はじめに
この投稿は、RPAツール「UiPath」で 2022年4月にリリースされた、バージョン「2022.4」について「個人的に」 まとめたものです。
沢山あるので、何回かに分けて紹介します。今回は第1回として「Studio/Robot」系のリリースを説明します。
この記事は、UiPath Friends もくもく会 2021年4月開催 2022-04-23(土)09:00 - 12:00
で書きました。
情報ソース
紹介する情報は、以下の「UiPath公式リリース」を元にしています。
目次
今回紹介する内容は下記になります。
Studio全般
# 1)パフォーマンス向上 (v21.12)
# 2)プッシュ/チェックイン直前にワークフローアナライザーを強制実行(v22.2)
Studio
# 3)[Studio] +サインの入力補助 (v21.12)
# 4)[Studio] プロジェクトのタグ付け(v22.4)
# 5)[Studio] ファイルをインポートで依存関係の確認 (v22.4)
# 6)[Studio] テンプレート内のカスタマイズ可能フィールド(v22.2)
StudioX
# 7)[StudioX] スタートページのテンプレート表示(v22.4)
# 8)[StudioX] データマネージャーの機能強化 (v21.12)
Robot・Assistant
# 9)[Robot] パフォーマンスの向上 (v22.4)
# 10)[Robot] AzureAD認証のサポート (v22.4)
# 11)[Robot] UR認証 (v22.4)
# 12)[Robot] RobotJSの改善 (v22.4)
# 13)[Assistant] macOS対応 (v21.12)
# 14)[Assistant] macOSでの自動更新 (v22.4)
# 15)[Assistant] マーケプレウィジェット並べ替え (v21.12)
# 16)[Assistant] デザインの改善 (v22.2)
# 17)[Assistant] 履歴タブ (v22.4)
# 18)[Assistant] 接続/認証情報 (v22.4)
# 19)[Assistant] ガイドツアー (v21.12)
# 20)[Assistant] 自動化アイデア検索 (v22.4)
※ 丸カッコ内の数字は、Communityバージョンに機能追加されたタイミングを示します。(例:v22.4 = Community版22.4でリリースされた機能)
1)Studioのパフォーマンス向上
2021.10よりも、起動時間
、ワークフローアナライザーの実行時間
が早くなりました。Studioエンジンが .NET 6 に更新されたことも関係していそうです。
2021.10は、機能が増えた分「動きが少し重たくなった!?」と感じることもありました。
2)プッシュ/チェックイン直前にワークフローアナライザーを強制実行
ソース管理へのプッシュごとに、ワークフローアナライザーの実行を矯正するか?を設定できます。リポジトリ上のコード品質を保つ狙いです。
3)[Studio] +サインの入力補助
+マーク押下で「変数を作成」が指定できるようになりました。また「日付と実行を選択」を指定し、日時選択画面を表示することも出来ます。
4)[Studio] プロジェクトのタグ付け
プロジェクトにタグを付けられるようになりました。
Orchestratorに登録済みのタグから選択することもできます。
入力したタグの情報は、プロジェクト配下の「.project」フォルダにある「design.json」ファイルに記載されます。(project.json)には保存されません。
5)[Studio] ファイルをインポートで依存関係の確認
ワークフローファイルが 既存のプロジェクトにインポートされたときに、現在のプロジェクトと依存関係が違う場合、不足しているパッケージまたはバージョンの競合について、ウィンドウで通知されます。
別途、自分で参照を追加する必要がなくなりました。
6)[Studio] テンプレート内のカスタマイズ可能フィールド
テンプレート公開時に、設定項目を利用者が「自分で設定する項目」を定義できるようになりました。
「テンプレート値としてマーク」をクリックすると、パブリッシュ後に空白のフィールドになり、利用者が入力するフィールドになります。
テンプレート作成時 | パブリッシュ後 |
---|---|
7)[StudioX] スタートページのテンプレート表示
テンプレートを活用できるように、StudioXスタートページで「テンプレート」が右に一面表示されるようになりました。
以前のバージョン | 2021.4以降のバージョン |
---|---|
8)[StudioX] データマネージャーの機能強化
StudioXのデータマネージャーの右クリックして[構成]を選択すると、データマネージャーから直接プロジェクトノートブックの設定を変更できるようになりました。また、引数を展開することにより、データマネージャから直接引数プロパティを表示できるようになりました。引数を右クリックして[引数の削除]を選択することにより、データマネージャーから直接引数を削除することもできます。
9)[Robot] パフォーマンスの向上
UiPathアシスタントからプロセスを開始する際に、.NET6(Windowsおよびクロスプラットフォーム)で作成されたプロセスは、以前のバージョンよりも最大50%高速に開始されるようになりました。
10)[Robot] AzureAD認証のサポート
UiPath Robotは、Azure ADを使用したWindowsセッションでの認証をサポートしました。これにより、Azure ADのみで認証するマシンでの無人実行も可能になりました。
11)[Robot] UR認証
オーケストレーターでのロボット認証に新しい方法が追加されました。
「ハイブリッドモード」または「クライアントクレデンシャル」のいずれかを選択し、無人ロボットがマシンキーとクライアントクレデンシャルで接続できるようにすることができます。
この機能を使用するには、新しいマシンテンプレートを作成する必要があります。フィールドの構成が完了したら、[プロビジョニング]をクリックします。マシンオブジェクトが作成され、確認ウィンドウが表示され、クライアントIDやクライアントシークレットなどのマシンに関する詳細が示されます。
12)[Robot] RobotJSの改善
RobotJSはJavascriptからRobotを呼び出すフレームワークですが、プロジェクトの説明を process_list[0].description
で取得できるようになりました。
入力引数の定義は installedProcess.inputArgumentsSchema[n].name/type/isRequired/hasDefault
で取得できます。
13)[Assistant] macOS対応
UiPath AssistantがMacでも利用可能になり、従業員が携帯情報端末からクロスプラットフォームの自動化を簡単に実行および管理できるようになることをお知らせします。インターフェイスと機能は、Windowsですでに使用されているものとほぼ同じです。
14)[Assistant] macOSでの自動更新
macOSでも自動更新機能が使用できるようになりました。新しい更新が自動的に取得されます。
15)[Assistant] マーケプレウィジェット並べ替え
21.12以降、Marketplaceウィジェットで、すぐに使用できる自動化のリストを次のオプションで並べ替えることができます:推奨 (デフォルト)、アルファベット順、評価、 最もダウンロード済み。
16)[Assistant] デザインの改善
このリリースで、Apolloデザインに合ったデザインに変わりました。他のUiPath製品と合わせて、一貫性のあるデザインにすることが目的です。
どこか変わったのかを見つけるのが難しいですが、例えば、以下のような点で変わっているようです。
旧 | 新 |
---|---|
17)[Assistant] 履歴タブ
該当プロセスの実行履歴を参照できます。ログはOrchestratorから取得しているため、AssistantがOrchestratorに接続している必要があります。
18)[Assistant] 接続/認証情報
Integration Service の認証機能を使用するプロセスの場合、UiPath Assistant上で使用する認証情報を確認できます。(試したかったのですが、手順が悪いのかエラーで登録できず、動作確認できませんでした)
19)[Assistant] ガイドツアー
アシスタントの操作をナビゲートするクイックツアーが追加されました。初回起動時、または設定画面から表示できます。
次のリリースでは、製品のさまざまな機能に関する、他のツアーも追加される予定らしいです。
20)[Assistant] 自動化アイデア検索
ストア検索時に、Automation Hubに作成されたアイデアも表示できるようになりました。(ほぼ原文のまま)
続き
以下の投稿で、続きを書きました。
終わりに
以上、バージョン「22.4」FTS リリースの「Studio/Robot」のアップデート紹介でした。
この記事が参考になったら、 LGTMをお願いします。閲覧ありがとうございました。