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【UiPath】Studio開発とディスプレイサイズ

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はじめに

この投稿は、RPAツール「UiPath」の 開発環境 についての記事です。

UiPathのコミュニティ「UiPath Friends」が企画する「UiPathブログ発信チャレンジ2021サマー」の 28日目の投稿でもあります。

企画の内容は こちら 。カレンダーのURLは こちら です。

Studio操作と画面スペース

UiPathStudioはその「ノーコード/ローコード」の開発ツールとしての特性上、処理アクティビティを繋ぎながら配置していくスタイルなので、画面の上下左右のペースが多く取られます。ループや分岐をする処理になると、更に縦横に広がっていきます。

そのため「ディスプレイ/モニターが小さい」と、確実に開発効率が下がります。

実装する時に「パネルの表示非表示」「縦横スクロール」しながら頑張って視野を確保するからです。また、操作の手間が増えるだけでなく、コード理解が遅くなり、全体を俯瞰して作ることが難しくなります。結果、品質低下に繋がることもあります。

image.png

なので

・モニターの解像度・サイズが小さい   = 開発工数がより多くかかる
・モニターの解像度・サイズに余裕がある = 開発工数の低減、または品質面でプラスになる

と言えますが、実際の現場では「理解されていない」のが現実だと思います。

UiPathの開発では「ソフトウェアがまともに動かせるためのPCのスペック」も大事なのですが、開発する上では「より大きな視野で開発できるモニター解像度・サイズ」も同じくらい大事です。

RPA開発者には、できるだけ大きいサイズのモニターを与えてください。
その分のリターンが必ずあります。

モニター解像度のシェア

statcounterで「2020-2021年の間」で 「日本」で使用されている「デスクトップ」モニターの解像度シェアを出すと、以下のようになりました。
image.png

「1920 x 1080(FullHD)」 が 25% と多いみたいです。その次が「1366 x 768」。

解像度別にStudioの画面を開いてみる

以下の解像度で、それぞれStudioで同じプロジェクトを開いてみて、どんな感じに表示されるかを比較して行きます。

  • 1)1280 x 720(HD)
  • 2)1920 x 1080(FullHD:HDの2倍=2K)
  • 3)2560 x 1440(QuadHD:HDの4倍)
  • 4)3840 x 2160(UltraHD:HDの8倍=4K)

※ Studio自体にも下部のバーで「%表示」でxamlの拡大表示/縮小表示ができますが、今回は使用しません。

解像度1)1280 x 720(HD)

まず、解像度の一番低い「1280 x 720(HD)」から。

  • 横スクロール無しで見える条件分岐のネスト:1
  • 縦スクロール無しで見えるアクティビティ数:3

ちょっと厳しいですね。プロパティパネルを表示しなければ「横幅」は改善しますが「高さ」が足りなすぎます。
変数パネルを表示したら、アクティビティがほぼ見えません。

image.png

解像度2)1920 x 1080(FHD)

次に「1920 x 1080(FHD)」です。

  • 横スクロール無しで見える条件分岐のネスト:3
  • 縦スクロール無しで見えるアクティビティ数:5

「横幅」はだいぶ余裕が出ました。縦幅はギリギリでしょうか。変数パネルを表示してもアクティビテは4個位は表示できそうです。

image.png

ちなみに「縦」にすると、以下のように表示されます。
image.png

「縦幅」はかなり広くなりました。逆に「横幅」が厳しいです。ネストが2つあると見えません。

解像度3)2560 x 1440(QHD)

次に「2560 x 1440(QHD)」です。

  • 横スクロール無しで見える条件分岐のネスト:5
  • 縦スクロール無しで見えるアクティビティ数:8

image.png

かなり余裕があり快適です。これならプロジェクトパネルなどを表示しても、横スクロール無しで表示できそうです。

ちなみに縦にすると、以下のように表示されます。
image.png
「縦幅」にかなりの余裕があり、長いフローの把握も楽にできそうです。
「横幅」はギリギリですね。やはり横幅は1800くらいほしいです。

解像度4)3840 x 2160(4K)

最後に「3840 x 2160(4K)」です。

image.png

  • 横スクロールしないで見える条件分岐のネスト:8
  • 縦スクロールしないで見えるアクティビティ数:12

もうフローなのか分からないくらいのサイズです。
ここまで来ると、逆に文字が小さかったり、視線の移動で目が疲れます。

なので、4kモニター使用の多くの人は「150%表示」にしていると聞きます。
150%にすると実質「2560 x 1440(QHD)」の解像度と一緒なんですよね。

ちなみに縦画面にすると、以下のように表示されます。
image.png

もうタワーマンションみたいです。

どれが良いのか?

人によって好みはあると思いますが「2560 x 1440(QHD)」が一番バランスが良さそうです。縦も横も余裕を持って開発できます。

4kモニターを「150%表示」で利用しても同じサイズになります。

視力や目線移動に違和感がない方は「3840 x 2160(4K)」にすると視野が広くて良いかも知れません。

老眼が入ってくると、30インチ以下の4Kモニターは相当キツイです。老眼でなくても結構疲れます。

解像度が高いからと言って「縦横に長いフロー」を作ると、他の人が見たときに辛いので、個人的には「あまり詰め込まず」に「適度に分解する」などして、「縦横の幅(特に横幅)を減らす」ように心がけています。

他の人は、小さいディスプレイで作業しているかも知れません。

また、ディスプレイを縦にすると「処理の流れ」を追いやすくなります。その分、横幅が足りなくなるので「プロパティパネル」を隠しながら開発するなどの工夫が必要になりそうです。

終わりに

いかがでしたでしょうか。なにかに役立てば幸いです。
この記事が参考になったら、 LGTMをお願いします。閲覧ありがとうございました。

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