はじめに
この投稿は、RPAツール「UiPath」での 設定ファイルの使用パターン についての記事です。
※ 良くあるパターンの紹介なので、御存知の方は復習程度にお読みください。
処理内容をスキップしたい時がある
テストや実運用フェーズになると「途中から処理したい」時や「途中で処理を止めたい」という要望が出ることがあります。例えば、以下の流れで処理するフローが合ったとします。
1:データ取得
2:データ加工
3:データアップロード
4:実行結果のメール送信
この時、以下のような要望が出た とします。
- 「1:データ取得」をスキップしたい(データ取得は終わってるので)
- 「4:実行結果のメール送信」はやらなくていい(実行結果は横で見てれば分かるから)
コードを書き換えて、処理を削っても良いのですが、こういう時は、「設定ファイルで実行制御できる」ように実装しておくと便利です。以下のいざうれかで実現できます。
方法1)設定ファイルで「実行開始/終了」ステップを指定する
方法2)設定ファイルで「処理毎の実行フラグ」を指定する
方法3)設定ファイルで「実行する処理名」を指定する
以下で説明します。
方法1)「実行開始/終了」ステップを指定する
設定ファイルに以下のような項目を用意します。(実行開始ステップ、実行終了ステップ)
設定項目名 | 値 |
---|---|
処理開始番号 | 2 |
処理終了番号 | 3 |
こうすることで、設定ファイルで「実行開始/終了」ステップを指定する事ができます。
この方法のデメリットは以下があります。
- 処理開始/終了番号の「数字」が何を指すか分かりにくい(3って何の処理?)
- 間に処理追加なら見直しが必要(番号をズラしていくのが面倒)
- 間の処理をスキップすることが出来ない(例:1は実施、2はスキップ、3は実施)
方法2)設定ファイルで「処理毎の実行フラグ」を指定する
設定ファイルに以下のような項目を用意します。(処理毎の実行有無を示すフラグ)
設定項目名 | 値 |
---|---|
データ取得を実行する | YES |
データ加工を実行する | YES |
データアップロードを実行する | YES |
実行結果のメール送信を実行する | YES |
こうすることで、設定ファイルで各ブロック単位で処理するしないをコントロールできます。
この方法のデメリットは以下があります。
- 処理ブロックが増えるたびに設定項目が増える
方法3)「実行する処理名」ステップを指定する
設定ファイルに以下のような項目を用意します。(実行処理名)
設定項目名 | 値 |
---|---|
実行処理名 | データ加工,データアップロード |
フロー側では以下のように記述します。
こうすることで、設定ファイルで処理ブロック単位の「処理する/しない」をコントロールできます。
この方法のデメリットは以下があります。
- 処理ブロックの文字を間違えてはいけない
終わりに
いかがでしたでしょうか。
個人的には 「方法2)設定ファイルで「処理毎の実行フラグ」を指定する」
で書いておいて、
項目が増えてきたら 「方法3)「実行する処理名」ステップを指定する」
に移行していきます。
実装例として役立てば幸いです。
この記事が参考になったら、 LGTMをお願いします。閲覧ありがとうございました。