はじめに
この投稿は、RPAツール「UiPath」で 2021年12月にリリースされた 「バージョン2022.4 Previewリリース」について「個人的に」まとめたものです。
沢山あるので、前編後編に分けて紹介します。今回は後編として「Studio系」以外のリリースを説明します。
前編の記事はこちら。
公式リリース
紹介する情報は、以下の「UiPath 公式リリース」を元にしています。
2022年4月現在では「バージョン22.4」は、まだ「Preview」版なので、試してみたい場合は以下の「更新チャネル」でプレビューを選択する必要があります。
目次
今回紹介する内容は以下になります。
アシスタント
# 1)[Assistant] 履歴タブ
# 2)[Assistant] macOSでの自動更新
# 3)[Assistant] Connections
# 4)[Assistant] ガイドツアー
ロボット
# 5)[Robot] AzureAD認証のサポート
# 6)[Robot] UR認証
# 7)[Robot] RobotJSの改善
ComputerVision
# 8)[CV] 要素選択画面のデザイン
# 9)[CV] StudioX でのCVアクティビティ
Orchestrator
# 10)[OC] リソースのタグ付け
# 11)[OC] 監視タブの強化
Testスイート
# 12)テストデータの自動生成
# 13)UiPathDataServiceを使用したデータ駆動型テスト
1)[Assistant] 履歴タブ
該当プロセスの実行履歴を参照できます。ログはOrchestratorから取得しているため、AssistantがOrchestratorに接続している必要があります。
2)[Assistant] macOSでの自動更新
macOSでも自動更新機能が使用できるようになりました。新しい更新が自動的に取得されます。
3)[Assistant] IntegrationServiceの接続情報確認
Integration Service の認証機能を使用するプロセスの場合、UiPath Assistant上で使用する認証情報を確認できます。(試したかったのですが、手順が悪いのかエラーで登録できず、動作確認できませんでした)
4)[Assistant] ガイドツアー
アシスタントの操作をナビゲートするクイックツアーが追加されました。初回起動時、または設定画面から表示できます。
次のリリースでは、製品のさまざまな機能に関する、他のツアーも追加される予定らしいです。
5)[Robot] AzureAD認証のサポート
UiPath Robotは、Azure ADを使用したWindowsセッションでの認証をサポートしました。これにより、Azure ADのみで認証するマシンでの無人実行も可能になりました。
6)[Robot] UR認証
オーケストレーターでのロボット認証に新しい方法が追加されました。
「ハイブリッドモード」または「クライアントクレデンシャル」のいずれかを選択し、無人ロボットがマシンキーとクライアントクレデンシャルで接続できるようにすることができます。
この機能を使用するには、新しいマシンテンプレートを作成する必要があります。フィールドの構成が完了したら、[プロビジョニング]をクリックします。マシンオブジェクトが作成され、確認ウィンドウが表示され、クライアントIDやクライアントシークレットなどのマシンに関する詳細が示されます。
7)RobotJSの改善
RobotJSはJavascriptからRobotを呼び出すフレームワークですが、プロジェクトの説明を process_list[0].description
で取得できるようになりました。
入力引数の定義は installedProcess.inputArgumentsSchema[n].name/type/isRequired/hasDefault
で取得できます。
8)[CV] 要素選択画面のデザイン
F3での選択モードを切り替えできます。選択画面のUIの色とアイコンが、UIオートメーションアクティビティと同じデザインになりました。
9)[CV] StudioX でのCVアクティビティ
「開発者向けアクティビティを表示」フィルターをONにすると、StudioXでCVアクティビティを利用できます。
10)[OC] リソースのタグ付け
Studio同様に、Orchestratorでもリソースにタグをつけて管理できるようになりました。
アセット、プロセス、キュー、ストレージバケット、マシン、プロセスにタグ付けできます。
タグは「ラベル」だけでなく「プロパティ (キーと値のペア)」も設定できます。例えば「部門=財務」のように設定すれば、後で識別したり探すときに役立ちます。
11)[OC] 監視タブの強化
監視タブで、フォルダ全体の監視ダッシュボードを表示できるようになりました。また時間枠の選択が拡張され、1週間と1か月の選択オプションが含まれるようになりました。
12)テストデータの自動生成
ブカレスト大学と共同で研究プロジェクトを開始し、RPAワークフローのテストケースを自動的に生成できるソリューションを作成したらしいです。
作成したデータは「.variations」というフォルダに格納されます。
13)DataServiceを使用したデータ駆動型テスト
テストデータの作成に「DataService」で定義してたエンティティを使用することができるようになりました。
終わりに
以上、Community 2022.4 プレビューリリースの紹介でした。
この記事が参考になったら、 LGTMをお願いします。閲覧ありがとうございました。