)プロジェクト検証の高速化
# 4)ライブストリーム&リモートコントロール
# 5)Asssistantの共有ボタン
# 6)AsssistantのAutomatoinHubリンク
# 7)要素認識のComputerVision
# 8)CV ランタイム自動スクロール
# 9)アプリケーションイベントトリガに Web系トリガー追加
# 10)Chrome/Edge 拡張機能に WebRequest 権限を追加
# 11)Chromiumサポート改善
# 12)DocumentUnderStanding
# 13)吹き出しを表示アクティビティ
# 14)Windowsレガシプロジェクト新規作成の段階的廃止
# 15)宣言不要の変数
# 16)新しいアクティビティデザイン

1)Studioパフォーマンス向上

機能強化とパフォーマンス改善がされたらしいです。詳細は紹介されていません。

2)アクティビティのプロパティパネル

Studioのバックステージビュー(上部メニューのホーム > 左側の設定 > デザイン)に「アクティビティのプロパティをインラインで表示」という項目が追加されました。
image.png

「インラインで表示」がONの場合、新しいデザインに則った一部のアクティビティの場合では、プロパティパネルではなく、アクティビティパネル上に設定項目が出現します。
image.png
「インラインで表示」がONの場合は、プロパティパネルに表示がされます。見た目も少し新しくなっています。
image.png

3)プロジェクト検証の高速化

プロジェクトの検証で使用する メモリ と CPU リソースが少なくなり、より早くなりました。
image.png

4)ライブストリーム&リモートコントロール

Version 23.2 で追加された、リモート端末の「ライブストリーミング(実行状態をライブで表示する機能」が追加されましたが、さらに、ライブ ストリーミング時に画面を操作できるようになりました。(Orchestratorのプロセス編集画面で「ライブストリーミングを許可」をONにし、実行中プロセスで「Open Live Stream」で画面を開き、上部の「TakeRemoteControl」を押せば操作できます。(ほぼ原文のまま)
image.png
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5)Asssistantの共有ボタン

Assistantのプロセス詳細に共有ボタンが追加されました。クリックすると、UiPathアシスタントの共有リンクがクリップボードにコピーされます。(ほぼ原文のまま)
image.png
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6)AsssistantのAutomatoinHubリンク

アイデアのためにプロセスが作成された場合、詳細インターフェイスから[詳細]リンクをクリックすると、Automation Hub で対応するアイデアに簡単にアクセスできます。
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7)要素認識のComputerVision

統合ターゲット(要素認識画面)にComuputerVisionが追加されました。
画面上部の「■」ボタンを押すと有効になります。
プロジェクト設定からも有効にできます(設定 > UiAutomationモダン > ターゲットメソッド)
image.png

※ SAPの要素認識では使用できません (SAP は厳密なセレクターを使用しているため)。

8)CV ランタイム自動スクロール

CVを使った表抽出等で、自動的にスクロールして要素を認識してくれるようになりました。
image.png

9)アプリケーションイベントトリガに Web系トリガー追加

アプリケーションイベントトリガで、WEB画面を指定できるようになりました。
指定できるイベントは以下になります。(プロジェクト設定の「UiAutomationモダン」の「ターゲットメソッドを変更すると、デフォルトで有効になります)

出現/消滅/テキストの変更/キーの押下/
クリック/ダブルクリック/右クリック/
マウスの移動/マウスボタンの押下/マウスボタンの開放/マウスの到達/マウスの離れ/
フォーカスの取得/フォーカスの喪失

image.png

※ UiAutomation.Activitiesを23.4以上にする必要があります。

10)Chrome/Edge 拡張機能に WebRequest 権限を追加

Chrome 拡張機能 v23.4 が公開され、新たにWeb リクエスト API の使用許可が設定されました。(詳細はよくわかっていません)

11)Chromiumサポート改善

1 つのブラウザウィンドウ内に複数のブラウザビューがある「Electron」アプリで、2つ目以降のウィンドをコンテンツを操作できるようになりました。(コンテンツを反復処理/コンテンツの位置取得/コンテンツのアクティブ確認)
また、複数スレッドを持つ「CefSharp」アプリの操作もサポートしました。

※ ElecrtonはChromiumブラウザを使用したアプリです。
※ CefSharpはChromium Embedded FrameworkのC#版でWebViewを使用したアプリの実装で使用されます。

12)DocumentUnderStanding

以下の改善がされました。(詳細は未確認です)

・数式フィールドのルールタイプ追加( +, *, -)
・検証ステーションでのルール自動適用
・フォーム抽出ツールのページ一致アルゴリズムの強化(ページ順を考慮しない一致判定)

13)吹き出しを表示アクティビティ

「吹き出しを表示」アクティビティが新しくなり、Ui要素トリガーとUiフォームと組み合わせて使用できるようになりました。Uiフォームにボタン等を配置し、Robotと対話しながら操作もできます。
この機能を使えば、アプリのクイックツアーや操作ガイドなどを作成できます。

image.png

※ 昔からある「吹き出し」アクティビティとは別のアクティビティです。

14)Windowsレガシプロジェクト新規作成の段階的廃止

Windowsレガシで新規プロジェクトを作成すると、
「レガシプロジェクトの新規作成は、今後段階的に廃止されます。詳細を表示」という表示が出ます。
uianime07.gif
詳細を表示をクリックすると「Windows レガシ プロジェクトの非推奨化」ページが表示され、レガシでは「データマネージャー」等の新機能が使用できないこと、Windowsプロジェクトへの移行ツールがあること、UiPath標準アクティビティならほぼ移行できることが書かれてます。

15)宣言不要の変数

同じスコープ内なら、アクティビティ出力用の変数は不要になりました。(勝手に生成されているので、宣言しなくても参照可/再利用可。スコープが違うとダメ/参照できない)
※ プロジェクトターゲット/対応OSが「クロスプラットフォーム」限定の話
image.png

16)新しいアクティビティデザイン

「If/ElseIf/TryCatch/Switch」アクティビティで、1つしか展開できない部分が「└>」をクリックすると複数開けて、見やすくなりました。

現状、この新デザイン、Project/対応OSで見ると、
 クロスプラットフォーム:全部新デザイン
 Windows:「If」のみ新デザイン
 Windowsレガシ:未対応
です。
image.png

終わりに

以上、version 23.4 のアップデートについて書きました。

この記事が参考になったら、 いいね をお願いします。閲覧ありがとうございました。

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